乗り降り記録ブログ[駅ログ]

全国の鉄道駅の乗り降り記録を綴ります

#3918+3919 若桜&郡家(2024.1.6)

初めての若桜鉄道は、往路が八頭高校前→若桜、復路が若桜→郡家という変則パターン。完全往復ではありませんが、行きも帰りも進行方向右の車窓に専念することで、沿線風景をひととおりカバーできるようにしました。

若桜鉄道の大きな特長は、駅舎や橋梁を中心に23の施設等(→参考が国の登録有形文化財に指定されていること。予習はしておいたので、概ね把握はできたものの、対象の六つの橋梁については通過中の様子を撮るのがやっとでその全体像を目にするのは困難・・・今回は車両後方からの展望をいくつかといった成果にとどまりました。

駅舎(本屋)の方は、全9駅中6駅が登録有形文化財。進行方向右側の場合は、往路(下り)では因幡船岡、隼、八東、若桜、復路(上り)では丹比、安部の順になります。窓越しではありましたが、途中の5駅については大まかな撮影ができました。

そんな訳で片道30分ほどの乗車時間ながら、いい意味で気が抜けないのが若桜線の旅。終点の若桜駅に至っては駅舎やプラットホームはもとより、給水塔、転車台、さらには物置や番所なども指定されていて、件数にして八つもあります。道中も到着後も盛り沢山なのです。

「八頭号」(左)と「隼」ラッピング車両。この後、連結し2両編成の鳥取行きに。
車両連結が行われた場所付近で見かけた「若桜鉄道若桜駅物置及び灯屋」。これも立派な登録有形文化財

若桜到着は14:58。次の上り(鳥取行き)は15:13発なので、すぐに折り返す場合は15分しかありません。この日の宿泊先が鳥取であれば次の16:13発でもいいのですが、山陰本線で東に行った先となるとそういう訳にも行かず、最短コースの滞在となりました。

鳥取行きは先頭に「八頭号」(→参考を連結した上での2両編成。その連結シーンを見物(+動画撮影)してから駅舎や駅の外に出たこともあって、さらに時間が限られる形に。駅舎内の「わかさカフェ『retro』」でくつろぐことも、入構券(300円)を買って、構内留置のSLやブルートレインなどを間近に見ることもなく、駅を後にした次第です。橋梁を渡る列車を撮ったり、歴史ある木造駅舎を堪能したりという向きには1日乗車券を前提としつつ、別の手立ても必要なことがよくわかりました。

駅終端側には、ディーゼル機関車「DD16-7」、蒸気機関車「C12-167」(若桜線での運行は1944~1946年)が留置中。薄緑の円柱は登録有形文化財の給水塔。パンフレット「各駅沿線ガイド」には、若桜駅のシンボル的施設との紹介がされていました。
さらに奥には12系3両が留置(というか放置)中。何らかの手入れをしてもよさそうですが、今はこれが現状。
若桜駅ホーム。文化財上の扱いは「若桜鉄道若桜駅本屋及びプラットホーム」で、指定は駅舎と一体。線路脇に見える溝は、除雪後の雪を流すための導水路。こちらの「流雪溝」も文化財に指定されています。
駅舎内部。水戸岡デザインならではの趣を感じます。
若桜駅外観
「八頭号」車内。外観の「ロイヤルレッド」に合わせて、車内の基調も暖色系。
こちらは「昭和号」。進行方向右側、若桜駅の洗浄線に停車中。

復路はせっかくなので「八頭号」に乗車。ゆったり過ごしつつも引き続き車窓に集中し、文化財関係は余念なく押さえることができました。八頭高校前を出て郡家に着いた時点で、若桜線はめでたく完乗に。鳥取県内の鉄道路線もこれで全線達成と相成りました。


郡家では15:45着-52発。鳥取まで直通する列車だったので、そのまま待機してしまいそうでしたが、ここで一旦下車しないと若桜鉄道郡家駅のカウントが成り立ちません。ホームに一応降り立ち、「八頭号」を含む2両を記念に撮影。かくして郡家駅の乗降記録は、JRが通算3916番目、若桜鉄道が3919番目と分かれる形となりました。あまり例がないパターンですが、逆にいい記念になったと思います。

鳥取行き普通列車(郡家15:45着-52発)


以下は、若桜線の往復で撮った登録有形文化財関係。比較的よく撮れた分を順にご紹介します。

第一八東川橋梁(八頭高校前~因幡船岡)。1929年建造。
隼駅駅舎。こちらも1929年から現役。
第三八東川橋梁(丹比~若桜)。後方からの眺めだと短く見えますが、橋の長さは110m。
第三八東川橋梁の先にある急カーブ区間を過ぎると、落石覆(1955年)、雪覆(1948年)の順で文化財建造物が続きます(手前が雪覆)。
赤い屋根が目印の安部駅駅舎。木製のラッチも注目ポイントです。

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