上諸江から北に進み、三ツ屋を過ぎればいよいよ浅野川線完乗が見えてきます。終点の内灘まで行けばクリアとなりますが、一気に行ってしまうのは面白味がないし、車窓をより長く楽しむという点でも行って戻ってを一つ挟むのがいいだろうと考えた次第。内灘の手前、粟ヶ崎まで行ったら隣の蚊爪に戻り、そこから改めて北西へという行程にしました。時刻は、粟ヶ崎が14:14着-31発、蚊爪が14:33着-42発。両駅とも程よい感じです。
地図を見ていてわかっていたのは、粟ヶ崎駅が大野川の畔にあるという点。加えて、川の一部は金沢市と内灘町の境界になっているため、粟ヶ崎で下車すれば初めて内灘町に降り立つことにもなります。当駅での15分余りは、川の景観を眺めつつ、町の雰囲気を少なからず体感する時間としました。
浅野川線の橋梁と並行して道路橋(機具橋)が架かっているため、時間をずらせば列車が川を渡るシーンを撮ることもできましたが、それは見送り。代わりに列車からの川の眺望は最終的に2往復分(計4回)堪能・・・景色の良さは沿線屈指だと思います。
次に降りた蚊爪は、お目当てとなるものは特になかったものの、駅名の表記はしっかり押さえておきたいというのがありました。割出駅と同じく看板の類がないのが惜しまれますが、駅名標が撮れれば御の字というもの。駅名で使われる「蚊」と「爪」、どちらも全国の鉄道駅での使用例はここだけなので、その希少性の高さがポイントと言えます。
一定の成果を得たところで、路線の完乗へ。粟ヶ崎を14:44に発った後の一区間(約3分間)を以って、晴れて達成となりました。