鵡川から先、日高本線の列車代行バスの旅について、2回に分けてご紹介します。
「駅ログ」的に、バスの乗り継ぎで立ち寄った静内駅、終点の様似駅については、駅構内への入場を以って記録上のカウントは可能な訳ですが、列車の運行に伴う降り乗りではないこと、廃止されることがすでに決まっていることから対象外。あくまで、旅の記録として綴ることにします。

鵡川8:38発のバスは、静内着が10:25。静内では10:33発に乗り換え、終点の様似は12:15着となります。列車が普通に走っていた際の例として、2014年秋の時刻を引用すると、鵡川8:36発→静内9:39着-55発→様似11:19着なので、その差は1時間。列車でもそれなりの長丁場のところ、バスとなれば尚更です。とりあえず往路の1本目、静内まではまずまずの席を押さえることができたので、苦にはなりませんでした。
列車とバスとでは当然ルートが異なる訳ですが、代行バスという性格上、駅前か駅の付近には必ず停車します。道中の眺めは違えども、駅周辺に関してはおそらく近似した風景を見ることができるというのは大きい・・・駅舎の外観や全貌については、列車からだと難しいところ、バスだとタイミングが合えば押さえられるというのもまた有意義。駅をめぐる観光バスと考えれば、こんなにありがたい便はない、そう思いました。
日高本線の全体像がわかる地図を片手に、ルートを予想しながら駅やビュースポットをチェックしつつ、車窓を楽しむ。各駅の通過時刻は大まかに頭に入れていましたが、とにかく駅間距離が長いので、次の駅まで時間がかかることだけわかっていればいい感じ。何がどう出てくるかというのは未知ゆえにお楽しみ要素になるところ、後ろの席の男性二人組が、解説トークなどを繰り広げるものだからたまりません。途中、一人が寝てしまってからは静かになり、何とかなった?・・・少なくとも会話が止まっている間は、車窓観光、撮影に専念することができました。(会話は控えめにというのがわかっていない人物はいるものです。2本目の静内→様似のバスでも席の配列が同じになりそうだったので回避し、難を逃れました。)
バスは国道235号(浦河からは336号)を基本に走行。駅が国道から外れた地にある場合は、迂回するようにその駅に向かい、周回したり往復したりといった具合でした。線路と道路が離れていない区間では、線路側を注視していれば駅舎を見逃す確率は低くなりますが、そうでない場合は難しいもの。往路で逃した分を復路でカバーというのも思っていたほどうまく行かず、撮れる可能性のある駅を全て押さえるのは叶いませんでした。
往路では海側の席に座れたので、太平洋の眺めはバッチリでした。海が迫る区間もあれば、道路と海辺の間に線路が通る区間もあり、線路が見える間は動画で長々と撮ることも。高波被害が明らかにわかる一帯、河口部に架かる昔からの橋梁、海が見える踏切道など、海沿いを走る日高本線ならではの景観を数多く目にし、都度カメラを向けました。不通になる前に列車旅をしに来ていれば... 景色を見ながらつくづく思った次第です。
以下は、往路で撮った中からのピックアップです。




























