乗り降り記録ブログ[駅ログ]

全国の鉄道駅の乗り降り記録を綴ります

#4021 金指(2024.8.25)

「列車に乗って、洗って、回って!天竜浜名湖鉄道車両基地に潜入!」ツアー解散後、売店「てんはまや」でちょっとした買い物をし、特典の犬釘を受け取り、その時点で12:40過ぎ。次は天浜線の未乗区間をクリアすべく、新所原行きの列車に乗る訳ですが、なお余裕のある感じでした。

天竜二俣12:48発は、TH2107「花のリレー・プロジェクト号」。登録有形文化財天竜川橋梁を渡り、西鹿島12:53着を以って晴れて天竜浜名湖鉄道は完乗と相成りました。

乗り降り旅メインであればここから遠州鉄道に乗り換えて、未乗降駅の探訪に出るところですが、前日とはまた別の旧知の方と会う予定があったので、待ち合わせの駅まで乗車。それが金指でした。

掛川行き列車(金指13:15発)。TH2109「『ゆるキャン△』SEASON3」ラッピング車両でした。

金指には13:14着。下車するのは今回が初めてです。当駅は1面2線で、そのホームが「金指駅上屋及びプラットホーム」の名称で国の登録有形文化財。到着時、行き違いの掛川行きが待機していて、これがTH2109「『ゆるキャン△』SEASON3」ラッピング車両だったので、ホームの見物方々改めて撮影・・・待ち人はすでに駅舎内にいて、ひとまずコンタクトできたことから、少々待ってもらった上でのホーム滞在でした。

金指駅ホーム西側。駅舎は構内踏切を渡った北側にあります。踏切部の奥に見える黒い円柱が高架貯水槽。
「金指駅上屋及びプラットホーム」。登録有形文化財のプレートもホームに設置。右の車両「花のリレー・プロジェクト号」は新所原行き。すぐの発車ではなく、13:22発でした。
金指駅駅舎

金指駅にはホームの他に登録有形文化財がもう一つ。構内からも見えますが、駅の外に出ると否応なく目に入ります。「金指駅高架貯水槽」です。貯水槽や駅舎を撮ったら、駅併設のピザ店「piazza」で会食。ランチを終えて店を出たのは14:40頃だったので、駅と駅店舗で過ごした時間はかなり長めとなりました。

高架貯水槽。なかなかの存在感です。鉄筋コンクリート造で、設置されたのは1938年頃(推定)だとか。
金指駅外観。「piazza」は三角屋根の白い建物の1階。

この後はクルマで移動し、浜松市地域遺産センター、竜ヶ岩洞などへ。金指街道を経由して浜松駅まで送ってもらったので、この日の新たな駅の乗降は金指がラストとなり、浜松からは18きっぷで帰途につきました。今回の8/24~25が8月唯一の長旅。9月、10月の鉄道旅行は、今のところ未定です。

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#4020 天竜二俣(2024.8.25)

貸切列車は天竜二俣まで。着いたのは11:06頃で、乗ってきた車両を見送ったら一旦駅の外に出るなどの自由時間があり、その後に各種体験・見学といった流れでした。11:20頃、貸切列車降車時と同じ3番線へ。5分ほど待っていると天竜二俣止まりの列車掛川10:33発)が姿を見せました。貸切列車を追う形で走ってきたので、車両は掛川駅で待機していたTH2102「キハ20色塗装」。通常であれば天竜二俣に着いた後に車庫線でひと休みするところ、その回送運転を応用して体験乗車に充てるということのようでした。よく考えたものだと思います。

天竜二俣駅下りホーム(東側)から見た車両基地。扇形車庫、転車台、運転区事務室などがあります。当駅にある国の登録有形文化財は実に10件。正しく「文化財の駅」です。
下りホームから見た上りホームと駅舎。文化財としての登録は「天竜二俣駅上り上屋及びプラットホーム」「天竜二俣駅本屋」で2件分。下りホームも「天竜二俣駅下り上屋及びプラットホーム」が登録有形文化財です。
貸切列車の運転を終え、車両基地に向かうTH2108(11:10頃)
右奥が下りホーム、中央が上りホーム。駅舎側にはSL風「ミニトロッコ」もあり、自力で走行できます。
文化財の「駅本屋」壁面にはイベント等の掲示物がいろいろ。推しはやはり「ゆるキャン△×静岡県」のようで。
天竜二俣駅外観
腕木式信号機も当駅の見どころの一つ
駅名標の表記は期間限定で「第3村」。コラボ企画「エヴァンゲリオン×遠州鉄道・天竜浜名湖鉄道」の一環です。
TH2102「キハ20色塗装」車両。これに乗って、入換線や転車台へ。

一般客を降ろした後にツアー客が乗り込む段取りで、それほど待つことなく発車。構内入換線の行き来、洗車機の通過、乗ったままの転車台転回と、気動車1両だからこそできるワンパッケージかつ円滑な構成で、感心しつつ楽しみつつといった感じでした。

入換線の行き来を経て、いよいよ洗車機と転車台へ。右の一団は「転車台&鉄道歴史館見学ツアー」(10:50~の回)の一般参加者だそうで。
転車台乗車体験中の様子(駅方面を撮った一枚)。洗車後につき、ところどころ歪んだ写りに。

体験乗車は11:40頃に終了。解散予定時刻は12:30とのことだったので、それまでの間が転車台の実演、扇形車庫内の見学・撮影、車庫併設の鉄道歴史館の入館、運転区にある事務棟・浴場・高架貯水槽などの見学といった時間になります。多少駆け足なところもありましたが、解説を含め充実した50分だったと思います。

「機関車転車台」。こちらも登録有形文化財。1940年製で今なお現役。
体験乗車で乗ったTH2102を載せての実演。両運転台の車両なので、転車台を使って向きを変える必要は本来はなし。車庫入れ時の切換用で使っているのだとか。
転車台付近の腕木式信号機と「ロンギヌスの槍」。槍が設置されたのは2023年の8/10だったので一年が経過。終了日は未定とのこと。
登録有形文化財の「機関車扇形車庫」内部。地産の木材を主に使った車庫で、一部に鉄板を使用。転車台同様1940年製で、今もしっかり機能しています。
鉄道歴史館でのパネル展示の一つ「天竜浜名湖鉄道の歩み」。前身の国鉄二俣線の歴史は1935年~ですが、三セクになった天竜浜名湖鉄道の歴史は1987年~。浅いとは言っても37年・・・いろいろあったことが一目でわかります。
鉄道歴史館の一隅には「ゆるキャン△」メインキャラクター(志摩リン、各務原なでしこ)のスタンディパネルも。SEASON3(左)とSEASON2(右)でのデザインの違いがわかります。
天浜線ラッピング車両」(2024年7月現在)。12両もあったとは!
「運転区浴場」。かつてSLが走っていた時代は、機関士らがここで煤などを落としていたというから現実味があります。今はヘッドマークの展示コーナーとして活用中。運転区では浴場の他に、高架貯水槽、揚水機室、事務室、休憩所が文化財として登録されています。

駅までは登録有形文化財の見学をしながらの徒歩移動。駅舎を出たところで解散となりました。その後は、ツアー参加者向けの「天浜線グッズ&鉄道部品即売会」で品定めするもよし、駅舎内の「てんはまや」で買い物するもよし。参加特典の一つ「犬釘」の現物は、即売会の脇で番号札ストラップを返却するのと引き換えということで、重い物は最後の最後に・・・この辺の要領はおそらくJR東海ツアーズ流のオペレーションでしょう。ガイドツアーの実績豊富な天竜浜名湖鉄道、ツアーの仕切りや運営に長けたJR東海ツアーズ。両社の良さや強みを巧みに活かしたコラボ企画で、2024夏のいい思い出になりました。

天竜二俣駅ホーム。左が掛川行き「ぶんぶん号」(12:46発)、右が新所原行き「花のリレー・プロジェクト号」(12:48発)。

これで天浜線の未乗区間のうち、掛川市役所前天竜二俣はクリア。残るは天竜二俣西鹿島(2.3km)です。

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#4019 遠州森(2024.8.25)

静岡県内の未乗区間は二つあり、その一つが天竜浜名湖鉄道の主に東側。掛川掛川市役所前西鹿島新所原は乗車済みでしたが、その残りにあたる掛川市役所前西鹿島が長いことご縁がなく、何とかしたいものだとかねてから思っていました。

猛暑が続く折り、夏休み期間の旅行は控えるつもりでいましたが、打ってつけのツアー企画が天竜浜名湖鉄道から発表され、急遽予定を組むことに。7/17付で出されたそのツアーはJR東海とのコラボによるもので、「EX旅先予約」の旅行商品として販売。「列車に乗って、洗って、回って!天竜浜名湖鉄道車両基地に潜入!」というタイトルにあるように、EXサービス会員限定の貸切列車の乗車、天竜二俣駅・車両基地での各種体験・見学などがセットになっていて、これで掛川天竜二俣がクリアできるとなれば願ったり叶ったりという話です。早速、その日のうちに初回催行分を予約。あとは、8/25の9:30~10:00に天浜線掛川駅に集合という条件に合う旅程が立てられればよかったので、比較的楽なものでした。

8/25朝に新幹線で掛川入りすることも当初は考えていましたが、運休や遅延のリスクが新幹線は高めだったこともあり、18きっぷで移動し前泊するプランに。8/24は、そのおかげで御殿場線の乗り降り、掛川在住の旧知の方との会食など、有意義な過ごし方ができました。当日朝もゆったりと余裕を以って集合場所へ。受付を済ませたら駅周辺の散策でもと思っていましたが、好天に恵まれ、すでに暑さがそれなりだったため、2番線で早々と待機中だった貸切列車の車内でゆっくりすることにしました。

とは言え、起点・終点の駅にいれば何かしらあるもので、同じ2番線の西側にはTH2109「『ゆるキャン△』SEASON3」ラッピング車両が発車待ちで、車内の見学が可能な状態だったのに加え、1番線にはTH2102「キハ20色塗装」車両が9:47に到着とすっかりイベントモードに。貸切列車は10:14発なので、時間はたっぷりあります。乗客ゼロ状態の「ゆるキャン△」車両を心行くまで堪能し、9:59に同車両が発車した後は、キハ20色と貸切列車をそれぞれ前・後から撮るなど撮るなど盛り沢山。出発前のホームでのあれこれを含めてのツアー企画だとしたら、設定としてはなかなかのものだと思います。


掛川駅で一定の鉄分を補った上で、いよいよツアー本番がスタート。貸切列車は掛川を出ると、途中の桜木と豊岡で行き違いの停車があった程度で基本的には快速列車のような飛ばし方・・・車内では「駅員よりも天浜線に詳しい!?ベテランガイド」さんによるきめの細かい解説とツボを得たトークもあって、楽しい道中でした。終点は天竜二俣でしたが、遠州森では写真撮影タイムが設けられ、そこで10分ほど停車(予定では10:34着-44発)。定期列車での下車ではないものの、きちんと駅の外にも出られるため、乗降記録対象として加えました。

遠州森駅駅名標。副駅名は「PASのふるさと森町」。

天浜線は国の登録有形文化財に指定された施設が多いのが特長(→参考。当駅に着くまでの間にも、駅舎などが対象となっている桜木、原谷をチェックしてきましたが、遠州森もまた「駅本屋及び上りプラットホーム」が指定されているため、それらが一つの見どころになります。10分だと短めではあるものの、1935年の開業当時から残る諸々については、説明を聞きつつしっかり押さえることができたので申し分なしといったところ。ただし、詳細をここで書いてしまうと、残る3回のツアー(9/14、23、28)参加の方にとってはネタバレのようになってしまうので、控えることに致します。

天竜二俣行き貸切列車(遠州森10:44発)。左が文化財の「上りプラットホーム」。
遠州森駅外観
遠州森駅の時刻表、運賃表。貸切列車は10:25発(掛川9:59発)の新所原行きを追う感じで10:34に到着。
発車直後に「遠州森駅本屋及び上りプラットホーム」を撮影。駅員さんに見送られ、天竜二俣へ。

という訳で次の下車駅は天竜二俣。本ツアーの目玉、ポイントがぎっしり詰まった時間(約90分)を過ごすことになります。


以下は、ツアー出発前、掛川駅で撮った中からの三枚です。

TH2109「『ゆるキャン△』SEASON3」ラッピング車両の車内。貸切列車がこの車両だったらなお良かったような...
「『ゆるキャン△』SEASON3」ラッピング車両は、新所原行きとしてひと足先に出発(掛川9:59発)
2番線(左)で発車を待つ貸切列車(TH2108)と1番線(右)で待機する「キハ20色」塗装車両(TH2102)

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#4017+4018 大岡&下土狩(2024.8.24)

南御殿場から沼津方面をめざし、終点に着く前に行って戻ってを入れることにして、御殿場線の未乗降駅を二つ。大岡と下土狩です。

大岡は12:27着-51発、下土狩は12:54着-13:21発で、どちらも20分以上(長め)の滞在時間。駅から200~300mの範囲に一定規模の店舗があることは承知していたので、何はなくとも来店する前提で動きました。

沼津行き普通列車(大岡12:28発)
大岡駅駅名標。当駅の後は下土狩→沼津の順で乗車。

御殿場辺りでは比較的過ごしやすかったところ、沼津に近づくと暑さが厳しく感じられ、大岡では予定していた店舗よりも手前のドラッグストアでひと休みする形に。往復で500mほどでしたが、難儀しました。幸い駅舎内で待機している間は時折強めの風が吹き抜けるため、何とか凌げる状態。車内の空調に救われました。

大岡駅外観
国府津行き普通列車(大岡12:51発)



 下土狩駅での行き違い。左の沼津行き、右の国府津行き、ともに12:55発。上り・下りの本数・発車時刻が揃っているのは12時台のほかにも、9・11・16・19・20・21時台が該当。乗車時に注意・確認を要する時間帯が多い駅と言えそうです。
跨線橋から見た北側の眺め。左方に望める筈の富士山はあいにく雲の中。

暑いのは下土狩も同じ。外に出ると駅前広場の改修・拡張工事が行われていて、いろいろな意味で驚きでした。工事現場をひと廻りしてめざしていた店舗へ。そこで涼をとりつつ、食品等を調達し、駅に戻りました。列車が来るまでまだ少々あったので、駅前の公共施設「コミュニティながいずみ」を訪ねると、すぐに目に付いたのが「伊豆半島ジオパーク 長泉ビジターセンター」なる一室。大いに心動かされるものがありましたが、さすがに余裕がなかったため、今回は見送りとしました。

改修工事中の駅前広場。後方の建物が「コミュニティながいずみ」。
下土狩駅外観。工事が終わる2024年12月にはすっきりした感じになると思います。

後ろ髪を引かれる思いで下土狩を後に。掛川での待合せの都合もあったので致し方なかった訳ですが、下土狩は三島からもそう遠くはないのがポイント・・・そのアプローチで再訪しがてら、御殿場線の全駅乗降(残るは1駅)をと思うのでした。

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#4015+4016 富士岡&南御殿場(2024.8.24)

旧知の方との都合が付き、8/24に掛川市、8/25に浜松市(浜名区)に行くことになり、その往復に18きっぷを利用。東京~掛川普通列車で4時間ほどですが、急ぐ話ではなかったので、東海道本線オンリーではなく御殿場線を経由する行程にしました。

御殿場線の未乗降駅は五つ。いつもの行って戻ってを挟めばある程度こなせることがわかったため、その組合せに従って降り乗りを敢行しました。最初の組は富士岡と南御殿場国府津10:16発(御殿場11:09着-27発)の沼津行きで、富士岡には11:33に着きました。

沼津行き普通列車(富士岡11:34発)

この日の御殿場基準の最高気温は29.7℃。11時台は28.7℃ということで、富士岡では多少の避暑になりました。有人駅だったので、18きっぷを提示しての出入り。駅周辺を少しばかり歩き、ホームに戻りました。ホームでは見通しも風通しも良好なのがポイント。余裕を以って11:46発の御殿場行きを待ちました。

富士岡駅駅舎内
富士岡駅外観
御殿場行き普通列車(富士岡11:46発)

一つ戻る形で次は南御殿場で下車。当駅では11:49着-12:01発で滞在時間としてはまずまずでした。ホームは1面1線で、駅舎がないシンプルな駅。駅前には県道が通っていますが、コンビニ等はないので、日射を避けるとするとホーム上の待合室が頼りになります。実際の気温の割には体感が高めだったのは青空と太陽によるところ大。ただし、風が強めに吹くと涼しさが感じられ、さほど苦にはなりませんでした。駅の造りが簡素な分、風もよく抜けるのだと思います。

御殿場行き普通列車南御殿場11:50発)
御殿場線時刻表。上り下りとも毎時2本が基本ですが、上りの国府津行きは1時間に1本という場合も。下りの行先は沼津のほか、静岡、三島もあります。
南御殿場駅外観

そうこうしているうちに沼津行きが到着。自然の風で少なからず涼気を得ていたものの、車内の冷気はやはり格別でした。

沼津行き普通列車南御殿場12:01発)

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#4013+4014 蓮花寺&在良(2024.6.24)

北勢線は全13駅。2019年8月に西桑名馬道は乗車済みだったので、残りは11駅だった訳ですが、阿下喜から星川まで移動した中で新たに4駅の乗降が加わったことで計6駅となりました。半数を超えたところで終了とするにはまだ時間があったので、いつもの行って戻ってを追加。この時の行程は、蓮花寺まで行き、在良に戻り、その後は西桑名へというものでした。

西桑名行き列車(蓮花寺16:18発)

着・発の時間は、蓮花寺が16:17着-28発、在良が16:31着-44発。それぞれ駅のスケール感に見合った滞在時間で、程よい感じで過ごせました。ただし、無人駅での出入場は穴太で要領を得たのはいいとして、その都度インターホンを押して対応してもらうのはやはり気が引けるところ。何はともあれ(穴太の分を含めて)計6回インターホンのお世話になり、その成果として北勢線での乗降駅数が8駅まで増やせたことは上々と言えるでしょう。

蓮花寺駅外観。駅は2008年12月に場所が移り、ホーム、駅舎は新調。比較的新しい印象を受けるのはそのためです。
駅名標には北勢線鉄道むすめ楚原れんげ」が大々的にデザイン。名前の由来の駅ならではです。



在良駅構内。ホームは1面2線で行き違いが可能。ホーム東端の構内踏切を渡り、通路を少々。その先に駅舎(出入口)があります。
改札口の様子。年数が経っている観はありますが、駅舎は2006年築だそうで。
在良駅外観。駅東側の上を東名阪自動車道が通るのが当駅のポイント。
入場時は自動券売機横のインターホンで(「確認カメラ」に1日乗り放題パスをセットしつつ、呼出ボタンを押す場面)
西桑名行き(在良16:44発)が入線。行き違いがなかったため、すぐに発車。

その気になればさらに上乗せできた可能性はありますが、近鉄特急「インターネット予約・発売サービス」でのポイント活用策として、桑名→近鉄名古屋の分を事前に予約してあったため、桑名には多少の余裕を以って着いておきたいというのがありました。西桑名には16:56着で、近鉄アーバンライナーは桑名17:33発。仮に蓮花寺と馬道の間にある西別所での降り乗りを足すと、当駅では16:49着-17:19発で、西桑名着は17:25着となり、あわただしい感じに・・・駅前の店舗などでしっかり涼んでから近鉄に乗り換えるといった段取りを考えると、早めに西桑名に着いておいて良かったと思います。

という訳で北勢線については、16:51に馬道に着いた時点で完乗と相成りました。これで三重県内での未乗区間はJRの二つの区間ということに。いずれも難度は高めですが、そう遠くない時期にクリアしたいものだと思っています。

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#4012 星川(2024.6.24)

北勢線の乗り降りをしていて気付いたのは、他社線の駅と表記または読みが同じ駅名がいくつかあることでした。表記に関しては、大泉、穴太*1、星川の3駅、読みでは、麻生田(おうだ)、楚原(そはら)の2駅が該当。その2駅と読みが同じなのは、三角線の網田、高山本線の蘇原です。

そんなことを考えつつ、次に下車したのは星川。相鉄にも同名の駅がありますが、駅舎外観に駅名ズバリのデザインが施してあるという点で、北勢線星川駅も魅せるものがあると思いました。当駅は五つある有人駅の一つ。インターホンを介する必要がなかった分、時間に多少の余裕ができ、駅近の大型店舗で飲料などを買えたのは幸いでした。

西桑名行き列車(星川15:57発)
星川駅の発車時刻表。西桑名行きは15時台3本で、乗り降りをこなすにはいいタイミングでした。車両故障と運休の件は東員駅で気付きましたが、阿下喜~東員~穴太~星川とここまでは特に影響なし。すでに通常運転を再開していたのかも知れません。
星川駅外観。見ての通りのデザインです。

6/24は直近の予報と異なり、晴天基調で気温も高め。思いがけず暑かった*2ところに、北勢線の車両は一部が「非冷房車」で、そうと知らずにその車両に乗った時の暑さと言ったら... 穴太駅では涼みようがなく、穴太から星川までの間もうっかり非冷房で過ごしてしまったため、余計に厳しい状況に。店で涼をとった上で水分も補えたので、実にありがたい時間でした。

西桑名行き列車(星川16:10発)。最後尾(4両目)が「非冷房車」でした。

星川では15:57着-16:10発。北勢線の完乗が見えてきましたが、そうあわてるものでもなかったので、行って戻ってを一つ入れることにしました。

(参考)北勢線運賃表・・・「1日乗り放題パスをお持ちの方は」に続き、馬道駅は「乗務員にお申し出」、その他の白地の7駅は「インターホンにて」とあります。黄色は有人駅。

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*1:京阪石山坂本線に同名の穴太があります。ただし、北勢線が「あのう」なのに対し、京阪の方は「あのお」。「あのお」と読む駅は筑豊電鉄にもあり、こちらの表記は穴生です。

*2:6/24の桑名基準の最高気温は31℃。北勢線で移動していたのは正にその気温を記録した時間帯でした。暑い訳です。

#4010+4011 東員&穴太(2024.6.24)

ナローゲージ車両が走る区間となれば、平坦であったり市街地だったりと考えそうなところですが、北勢線はいい意味でその想定を覆すものがありました。阿下喜の次の麻生田に向かう辺りなどは山間地、その次の楚原まではまだ標高があり、山岳鉄道の趣。小さな車両がそうした勾配区間を進んでいる様は何かのアトラクションのようにも思えます。

麻生田~楚原は営業キロでは3.7kmと長さとしては程々ながら、所要時間は約8分と長め。乗っていると、高度やカーブにより速度を抑えていることがわかり、実際以上の距離を感じる駅間でした。

そんな訳で東員町の中心駅である東員には15:24に到着。阿下喜から4駅目ですが、20分以上かかりました。当駅まで来れば本数が増えることもあってもともと下車する予定でしたが、15:24着がすぐに発車せず、停車時間がそれなりにあったことからその間に駅の外へ。阿下喜と同じく有人通路を経由する形での出入りでした。駅周りをひととおり見物してからホームへ。発車は15:32でした。

東員駅駅名標北勢線鉄道むすめ楚原れんげ」のデザイン入り。鉄道むすめの公式サイトによると「名前の由来は、北勢線を支える3市町のいなべ市楚原駅”と桑名市蓮花寺駅”から。ちなみに、勤務地は東員町東員駅”」とのこと。納得です。
西桑名行き列車(東員15:24着-32発)
東員駅外観
有人駅では自動改札機の横の通路(ラッチ)から出入り。ホームは構内踏切を渡った先。

東員で列車一本分浮いたので、降り乗りを追加。いわゆる難読駅がいいだろうとの思いつきで、穴太(あのう)で降りてみました。15:35着-51発と時間は悠々。無人駅なので、「1日乗り放題パス」に記載の「北勢線・・・券売機及び精算機横のインターホンにてお知らせください」をここで初めて実行することになり、そんな余裕を活かす格好になりました。

西桑名行き列車(穴太15:35発)
発車時刻表。15時台の西桑名行きは3本。阿下喜方面は楚原行き、東員行きもあります。
穴太駅外観

駅前の県道を少しばかり散策。涼気を求めてコンビニ等を探したものの店舗の類は見当たらず・・・早めにホームに戻り、ひと休みしながら待つことにしました。

西桑名行き列車(穴太15:51発)


以下は、麻生田から楚原に向かう途中の西側の車窓。標高が下がったところで田園風景が広がり、奥には2024年度開通予定の東海環状自動車道の延伸区間(大安IC~北勢IC)が見えます。最右の山は藤原岳です。

北勢線沿線風景(麻生田~楚原)

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#4009 阿下喜(2024.6.24)

三岐線の乗り降りを終え、次は北勢線。北端にある阿下喜駅には鉄道利用のみだと北勢線で行ったり来たりすることになりますが、いなべ市の福祉バスを使えば三岐線の駅からもアクセスできるので、これを使わない手はありません。

西藤原、西野尻、東藤原のほか、伊勢治田、丹生川、大安、梅戸井などからも阿下喜に行けるので、時刻が合えば活用度は大。今回は東藤原駅停留所から坂本線のバスに乗り、阿下喜駅に向かいました。時刻表では14:54着でしたが、少々遅延。北勢線の列車は15:01発だったので、接続は考慮されているものの余裕十分という感じではありませんでした。

阿下喜駅外観。単なる木造駅舎ではなく、木造+リニューアルという点がポイント。
券売機、普通旅客運賃表など。時刻表は「発着時刻表」で、到着時刻もわかる仕掛け。当駅発着の列車は少なめで、15:01発の前は14:29発、次は15:34発。

三岐鉄道の「1日乗り放題パス」は北勢線でも有効。有人通路でパスを提示しホームに行き、最低限の撮影をしたところで乗車する形でした。列車が来る前であれば気が付いたであろう軽便鉄道博物館、ミニ電車などの線路、転車台については今回はチェックできず。貨物鉄道博物館(丹生川)の開館日に合わせて当館施設もと思う訳ですが、日曜は福祉バス運休のため、丹生川駅阿下喜駅とをどう行き来するかが要検討*1になります。

西桑名行き列車(阿下喜15:01発)。「日本最西端のナローゲージ駅」は当駅のアピールポイントの一つ。
軽便鉄道博物館で保存されているモニ226型。車内から辛うじて撮ることができました。

今回はひとまず三岐鉄道の完乗が優先事項。貨物鉄道博物館軽便鉄道博物館については改めて機会を設けようと思います。

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*1:ショートカット策としては、東員町「オレンジバス」の南北線が有力。三岐線北勢中央公園口駅北勢線東員駅を結んでいるので重宝しそうです。

#4008 東藤原(2024.6.24)

西藤原折り返しの近鉄富田行きで、戻ること二つ。東藤原に着きました。往路で当駅留置線にJRの211系がズラリと並んでいたのを見て、これはしっかり見物、撮影せねばとなったのが来駅のきっかけ。14:18着で、いなべ市の福祉バスの時刻(14:46発)まで30分近くあったので、心ゆくまで駅や駅周辺で過ごすことができました。

近鉄富田行き列車(東藤原14:18発)。留置線には211系。

その後のリリース(→PDFで、211系は全部で30両(3両編成×10本)が譲渡され、うち24両が営業用として使われることがわかりました。丹生川に向かう途中、保々でも211系を目撃し、6/24当日は追加分(LL1、LL9、LL11編成)が富田に向けて回送されていたと知り、それらを合わせての大所帯。6/26にも回送分(6両?)があったようなので、東藤原でこの日に見たのは推定で12両となり、驚くのももっともな話と納得したのでした。

東藤原駅ホームから見たED456+ED454の重連、211系。後方の山は藤原岳

211系が目立つ感じになりましたが、東藤原での見どころはやはり電気機関車とタンク貨車。着いた時には留置線にED454+ED456、踏切付近にED5082+ED5081がそれぞれ重連で待機していて、どちらも目を惹くものがありました。ホーム端から少々距離のある通路を歩き、構内踏切を渡ると駅舎。駅舎もちょっとした造りで内外とも見るものは多々・・・洋館の趣が感じられる瀟洒な建築で感服しました。

ED454+ED456(構内踏切に向かう通路で撮った一枚)
駅北側の「東藤原4号踏切」付近にはED5082+ED5081が待機中。奥に見えるのが太平洋セメント藤原工場。工場までの距離は約500m。
駅舎内。照明、時計などに洋館の趣が感じられます。
東藤原駅外観

駅の外には小野田セメント(当時)の私有貨車「ホキ5700形」25767号車が展示されていて、ここでも思わず足止め。踏切道に来たのは14:30頃でした。その踏切から駅側のEDと近くのEDの両方を撮っていると、何やらED5082+ED5081の方に動きが。駅方向から運転士が現われ、乗り込んだかと思うとすぐに発車モードになり、駅に向かって移動したのでした。踏切の外で待ちながら、その重連を動画で撮影できたのは何よりの成果。ひと息ついていると、今度は14:33発の西藤原行きが踏切を通過し、短時間で何ともあわただしい感じに。さらには先のED重連がED5081を先頭に動き始め、太平洋セメントの引込線(F5線)に入って行ったのだから驚きです。

ホキ5700形25767号車。荷重40トン、製造年月は1970年5月。
踏切道から見たED454(+ED456)と211系
車庫線に停車中のED5082(+ED5081)。この後、駅(手前)に向けて出発。

車両の行き来を続けて見られて、当駅での時間はかなり有意義だった訳ですが、これで終わりではありませんでした。F5線から再びED5082+ED5081が姿を見せ、セメントのタンク貨車(タキ1900)を牽引して戻ってきたのだから吃驚仰天。踏切近く→駅→太平洋セメント→駅というEDの行ったり来たり、何と10分余りの間という早業でこれまた驚くことに相成りました。

三岐線ならではの一連のオペレーションを見ることができ、ありがたい限り。バスの時刻はそういう意味でも絶妙だったと思います。

踏切の近くにある東藤原駅停留所。いなべ市福祉バスは平日の運行で、坂本線は1日4往復。14:46発(阿下喜方面)は定刻通りに到着。

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