貸切列車は天竜二俣まで。着いたのは11:06頃で、乗ってきた車両を見送ったら一旦駅の外に出るなどの自由時間があり、その後に各種体験・見学といった流れでした。11:20頃、貸切列車降車時と同じ3番線へ。5分ほど待っていると天竜二俣止まりの列車(掛川10:33発)が姿を見せました。貸切列車を追う形で走ってきたので、車両は掛川駅で待機していたTH2102「キハ20色塗装」。通常であれば天竜二俣に着いた後に車庫線でひと休みするところ、その回送運転を応用して体験乗車に充てるということのようでした。よく考えたものだと思います。
一般客を降ろした後にツアー客が乗り込む段取りで、それほど待つことなく発車。構内入換線の行き来、洗車機の通過、乗ったままの転車台転回と、気動車1両だからこそできるワンパッケージかつ円滑な構成で、感心しつつ楽しみつつといった感じでした。
体験乗車は11:40頃に終了。解散予定時刻は12:30とのことだったので、それまでの間が転車台の実演、扇形車庫内の見学・撮影、車庫併設の鉄道歴史館の入館、運転区にある事務棟・浴場・高架貯水槽などの見学といった時間になります。多少駆け足なところもありましたが、解説を含め充実した50分だったと思います。
駅までは登録有形文化財の見学をしながらの徒歩移動。駅舎を出たところで解散となりました。その後は、ツアー参加者向けの「天浜線グッズ&鉄道部品即売会」で品定めするもよし、駅舎内の「てんはまや」で買い物するもよし。参加特典の一つ「犬釘」の現物は、即売会の脇で番号札ストラップを返却するのと引き換えということで、重い物は最後の最後に・・・この辺の要領はおそらくJR東海ツアーズ流のオペレーションでしょう。ガイドツアーの実績豊富な天竜浜名湖鉄道、ツアーの仕切りや運営に長けたJR東海ツアーズ。両社の良さや強みを巧みに活かしたコラボ企画で、2024夏のいい思い出になりました。