駅をめぐるための臨時列車というのがあって、その一つに、北上〜盛岡〜宮古を往復する快速「もくぞう驛舎号」があります。以前から気になっていたので、何とか機会を設けてトライしようと考えていたところ、今夏に実現する運びとなりました。運転日は、8月29日(土)限り。こういう時ばかりは、新幹線を使うしかありません。E5系「はやぶさ」1号で、盛岡に着いたのが8:45。「もくぞう驛舎号」は、盛岡9:10着−21発なので、乗り継ぎとしてはいい方でしょう。
「もくぞう驛舎号」という名前からすると、一般形または国鉄色の気動車がピッタリな感じですが、使用車両は、ジョイフルトレイン「Kenji」。長い時間をかけて走るので、多少なりともくつろげる車両を、ということなのでしょう。おかげで快適に過ごすことができました。その「Kenji」に乗るのも初めてなら、山田線の盛岡〜宮古の乗車も初。途中停車駅で降り乗りすれば、どこも初めてになります。
駅めぐりがテーマではあるのですが、いろいろと制約があるようで、停車時間を長くとっている駅は3駅のみ。いずれも初めての駅ではあるものの、新たな降り乗りを増やすという点では、物足りない感もあります*1。
山田線の沿革などを聞きながら20分ほど乗っていると、いつしか深い山間に入っていて、絶境と呼べる風景になりました。そして、9:44に大志田に到着。往路では10:01発なので、17分あります。かつては、スイッチバックが使われていた駅で、その線路がまだ残っているため、それを見に行ったり、待合所にある時刻表やノートを見たりと、ある程度の過ごし方はできますが、やはり少々持て余す感じ。いわゆる秘境駅での降り乗りというのはあまり経験がないため、時間の使い方が甘いのだと思います。発車までの数分間は、車内の見学に充てることにしました。
↓ 大志田駅時刻表・・・ここまで本数が少ない時刻表を見るのも初めて
*1:例えば、上米内と茂市で、5分ずつでも停車時間をとってもらえれば...と