乗り降り記録ブログ[駅ログ]

全国の鉄道駅の乗り降り記録を綴ります

#3525 飫肥(2020.11.21)

「どこでもドアきっぷ」の旅のテーマの一つとして、できるだけ遠くへというのがありました。東京を起点に列車で行ける遠方の旅先となると、九州では指宿枕崎線日南線ということになるでしょう。今回は、「九州の小京都」と呼ばれる飫肥を目的地に定め、2日目に到達。遠路はるばる…という感慨はありました。

飫肥到着は、17:51。東日本と比べれば日が沈むのが遅いとは言え、さすがに暗くなってきて、辛うじて夕照が残る中で列車とホームを撮ることができました。

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飫肥駅に停車中の快速「日南マリーン号」(宮崎行き)。17:51着-54発でした。

油津同様、構内踏切を渡った先に改札、駅舎がありますが、同じく遮断機がないタイプにつき、渡るタイミングに少々悩むことに。どうやらしばらく停まっているようなので、注意しつつ構図を変えて撮らせてもらいました。そのうち、行き違いの油津行きが姿を見せ、宮崎行きも発車。時刻を見ると17:54発でした。

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飫肥駅改札口。きっぷの回収箱も注目ポイントです。

城下町として栄えた飫肥の玄関口にあたる駅なので、城や町並みをイメージしたデザインや仕掛けが随所に見られます。壁面や屋根のほか、きっぷの回収箱、券売機もお城風。なかなかの趣向だと思いました。

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飫肥駅駅舎内。券売機のデザインも秀逸です。

暗い中では撮影に不向きなので、翌日改めて撮ることにしました。改めて見ると、駅舎はしっかりとした造りで、武家屋敷の趣があります。現駅舎は年数が浅いためか、名駅舎と呼ぶには至っていないようですが、いずれは風格も増すことでしょう。

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飫肥駅外観。駅前には「泰平踊」の像があります。
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構内踏切付近から見た駅舎。木造駅舎ですが、当地名産の「飫肥杉」がどこまで使われているのかは不明。
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南宮崎行き普通列車が入線。後方に見えるのは、岩崎稲荷神社の鳥居。

飫肥を発ったのは10:55。日南線の旅、後半に入ります。


以下は、11月22日の日南線の風景(二例)です。

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南国ムード漂う伊比井駅。南郷行き普通列車との行き違いがあり、11:17着-20発でした。
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伊比井を過ぎると日向灘が見えてきます。(次の小内海から内海の間も海が近くに望め、潮が低ければ「鬼の洗濯板」も見えます。)

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#3524 油津(2020.11.21)

志布志から念願の日南線に乗車。手元には広域の地図があるだけで、大した予備知識なく臨んだため、逆にいろいろな発見がありました。海沿いを走るイメージが強かった日南線ですが、思いがけずカーブが多く、鹿児島県と宮崎県の県境にかけては山間部の要素が強かったことが第一の発見。ほかには、海から離れると斜面が迫る区間が続き、そこに生える木の枝などが車両によく当たること、県境を越えた最初の駅、福島高松を筆頭に、かつて見たことのないタイプのローカル駅が少なくないこと、キハがよく揺れること、串間市から日南市に入る辺りもカーブ(または蛇行)が続き、西日の射し込む向きがよく変わること・・・車両が揺れる中、光線が移ろう中、車窓を撮るのもひと苦労でした。

途中、これまた隔世の感のある榎原駅で行き違いのため停車。16:37着-40発でした。一人旅ならフラリと降りて、駅舎などを外から撮って戻って来るところですが、「どこでもドアきっぷ」の制約上、同行者が同じように下車してくれないことには叶いません。この時は、ホームに出てキハを撮る程度。降り乗りのカウントは見送りました。

榎原を出て15分もすると、再び視界に海が。大堂津に着く手前から、大堂津を過ぎてしばらくの区間(時間にして7~8分)、海を近くに見ることができました。岩状の小島が並ぶちょっと不思議な景観が楽しめるのもポイント。油津港を過ぎたら、油津(17:04着)です。

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志布志発・油津行き(油津17:04着)
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近距離きっぷ運賃表、「カープ油津駅」のヘッドマークなど。
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油津駅外観。2018年2月、「カープ油津駅」としてリニューアルし、赤基調の駅舎に。

油津が終点のため、下車して外へ。次の列車は17:41発*1なので、多少は時間があります。まずは特色ある駅舎をゆっくり眺め、明るいうちにその赤色をしっかりと撮り、といった具合。アーケードのある油津商店街を散策し、油津カープ館に立ち寄るなどしてから駅に戻ると、空は日没に近い色合いになっていました。駅舎の赤も暗くなり、すっかり違う印象に。構内踏切を渡る必要があるため、早めにホームに進み、快速「日南マリーン号」を待ちました。

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暮色の油津駅。駅前にはマグロのモニュメントがあります。カープ(鯉)ではありません。

快速と言っても、飫肥までは各駅に停車。その飫肥まで10分の乗車でした。


以下は、日南線のローカル駅(三例)と、大堂津~油津で見た景観です。

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県境を越えた最初の駅、福島高松。駅舎がホームと離れた場所に建っていて、独特な存在感があります。
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日南線(または宮崎県)で最も南に位置する駅、福島今町。これまでに乗った国内の鉄道路線で最も南を走るのが日南線のため、経由した鉄道駅の最南端=当駅ということになります。記念すべき駅です。
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榎原駅に停車中のキハ。駅名は「よわら」・・・難読駅と言えるでしょう。ホームには降り立ちましたが、駅舎には行きませんでした。
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大堂津~油津の車窓。山が並ぶ大きな島はその名の通り「大島」で、中央の小さな島が「小場島」。その左側(北側)に大小さまざまな突起状の島(岩)が見えます。

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*1:南郷17:28発の快速「日南マリーン号」。終点まで乗らず、南郷や大堂津で乗り換える手もあったのですが、油津商店街に行ってみたかったので油津にしました。

#3523 志布志(2020.11.21)

鹿児島交通の路線バスで、志布志駅に到着。道中は数分遅れで、峠道も複数ありましたが、最終的には定刻通りの15:14に着き、感服しました。バスを降りると駅はすぐ。油津行きの列車は15:50発につき、まだ時間があります。事前に調べておいた「志布志鉄道記念公園」に行ってみることにしました。

この日は11月にしては暑いくらいで、志布志の最高気温は21.4℃。天気も上々で、正に南国に来た気分でした。そんな陽気の中、鉄道記念公園で保存されている車両*1は実にいい色合いで、特にキハ52-130の方は現役さながらの印象でした。

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キハ52-130@志布志鉄道記念公園
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C58形112号機。1939年2月製造の蒸気機関車で、志布志機関区には1972年6月に配属。1975年1月の引退後、国鉄から志布志町(当時)に無償貸与され、現在に至っているそうです。冬期はイルミネーションで装飾されます。

駅に戻ったのは発車5分ほど前。駅舎自体はコンパクトながら、観光案内所が併設されていて、様々な情報が入手できるほか、駅舎内では「志布志駅の歩み」の掲示、「志布志駅開業95周年記念写真展」の展示があり、見るべきものが多々・・・公園に行く前にチェックしておくべきだったと思いました。

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志布志駅外観。現在の駅舎は、1990年3月に竣工。
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志布志駅開業95周年記念写真展」。写真展示は観光案内所にもあり、充実していました。

そんなこんなで、ホームでもあわただしい感じに。ひととおり撮影したところで発車時刻となりました。

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志布志駅ホーム。志布志線、大隅線の廃止後は日南線の終点となり、一面一線に。
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志布志駅駅名標。いい意味で手が入っておらず、歴史が感じられます。

あとで気付いたのですが、これまでに乗り降りした駅の最南端は鹿児島中央駅だったところ、志布志駅を利用したことで、同駅が最南端ということになりました。指宿枕崎線は乗ったことがなく、さらに南の沖縄については、沖縄都市モノレールが開業して以降は旅していないので、意外と南を極めていなかったことになります。いつになるかはわかりませんが、本州最南端の西大山駅、日本における最南端の赤嶺駅はぜひ訪ねてみたいと思います。

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*1:写真のキハ52-130、C58-112のほか、車掌車「ヨ8951」が展示。腕木式の信号機もあります。

#3522 都城(2020.11.21)

鹿児島中央では、アミュプラザや市電の電停で過ごすにとどまり、11:50発の特急「きりしま10号」で次の目的地に向かいました。

この日の宿泊先は、日南線飫肥。列車のみで行くなら、南宮崎まで乗って日南線に乗り換えれば16時前に飫肥に着きます。が、観光するにはやや遅い感じ。日南線を完乗しようと思うと、翌朝早めに飫肥志布志と乗る必要があり、やはり観光の時間が確保できません。そこで思いついたのが、かつての国鉄志布志線に沿うように走る鹿児島交通のバスを使うルート。都城駅前13:52発→志布志駅前15:14着というもので、志布志で過ごす時間もある程度とれる利点もありました。飫肥に着く時間は遅くなりますが、日南線を片道で完乗できるというのは大きい・・・翌日の飫肥観光も十分可能です。

2日目は、このバス移動を軸に組み立てて臨みました。「きりしま」をどこで降りるかというのは実は検討の余地があったものの、バスの起点に近い都城を選択。バスに乗ってから再認識したのですが、志布志線の区間は西都城志布志だったので、その跡をたどるバスも西都城駅を経由するのは至極当然、つまり「きりしま」を西都城で下車する手もあったのでした。

都城駅はと言うと、予想に反して駅前、駅周りがローカル然としていて、バスが来るまでの時間を持て余す感じに。西都城の方がより都市的な印象だったので、そこで降りていればまた違った過ごし方ができたかも知れません。

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特急「きりしま10号」(都城13:13発)。終点の宮崎は14:22着。

都城にしても西都城にしても降り乗りは初めて。都城には13:10に着き、バスが発つまでの40分余りを悠長に過ごしました。バスの時刻や乗り場をより入念に調べていれば、バスは西都城14:00発で乗ることにして、都城13:47発→西都城13:50着の普通列車*1で先回りするということもできたでしょう。駅の乗降を増やすという観点からすれば、西都城を組み込むプランをしっかり立てるべきだったと今は思います。

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近距離きっぷ運賃表。都城飫肥は1,850円。
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都城駅外観
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鹿児島交通バス(志布志駅前行き)。都城志布志を結ぶバスは1日3往復で、都城駅前からは13:52発が最終です。

さて、30年前の1990年11月21日は、鹿児島から宮崎へ「にちりん56号」で移動しました。今回の鹿児島中央都城に当てはめると、西鹿児島16:30発→都城17:49発(→宮崎18:35着)で、所要時間としては大差がないことがわかりました。

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1990年11月の九州一周の旅で入手した時刻表のページ例(日豊本線上り)。西鹿児島発の「にちりん」は4本ありました。

博多~鹿児島中央が新幹線でぐっと近くなったのとは対照的に、鹿児島~都城・宮崎の所要時間は30年前と同じ。485系787系、「にちりん」と「きりしま」という違いはあれど、そう言えばこんなスピード感覚だった...というのを何となく思い出した次第です。「変わらない良さ」を実感できた80分でした。

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*1:または、西都城で一旦降りて、西都城13:17発→都城13:20着に乗るという手も。

#3521 鹿児島中央(2020.11.21)

博多南線の往復の後は、待望の長距離移動。初めての九州新幹線にして、終点までの一気乗りです。

乗るのは「さくら541号」。博多9:06発だったので、博多南から戻ってきた時点で20分余りありました。その間にホテルのチェックアウトを済ませ、コンビニに寄るなどしてからホームへ。何だかんだで発車数分前という、あわただしい中での九州新幹線デビューとなりました。

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博多駅15番線発車標。「さくら541号」で一気に鹿児島中央へ。

「どこでもドアきっぷ」がある以上、万一乗り過ごしても次の列車の自由席という選択肢もある訳ですが、この時の「さくら」は結構な乗車率で、指定席はおそらく満席。デッキには、自由席車両からあふれた人、人という状況でした。指定席のありがたみを実感しながらの1時間半の乗車。その時間で鹿児島まで行ってしまうというのは、何とも凄いことだと思います。

博多南付近までは1時間以内に見ていた景色になりますが、その先はいよいよ初めての車窓。と思っていたら、いきなりのトンネル・・・出鼻を挫かれた格好です。トンネルを抜けるとすぐに新鳥栖。そこからはしばらく筑紫平野を走るため、ある程度の眺望は楽しめます。ただし、新幹線区間ならではの高さのある遮蔽(または防音壁)が断続的に出てくるため、撮影は難しい感じ。ほかに見晴らしが利くのは、熊本~新八代出水駅川内駅の前後区間といったところですが、景観を一定時間楽しめる区間は少ない印象でした。

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熊本駅を出て数分後、白川と熊本西大橋の眺め。遠くに雲仙岳も望めます。(この写真だとあまり目に付きませんが、窓には汚れが散在していて、ほかの写真は見苦しいのが多く...)

終点の鹿児島中央には、10:33に到着。熊本で少しは減ったかに見えましたが、気付けばホーム上は人の波で埋まっていて、思うように動けない状態でした。かくして改札を出たのは、列車到着から10分後。ホームやコンコースでゆったりしていたというのもありますが、思いがけず時間が経ってしまった次第です。

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鹿児島中央駅新幹線ホームの様子。盛況です。

過去の日誌によれば、鹿児島中央駅に来たのはちょうど30年前(1990年11月21日)のこと。八代から「ハイパー有明7号」に乗り、西鹿児島(当時)入りした旨、記されていました。列車の時刻は、9:52発-12:12着。博多は8時発なので、鹿児島まで4時間余りかかっていたことになります。

当時の旅で、九州=長時間移動というのが定着していたところ、今回の九州新幹線乗車で見事に覆されることに。感慨深い限りです。

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鹿児島中央駅は、駅舎も駅周辺もすっかり様変わりし、30年前を想い起こせる要素はありません。(アミュプラザ側から駅舎を撮影)

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#3520 博多南(2020.11.21)

「どこでもドアきっぷ」の旅、初日(11/20)に新たに降り乗りした駅は北陸新幹線糸魚川駅のみでした。新幹線が乗り放題のフリーきっぷがあると、いつもの細々した降りて乗ってではなく、いかに遠くまで乗るかがテーマになるため、勝手が違います。という訳で、次の未乗降駅は一気に飛んで福岡県。初めての博多南線、そして博多南駅です。

博多に来てさえすれば比較的乗りやすい路線ではあるものの、全列車が特急扱い、かつ「特定特急料金」を要することから、青春18きっぷが使えないといった制約があります。片道300円を払えば済む話ではありますが、有効な企画乗車券があるならその時にと考えるのが筋。「どこでもドアきっぷ」は文句なく使えるので、朝に1往復しました。

往路は、博多8:13発→博多南8:22着、復路は、博多南8:30発→博多8:39着。土曜日ということもあってか往路の列車はガラガラで、先頭側3両(1~3号車)に至っては乗客ゼロでした。空いているのをいいことに、車内を歩きながら気になるポイントをチェック。博多南駅の手前までは九州新幹線の本線区間を走りますが、九州新幹線がそもそも未乗のため、列車からの眺めも実は初めて・・・終始落ち着かない感じでした。

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初めての博多南線500系で往復しました。
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博多駅14番線発車標。8:13発で博多南へ。
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博多南行き車内(1号車)の様子。2号車、3号車も同様でした。

本線からの分岐をしっかり確認すると、列車は徐行気味に進行。勾配を下る途中で車両基地(博多総合車両所)が視野に入り、やがて終点の博多南に着きました。駅は基地内(ホームは西端)にあるため、車両基地のイベントに来たような感覚です。新幹線車両の横並びなどを撮った後、駅の外へ。自動改札機*1は「どこでもドアきっぷ」も対応していたので、スムーズでした。

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博多南駅ホームで500系先頭部を撮影。山陽・九州新幹線の車両との並びが撮れます。
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博多南駅周辺地図。左が南、右が北になります。博多南駅春日市那珂川市の境界にあるのが特徴。駅舎は春日市内にあります。

駅舎は至ってコンパクトで、駅前広場に通じる連絡通路からの撮影で収まるスケール。連絡通路の先まで行って戻ってという時間はさすがになかったので、いつもの降り乗りパターンですぐに引き返しました。

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博多南駅外観
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博多南駅スタンプ。キャッチフレーズは「新幹線車両基地のある駅」です。

博多南→博多の乗客は一転して大勢。車内を2両ほど見た限り、かなりの乗車率で驚きました。博多駅の方も新幹線の乗り降りで混雑していたようで、博多南線の列車もその影響か、信号待ちの時間が数分ありました。博多駅に着いたのは8:42頃。500系に少しでも長く乗れたという意味ではよかったと思います。

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復路で撮った九州新幹線本線との合流ポイント。手前から順に、本線上り(博多方面)、本線下り(熊本方面)、回送線(博多南方面)。

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*1:ICカードは非対応とのこと。特殊な路線であるが故の扱いと言えます。

#3519 糸魚川(2020.11.20)

社会的情勢を考えると長旅が厳しい中ではありましたが、早くから予定していたこともあり、西日本エリア5日間(11/20~24)の旅に出ました。

メインとして使ったのは「どこでもドアきっぷ」。3日間用18,000円~、2日間用12,000円~で、3日間用については、JR西日本、JR四国、JR九州の全エリアが山陽・九州新幹線を含めて乗り放題という実に秀逸な設定でした。せっかくなのでできるだけ遠くに足を延ばすことを念頭に行程を考え、早々に有効区間に入れるようにしました。その起点となる駅として選んだのが北陸新幹線糸魚川北陸本線時代に糸魚川は下車していましたが、新幹線駅は今回が初です。

ありがたいことに、JR東日本では「お先にトクだ値スペシャル」で新幹線などが半額で乗車可能。糸魚川までこのスペシャルを使えば、よりリーズナブルに「どこでもドアきっぷ」エリアにアクセスできるという話です。

有効区間だけ見れば、同じ新幹線の上越妙高が最も東に当たりますが、同駅には「どこでもドアきっぷ」を発券できる券売機がないのがネック。一つ先の糸魚川*1に出ないことには、旅が始められなかったというのが実際です。

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糸魚川駅新幹線ホーム(12番線)と「はくたか551号」
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12番線からは「糸魚川ユネスコ世界ジオパークの山々」が望めます。高架ホームならではの眺め。

初日は「はくたか551号」で糸魚川入り。8:44の到着です。初めて下車する駅なので、構内をゆっくり見学。その後は最優先事項である「どこでもドアきっぷ」の発券です。3日間用、2日間用のほか、指定席も回数上限分(6回+6回)を予約していたので、大変な枚数に*2。ご案内、特典券などもあり、さらに二人分なので発券する時間も結構なもので、8分ほど要しました。

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「どこでもドアフォトスポット」。インスタ向けの企画で、JR西日本の主要駅に置いてあるとのこと。糸魚川駅のスポットは「明星山」。この山、前段のジオパークの山々の写真(最右)にも写っています。

そんなこんなで9時を回ったところで、駅の外へ。次の「はくたか553号」は10:12発なので、1時間あります。余裕はありましたが、アルプス口にある「ジオパル」に行けばすぐに時間が経ってしまうだろうというのはわかっていたので、配分を考えつつ館内を見学することに。8:30オープンなので、時間的にはピッタリでしたが、コーナーとしては「ジオパーク観光インフォメーションセンター」、「キハ52待合室」の二つの範囲で、「ジオラマ鉄道模型ステーション」と「トワイライトエクスプレス再現車両」(車内)については、10時まで待たなければいけません。結果、駆け足でその二つを見て回り、10:12に間に合わせる感じになりました。

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糸魚川駅外観。アルプス口には、かつての機関車庫(レンガ車庫)の一部が復元され、駅のシンボルになっています。
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「ジオパル」のエントランス。10/14に展示が始まった蒸気機関車「くろひめ号」が迎えてくれます。東洋活性白土株式会社の産業用蒸機で、1956~1982年の27年間活躍しました。
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キハ52待合室」。1966年製のキハ52形156号機で、大糸線非電化区間では1992年12月から2010年まで走ったとのこと。車内の見学も自由です。
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トワイライトエクスプレス再現車両」。あくまで再現車両ですが、車内はしっかりトワイライトエクスプレス。短時間でしたが、見物できてよかったです。
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ジオラマ鉄道模型ステーション」の展示コーナー(一例)。ミニ鉄道博物館といった趣で見どころ多々。北陸・信越エリアのサボ、駅名板の品ぞろえもなかなか。

次に糸魚川に来ることがあれば、「ジオラマ鉄道模型ステーション」(中でも展示物の方)をより入念に見学したいと思います。

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「どこでもドアきっぷ」(3日間用)
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新幹線発車標(12番線)。「はくたか553号」で金沢に向かいました。555号に乗る選択肢もありましたが、今回は見送りました。

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*1:糸魚川のほかに考えられるのは、大糸線南小谷ですが、ここも「e5489」対応の券売機はありません。東日本エリアからの「どこでもドアきっぷ」利用者は、糸魚川起点が大勢だったものと思われます。

*2:「どこでもドアきっぷ」関係分は合計50枚

#3517+3518 八木崎&東岩槻(2020.11.14)

この日は藤の牛島で折り返し、残る2駅へ。16:43発の大宮行き急行に乗り、春日部で同駅始発(16:51発)の普通に乗り換え、まずは八木崎で降りました。16:52着-17:00発、8分の滞在です。

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大宮行き普通列車八木崎16:52発)

2面2線という点では藤の牛島と同じですが、改札口は春日部・柏方面のホーム西端にあるため、またしても向かいのホームに移動することに。日没が進む中でしたが、向かう先に富士山を遠く望むことができたのは幸運でした。あとで調べてみると、八木崎を起点に大宮方面を線で結ぶと南西の方角になり、そのずっと先まで線を延ばすと富士山頂に当たることが判明。線路の向かう先の右側に見えるというのがまたポイントだと思います。

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八木崎駅ホームから望む富士山。2019年の「埼玉県民の日」でも、南羽生~羽生で同じような富士山の姿を見ていたことを思い出しました。東武と富士山、意外とご縁があるのかも知れません。
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八木崎駅外観

駅舎の外観などを撮ったら、再び跨線橋を渡り、大宮方面のホームへ。次は二つ先の東岩槻に向かいます。

東岩槻には17:05に到着。次に乗るのは、17:14発か27発ですが、14~27の間に急行の通過が入るため、早く帰るなら17:14発に乗って、そのまま大宮に直行する*1か、隣の岩槻で急行に乗り換えるかになります。

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東岩槻駅発車標。大宮行きは17:14、17:27。

17:27発だとさすがに遅い感じだったのですが、東岩槻は橋上駅舎でなかなか立派な上、北口、南口があり、それぞれ開けている印象・・・きちんと見物するとなると時間が足りない駅なのでした。

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東岩槻駅外観(南口)
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大宮行き普通列車東岩槻17:14発)

結局、早足で見て回って、17:14発に乗車。せっかくなので岩槻でも降り、急行が来るまでの間、駅周りを散策して過ごしました。

かくして、東武アーバンパークラインの駅のうち、埼玉県内の全12駅(大宮~南桜井)は降り乗りを達成。埼玉県全体では、残り32駅*2というところまで来ました。

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*1:大宮17:29着。岩槻で17:25発の急行に乗り換えた場合は、大宮17:33着。

*2:内訳は、八高線8駅、新幹線2駅、秩父鉄道21駅、東武柳生駅

#3516 藤の牛島(2020.11.14)

みなみ寄居を出て、川越、大宮での乗り換えを経て、東武アーバンパークラインの未乗降駅へ。その気になればすぐにでもクリアできるものと思っていたものの、何回かに分ける形で訪ねることになり、ようやくゴールとなります。「埼玉県民の日フリー乗車券」が使える範囲(大宮~南桜井)で残っていたのは3駅。まずは藤の牛島に向かいました。

まだ日が高いうちに移動していた筈が、気付けば暗くなりつつある時間に。大宮16:15発の急行で、着いたのは16:33でした。みなみ寄居を発ってから1時間50分ほど。意外と時間がかかるものです。

藤の牛島は、単線区間内にある2面2線の駅。上り、下りの行き違いが行われるので、到着時に逆方向の列車がすでに停まっているか、着いた後に逆方向の列車が来るかのどちらかになります。乗ってきた列車を見送ると、先に着いていた大宮行きも発車。改札口は、その列車の進んだ先、大宮方面のホームの西端にありました。

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柏行き急行(藤の牛島16:34発)

ホームとホームを結ぶ通路を通ることになりますが、当駅は地下通路、跨線橋(エレベーター専用)の両方があるのが特徴。とりあえず地下経由で改札口を出ました。

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藤の牛島駅構内(大宮方面ホームから柏方面ホームを撮影)。ホーム間の移動は、跨線橋、地下通路の二択です。

駅舎は戸建て住宅風で、独特な雰囲気。駅周辺には特にめぼしいものはなく、暗さも増してきたので駅舎を眺める程度で引き返し、次の駅をめざすことにしました。

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藤の牛島駅外観

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#3515 みなみ寄居(2020.11.14)

2018年、2019年に続き、2020年も「埼玉県民の日フリー乗車券」を使った東武のプチ旅に出ることにしました。

と言っても、埼玉県内の東武の駅で乗り降りしていない駅はぐっと少なくなっていて、この日の目標は計4駅。未乗降駅をめざす上でこのフリー乗車券を使うのは、今回が最後になりそうです。

その4駅のうち、まず向かったのは10/31に開業した東上線の新駅「みなみ寄居」。開業日当日に来てもよかったのですが、実は前日の報道公開に参加する機会があり、真新しい状態での駅は体験済みだったため、おトクなきっぷが使える日に晴れて訪ねることにした次第です。

10/30に来た時は、改札も通ったし、ホームも見物した訳ですが、営業していない駅では降り乗りは成立しないためカウント外。何はともあれ、降りて乗ってをこの日果たすことができました。

快速で小川町まで来て、寄居行きに乗り換え、着いたのは14:20でした。次は上り列車で戻るだけなので、14:45発の小川町行きが来るまでの25分が滞在時間になります。駅の概略は承知しているので、おさらいを兼ねてチェックポイントを見たり撮ったりしていると、それなりに時間は過ぎるもの。今は駅周りにこれといったものがないのもわかっていたので、10/30の時に足を延ばせなかったホンダの通用口や連絡通路を見に行ったりもしました。

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みなみ寄居駅外観。駅舎に取り付けられた駅名看板は1か所のみ。
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ホンダ寄居完成車工場への連絡通路。奥が通用口。
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みなみ寄居駅駅名標。ホーム上にある駅名標はこの1か所のみ。
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小川町行き普通列車(みなみ寄居14:45発)。ホームは一面一線で、長さは4両編成に対応。

ホンダの請願駅として開業したのが当駅。従業員や関係者の利用がメインと思われますが、ローカルな景観を楽しみに訪れる人がいてもおかしくない駅でもあります。利用者数の推移を含め、今後の変化に注目したいと思います。

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