香椎線は西戸崎発、宇美発ともに香椎行きが基本。ただし、朝早めの時間では西戸崎→宇美が3本*1、宇美→西戸崎が5本あるので、それらに照準を合わせれば全区間を一本で乗り通すことは可能です。ともあれ日中時間帯以降は、いずれの向きも香椎での乗り換えが必須。この日は西戸崎を先にしたので、次は宇美をめざすことになりますが、香椎では11:29着-50発と待ち時間長めでした。
まだ雨模様で寒々としていたので、駅の外には出ず、当駅始発の宇美行きが早々に待機していたのをこれ幸いと車内で過ごすことに。ここまでの行程のメモなどをとっていたら、いつしか発車時刻になっていました。
朝から鹿児島本線系統が何となく乱れていた影響で、この時もその乗換客待ち等で実際は11:52発。これで宇美到着後にバスでの移動*2を組み込んでいたりすると、その遅れが行程を危うくすることも有り得る訳ですが、1日乗車券がある手前それはなし・・・単に折り返すだけなので、多少の遅れはどうということはありませんでした。
初めて見る香椎~宇美の景色を楽しみつつ、漫然とDENCHAに揺られること30分余り。12:22着のところ3分遅れとなったため、駅の滞在時間が減ってしまったのが惜しまれますが、とりあえず香椎線はこれで完乗です。


外に出ると、傘がないと厳しい感じの雨。駅周りをざっと見渡しつつ、駅舎に関しては入念に撮影し、折り返しの香椎行き(12:35発)に乗り込みました。かつて勝田線が現役だった頃は、その接続駅だったのが当駅。今は香椎線単独の駅のため、同線は両端の駅がいずれも他の路線(他社線含む)との乗り換えができないという希少な例になりました。JR線に限ればこれは全国唯一。香椎線は決してローカル線区ではないながら、完乗までに歳月を要したのはこうした点も一因であると言えるでしょう。


香椎行きで終点まで乗れば、香椎を起点に全区間をきっちり往復する形になりますが、福北ゆたか線に乗り換えることで博多にショートカットできるとあれば、それを使わない手はありません。乗換駅の長者原では、時刻表通りであれば12:50着-13:05発の程よい過ごし方ができる上、粕屋町にも初めて足を踏み入れることが可能。せっかくなので下車したところ、福北ゆたか線ホームにつながる階段部から、博多行きの列車が発車する様子が目に入りました。すぐに接続する列車はなかった筈なので、何事かと思っていたら12:48発が3分遅れていたとの話。急げば間に合った訳ですが、あと10分も待てば次が来るので、それまで駅周辺を散策することにしました。

福北ゆたか線ホームに通じるルートとは別に、橋上の改札口に出る通路があったのでそこを進み外へ。構内には南北自由通路が設けられており、改札を出て右の南口、続いて北口という順番で見て廻りました。南口に空間的なゆとりはあまりなく、北口も少し外れた場所にロータリー風の広場がある程度。四方向に行ける駅にしてはこじんまりした印象で、町役場の最寄駅という意味でも何らかのテコ入れが必要と見受けました。

1日乗車券は自動改札を通せないので、窓口を経由。駅員さんに博多行きの状況を尋ねると、3~4分遅れているとのことでした。これ以上遅れが拡がると、博多で乗り換える予定の列車に間に合わなくなる可能性が... そうとわかっていれば先の12:48発に乗ったものをと思ったところで致し方ありません。本来なら同時刻に発車する直方行きは定刻通り。待望の博多行きはそれに遅れること4分・・・13:09頃の発車でした。これで博多到着まで気が抜けない展開に。仮に宇美~福岡空港をバスで移動し、渋滞等で遅れることがなければ、博多から乗る列車*3に少なからず余裕を以って乗れたことでしょう。


あとで調べてみたところ、小倉から特急で香椎まで行ってから、~宇美~香椎~和白~西鉄新宮~西鉄香椎、香椎~西戸崎~香椎~博多というパターンでも、博多から乗り換える列車には十分間に合うことがわかりました。赤間、福工大前、長者原が乗降記録から外れますが、西鉄の和白が加わり、コミュニティバスであわてることがなかったのがこの行程。選択肢は複数持っておいた方がいいことを改めて認識した次第です。