乗り降り記録ブログ[駅ログ]

全国の鉄道駅の乗り降り記録を綴ります

#3524 油津(2020.11.21)

志布志から念願の日南線に乗車。手元には広域の地図があるだけで、大した予備知識なく臨んだため、逆にいろいろな発見がありました。海沿いを走るイメージが強かった日南線ですが、思いがけずカーブが多く、鹿児島県と宮崎県の県境にかけては山間部の要素が強かったことが第一の発見。ほかには、海から離れると斜面が迫る区間が続き、そこに生える木の枝などが車両によく当たること、県境を越えた最初の駅、福島高松を筆頭に、かつて見たことのないタイプのローカル駅が少なくないこと、キハがよく揺れること、串間市から日南市に入る辺りもカーブ(または蛇行)が続き、西日の射し込む向きがよく変わること・・・車両が揺れる中、光線が移ろう中、車窓を撮るのもひと苦労でした。

途中、これまた隔世の感のある榎原駅で行き違いのため停車。16:37着-40発でした。一人旅ならフラリと降りて、駅舎などを外から撮って戻って来るところですが、「どこでもドアきっぷ」の制約上、同行者が同じように下車してくれないことには叶いません。この時は、ホームに出てキハを撮る程度。降り乗りのカウントは見送りました。

榎原を出て15分もすると、再び視界に海が。大堂津に着く手前から、大堂津を過ぎてしばらくの区間(時間にして7~8分)、海を近くに見ることができました。岩状の小島が並ぶちょっと不思議な景観が楽しめるのもポイント。油津港を過ぎたら、油津(17:04着)です。

f:id:ekilog:20201208234307j:plain
志布志発・油津行き(油津17:04着)
f:id:ekilog:20201208235606j:plain
近距離きっぷ運賃表、「カープ油津駅」のヘッドマークなど。
f:id:ekilog:20201208235941j:plain
油津駅外観。2018年2月、「カープ油津駅」としてリニューアルし、赤基調の駅舎に。

油津が終点のため、下車して外へ。次の列車は17:41発*1なので、多少は時間があります。まずは特色ある駅舎をゆっくり眺め、明るいうちにその赤色をしっかりと撮り、といった具合。アーケードのある油津商店街を散策し、油津カープ館に立ち寄るなどしてから駅に戻ると、空は日没に近い色合いになっていました。駅舎の赤も暗くなり、すっかり違う印象に。構内踏切を渡る必要があるため、早めにホームに進み、快速「日南マリーン号」を待ちました。

f:id:ekilog:20201209000321j:plain
暮色の油津駅。駅前にはマグロのモニュメントがあります。カープ(鯉)ではありません。

快速と言っても、飫肥までは各駅に停車。その飫肥まで10分の乗車でした。


以下は、日南線のローカル駅(三例)と、大堂津~油津で見た景観です。

f:id:ekilog:20201209000737j:plain
県境を越えた最初の駅、福島高松。駅舎がホームと離れた場所に建っていて、独特な存在感があります。
f:id:ekilog:20201209001005j:plain
日南線(または宮崎県)で最も南に位置する駅、福島今町。これまでに乗った国内の鉄道路線で最も南を走るのが日南線のため、経由した鉄道駅の最南端=当駅ということになります。記念すべき駅です。
f:id:ekilog:20201209001608j:plain
榎原駅に停車中のキハ。駅名は「よわら」・・・難読駅と言えるでしょう。ホームには降り立ちましたが、駅舎には行きませんでした。
f:id:ekilog:20201209001844j:plain
大堂津~油津の車窓。山が並ぶ大きな島はその名の通り「大島」で、中央の小さな島が「小場島」。その左側(北側)に大小さまざまな突起状の島(岩)が見えます。

alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「二人のPartiton」用》 alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「海線丘線」用》 鉄道コム

*1:南郷17:28発の快速「日南マリーン号」。終点まで乗らず、南郷や大堂津で乗り換える手もあったのですが、油津商店街に行ってみたかったので油津にしました。