樫山ではセミ時雨、三木上の丸ではどこか懐かしい感じの町並み、志染では沿線中核の賑わい、押部谷以北はその勾配に伴う変化、そして木津〜藍那の山並みなど、粟生線をしっかり堪能できた往復100分でした。よそ者目線ながら、とにかく魅力あふれる粟生線です。何とか活かしてもらいたいと思いますが、その変化(アップダウン&カーブ)ゆえにスピードが出せない、というのがあるとするなら軽率なことは言えません。ただ、沿線の其処此処に点在する商業施設と鉄道利用者がリンクしていない印象は受けました。地域一帯で盛り上げる何かが必要になっている? そんな気がします。
この時の終点の鈴蘭台の手前には、鈴蘭台西口*1駅があります。同駅には15:29に着き、隣の鈴蘭台から先、南に向かう次の普通列車は15:37発。鈴蘭台西口と鈴蘭台は距離的には大したことはないので、無理をすれば8分でアクセスできた可能性はあります。ただ、この辺一帯はとにかく坂道メイン。方向的には下り坂だったかも知れませんが、無難に終点まで行き、鈴蘭台駅周辺を散歩するにとどめました。
↑ 粟生から約50分。鈴蘭台に到着。
↑ 鈴蘭台駅西改札口、ある意味「鈴蘭台西口」
余談ですが、この2カ月後の9月21日、朝9時過ぎのことです。「鈴蘭台―鈴蘭台西口間で、線路上に土砂が崩れているのを運転士が見つけ、非常ブレーキをかけて停止」といったアクシデントがあったそうです。地形的に難所だった、ということがわかり、そのまま乗って行って正解だったか…と振り返るのでした。
↓ 神戸市西区押部谷町木幡付近。高低差が風景の広がりを演出。