御堂筋、四つ橋筋、堺筋、天神橋筋など路線名や駅名で出てくる「筋」はいいとして、名だたる筋であっても、筋上に駅がない場合もある訳で、松屋町筋はそんな筋の一つだったと記憶しています。
大阪花博を訪れた当時はまだ「鶴見緑地線」で、大阪環状線の内側には京橋しか入っていなかった、つまり同駅で乗り降りするしかなかったところ、気が付けば心斎橋まで延び、その翌年には大正まで(鶴見緑地〜門真南の延伸も)と、着実に存在感を示してきた現「長堀鶴見緑地線」。ミニ地下鉄ではあれど、その長所である「密な駅間隔」を見事に活かし、松屋町筋にその名の通りの駅を誕生せしめたのはお見事!と言っていいでしょう。
そんな訳でずっと気になっていた松屋町駅。駅は小振りかも知れませんが、さすが松屋町筋は堂々たるもので、日中の賑やかさが目に浮かぶよう。夜が明けるかどうかの絶妙な時間帯、松屋町名物の人形店の佇まいをしばし印象深く眺め、再びホームに戻るのでした。(こうした人形店専門のショーケースが駅構内にあるところがまた凄い)
