鈴鹿駅から100mほど北に進むと、近鉄鈴鹿線と交差します。交差地点に近鉄の駅があればより利便性は高そうですが、北西に1kmほどで鈴鹿市駅、南東もやはり1kmの地点に柳駅があり、何とか乗り換えは可能。鈴鹿駅を起点に両駅での乗り降りに臨む・・・これが当地でのお楽しみ要素の一つでした。
鈴鹿に戻って来ることを前提にすると、次の四日市行きは15:04発なので、1時間以内に柳→鈴鹿市か、鈴鹿市→柳をこなす必要があります。近鉄線の時刻は、柳→鈴鹿市の場合は14:23発→25着で、鈴鹿市→柳だと14:40発→42着。鈴鹿駅⇔柳駅の移動に充てる時間はどちらも同じくらいなので、順序は不問だったのですが、道程が複雑そうな鈴鹿市に向かう方を先にしました。
とにかく暑い中だったので、途中の鈴鹿市役所でひと休み。鈴鹿駅からは600mほど、鈴鹿市駅だと300m余りの場所にあり、交通アクセスは良好です。その近さゆえ、市役所でつい長居してしまい、鈴鹿市駅で過ごす時間は予定よりも短い感じに。東の伊勢若松方面のホームは構内踏切を渡った先だったので、余裕があるに越したことはありません。その踏切を渡ったのは発車5分前。十分余裕はありましたが、ホーム上で待っている間もひたすら暑く、多少涼し気な改札付近でもう少し待機していればと思ってみたり。列車が来た時は救われる気分でした。
このまま車内で涼しんでいたいところでしたが、下車するのは次の駅。短時間の涼をとりつつ、これから歩く線路沿いの道をチェックしていると、やがて柳駅に着きました。伊勢鉄道の高架を過ぎてから結構な距離を進んでようやく着いたので、約1kmというのが信じられない感じでしたが、行かないことにはその先がつながりません。簡易改札にタッチし、何はともあれ駅の外へ。あとはひたすら線路に沿って北西方向に歩くのみです。
水田や青空を眺めながら、程々に早足で歩いていると、平田町行きの列車(柳14:53発)が通り過ぎて行きました。その外観から、鈴鹿市→柳で乗った列車であることはすぐにわかりました。さっき乗った列車の走行シーンを別の場所で撮るというのはなかなかないこと。短距離路線ならではの一興だと思います。