山陽電鉄には、同じ特急でも複数の種別があり、山陽特急、阪神特急、S特急に大別されていたのが、この間までの状況。このうち、山陽特急と阪神特急は、早朝など一部を除き、山陽・阪神の両線を通しで走る「直通特急」で、停車駅が少ないのが山陽系、多いのが阪神系といった具合でした。先の3月19日のダイヤ改正により、その山陽系・阪神系の区別はなくなり、「直通特急」として、少ない停車駅の方に統一されることに。3月12日の山陽電鉄の乗り降り旅は、改正前の特急に乗る機会でもあった訳ですが、どちらの系統の直通特急が来るかというのはあまり関心なく、とにかく特急が停車する駅を訪ねることをテーマにしました。
ダイヤ改正後も変わっていないようですが、直通特急もS特急も停まる駅がある一方で、どちらかしか停まらない駅というのもあります。主な駅へ行くという点では、やはり直通特急もS特急も停まる駅ということになるので、飾磨から先は順当に、大塩、高砂で降りて乗ってと相成りました。いずれも直通特急での移動で、時刻はそれぞれ13:18着−34発、13:38着−54発でした。滞在時間16分というのは、ちょうどいい感じです。
山陽電鉄の特急停車駅となると、それ相応の規模の駅と思っていたのですが、大塩も高砂も駅舎の外観レベルでは程々な印象。駅の周りはというと、大塩は大塩天満宮が目に付くほかは、いい意味で広々としており、高砂はいろいろと建て込んではいるものの、三菱製紙やサンモール高砂などのシンボル的なものが視界に入ってこないという状態でした。兵庫県高砂市は、高砂駅を降りたところで、初上陸。「高砂」という名前から受ける高級感のようなものは、第一印象では受けませんでした。至って庶民的な街だと思います。