幸いなことに(万全とは行かないまでも)、外出自粛の様相も緩和されてきたので、予告通り、高輪ゲートウェイ駅に次ぐ都内新駅、東京メトロ日比谷線の「虎ノ門ヒルズ」に足を運ぶことにしました。ここ数か月は遠出もしなければ、旅もせずにつき、駅の新たな乗り降りもすっかりご無沙汰に。3月14日の開業日に「高輪ゲートウェイ」を訪ねて以来の乗り降りです。
開業日がどうなるか気になるところでしたが、5月14日付のリリースで予定通り6月6日というのが確定的になったことから、その日は他の用事を入れないようにして、新駅参りを優先。ただし、人出が少なそうな時間帯に動くことにしたため、スタートは遅めでした。
6月6日はありがたいことに、改札を一旦出てからも通し運賃で乗り換えが可能な「乗換駅」の組み合わせが増え、さらに乗換時間も30分から60分に変更(倍増)となる初日。虎ノ門ヒルズ駅もその乗換駅の対象で、銀座線の虎ノ門駅との乗り換えができる設定込みでの開業と相成りました。せっかくなので、この設定を試しつつということで、虎ノ門で下車。乗り換えついでに虎ノ門ヒルズに行く形にしました。
両駅間は「地下歩行者通路」を使えば約450m、地上に出て桜田通りの歩道伝いに行けば約400mという距離。虎ノ門を出た際、その地上ルートに近い側だったので、桜田通りを南に向かう感じで新駅に向かうことにしました。が、虎の門二丁目交差点付近を中心に、大がかりな工事が進行中。虎ノ門ヒルズ駅の出入口は、工事現場に押されるような状態で目に付く案内もないので、戸惑うこと必至と思いました。加えて、出入口は方面別に独立していて、虎の門二丁目交差点基準で桜田通りの右側が北千住方面、左側が中目黒方面となっているので、なかなか厳しい印象。ホームは対面式で、各ホーム間を行き来できる通路が改札内にないため、とにかく最初に確認すべしという訳です。乗換時間が延びたのは、こうした不便さに対応するためという面もありそうです。
駅周りが工事中ということのほか、中目黒方面の出入口に至ってはいかにも仮設な趣で、とりあえず開業した…という観があります。北千住方面のホームに入ると、天井部、壁面ともにまだ途上の様相。駅名標なども仮に設置したタイプのものでした。
高輪ゲートウェイ駅もそうでしたが、当初発表されていたのは(2020年は)「暫定開業」。という訳で、しばらくは暫定の状態が続くものと思います。
何はともあれ、乗換駅の設定をうまく使えば、虎ノ門界隈を散策するなりできるようになったというのは大きいものがあります。東京メトロの場合、250円区間の回数券やきっぷがあれば、一回の乗車でそれなりの範囲の乗換駅を使いこなせると思うので、場合によっては24時間券を使うよりも安上がりになることでしょう。
ちなみに今回は、虎ノ門→虎ノ門ヒルズのほか、銀座→銀座一丁目の乗り換えでも通し扱いにできました。これに日比谷⇔有楽町、築地⇔新富町の乗り換えも組み込めば、銀座を中心としたエリアはあちこち周遊できることになります。他の組み合わせを含め、いずれ試してみたいものだと思います。