乗り降り記録ブログ[駅ログ]

全国の鉄道駅の乗り降り記録を綴ります

#2711 矢本(2012.07.22)

矢本駅で降り、代行バスに乗り、主に津波による被害が残る一帯を目にしたのが今年の7月22日。その日はちょうど、3.11から500日目にあたる日でした。その矢本駅を含む記録の掲載日が、3.11から1年半後にあたる本日。・・・謹んで記したいと思います。(合掌)



小牛田からは石巻線に乗り、石巻へ。この日のメインの一つがその石巻を含む仙石線一帯をしかと目にしておくことと、14時46分になったら黙祷することなど。石巻線ののどかな景色を眺めながらもどこか緊張感を覚える30分余りでした。「津波による浸水区間路線図」なるものを見ながらの移動でしたが、気付けばすでにその一部に入っていました。鹿又、曽波神がそうです。ただし、その爪痕らしきものは石巻に近づくまではわからず、石巻駅、そして駅前近辺を見る限りではその跡すら感じさせません。自ずと緊張も解けていきました。

石巻は13:05着−15発と10分限りだったので、表層的な面しか見ていないのは確かです。ただ、日常を取り戻した力強さのようなものは伝わってきました。バスが続けて入ってくる様はその象徴と言えるでしょう。

次に乗るのは仙石線。ただし、途中の矢本までで、車両は電車ではなく気動車です。「Mogami-gawa Line」の文字の入ったその車両に揺られ、浸水区間路線図で色の着いたその当地を進みます。海の近くはきっと...という憶測は立つものの、車窓から見える景色はやはり日常を取り戻した観があり、安堵します。しかし、代行バスが走る区間でそれは一変。特に野蒜〜東名にかけてはなお生々しさ残る状態で、息を呑むしかありませんでした。

東北ローカル線パスは、代行バスにも乗車できることになっています。そういう設定だからこそ矢本に来ることができ、沿岸の実際を見ることができ、3.11に想いを巡らせることもできた…不謹慎かも知れませんが、実にありがたいパスでした。








↑ 代行バスは2台。1台目は半分以上の乗車、2台目は空席が目立つ、といった状況でした。

矢本着は13:29で、代行バスには35分ほど(13:35〜14:10)乗車。ほぼ定刻通りの運行で、高城町での乗り継ぎも予定通りでした。次は電車に乗り、仙台市内をめざします。



↓ 野蒜駅(2012.07.22)

↓ 東名駅(2012.07.22)



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