札沼線に乗るのは今回が二度目。1991年2月、新琴似から札幌まで、「Twinkle Urban」という名称の列車に乗ったのが最初です。新琴似から先は初乗車になる訳ですが、全体の割合からすれば、札沼線初心者と言っていいでしょう。同じ路線でありながら、集積地、市街地、ローカル区間と移ろい行く感じは、なかなか得難いものがあります。初めてということもありますが、とにかく退屈することがありませんでした。
高架区間は都市部の様相ですが、太平からの地上区間では、ローカルな感じが少しずつ加わり、乗客も徐々に減っていきます。あいの里教育大では、結構な数が降り、閑散とした状態に。対照的に、札幌方面の上りホームでは、地上区間の駅はいずれも多くの乗客が待機しており、すれ違う上り列車も混み合っている印象。他人事のように見送っていましたが、下り列車もその後、大変なことになるのでした。
札沼線の駅間最長区間、石狩太美から石狩当別までは6.6km。この間は至ってのどかな感じで、すっかりくつろいでいましたが、終点の石狩当別に着くと状況は一変します。札幌〜石狩当別は、6両編成。その6両の乗客が、終点でそれほど減らず、大勢がその先の区間の気動車1両に乗り換えるとなると、当然の如く余裕は皆無。気動車に集中する乗客の流れに圧倒され、しばし呆然とならざるを得ませんでした。
石狩当別は、7:38着。隣のホームでスタンバイ中の新十津川行きは7:45発。ホームで佇んでいても仕方ないので、とりあえず改札の外に出て、ひと息ついてから、ラッシュの中に分け入るのでした。
ちなみに、車内の超混雑状態は、次の北海道医療大学まで。石狩当別では、次発で北海道医療大学行き(7:53発)が控えていたので、無理して7:45発に乗らなくても...という向きもありそうですが、急ぐ理由があるのでしょう。とにかく驚きでした。