市電南端の谷山まで乗ったことで、残るは唐湊線(郡元~鹿児島中央駅前)のみに。谷山線から唐湊線に乗り換える訳ですが、単に郡元でというのも何なので、一つ手前の郡元(南側)*1で下車し、少し歩いて郡元から乗車といった変則パターンにしました。
市電の完乗にあたって予め路線図をチェックした上で、鹿児島駅前→谷山の道中でもその所在を確認しておいたのが郡元と郡元(南側)。国土交通省の「鉄道要覧」などではあくまで「郡元」で一体的に扱われている一方で、駅ナンバリングも別々になっているのがこの二つの電停です。全国的にも珍しい例なので、ここはしっかり現地を押さえておきたいということで、まずは「郡元(南側)」で降り立った次第。交差点を挟んで郡元はすぐ先にあり、その距離は100mほどですが、ホームに行くには歩道橋を経由する必要があるため、乗り換え重視の場合は向かないことがわかりました。
実際、谷山~郡元~鹿児島中央駅前の順で乗り継ぐ場合は、郡元での降車時に「乗換券」*2を受け取ることで、追加運賃なしで乗車できるところ、郡元(南側)ではその運用はなし。乗り換えるなら郡元でというのが通例と言えます。
今回は一日乗車券を使っていたため、乗換券の出番はありませんでしたが、所定の要領に従って郡元で乗り換えていたなら、14:38着-40発で鹿児島中央駅前方面に早々と行くことができました。郡元(南側)で降りたため、14:37着からの郡元14:47発と少々間延びしてしまったのは確か。その代わり、交差点や郡元電停での電車の動きや独特とも言える折り返し運用をしっかり見物、撮影・・・なかなか巧妙だと思いました。
この時の順序は、
- 2系統(唐湊線経由)の郡元止まりが西側ホームに到着
- その後方に1系統(谷山線経由)の鹿児島駅前行きが到着
- 郡元止まりの電車が折り返しに備えて渡り線の先へ移動した後、渡り線を経て東側ホームへ
- 西側ホームから1系統の鹿児島駅前行きが発車
- 東側ホームから2系統の鹿児島駅前行きが発車
- その後方に1系統の谷山行きが到着、発車
といったものでした。谷山方面から鹿児島中央駅前方面(1系統→2系統)の乗り換えが第一ながら、鹿児島中央駅前方面から谷山方面(2系統→1系統)の乗り換えも確保する運用と言っていいでしょう。異なる系統の電車が同じホームで縦列になるため、特に東側ホームでは行先の見定めが必須。あと注意を要するのは、谷山~郡元~騎射場の順で1系統をそのまま乗る場合、前に停まっている電車の折り返し(3.)が済むまでは郡元でしばらく待機しないといけない点、1系統→2系統の乗り換えでも騎射場方面から鹿児島中央駅前方面へは5.と6.の関係から接続が考慮されている訳ではない点が挙げられます。
一連の流れがわかったところで、いよいよ2系統へ。鹿児島中央駅前までの2.7kmを乗れば、晴れて鹿児島市電は完乗となりますが、途中で降りて乗ってを一つ挟むことにしました。