#2475の続きです。と言っても、福井を出た後は、加賀温泉でしらさぎ5号(12:25発)に乗り換え、その次は金沢でサンダーバード15号に乗り換え(12:52着−13:20発)、というスピードコースにつき、ローカルな乗り降りはなく、次なる乗降駅は一気に和倉温泉ということになります。
この和倉温泉駅、昔の路線図ではJRではなかったという記憶があったので、直行する特急が走り始めてからは、いったい何線の駅なのか?というのがずっと気になってました。通算の乗降駅数では和倉温泉が2476番目、次に七尾に戻れば2477で七、と覚えやすくてよかろう、と考えていたのですが、かねてからの疑問をクリアしていなかったことがアダになります。和倉温泉は特殊でした。正に「番狂わせ」が生じたのです。
「私鉄の廃線跡を歩くIII」での「のと鉄道」(七尾線)の記述によると、「1989年11月30日にJR西日本が津幡−和倉温泉間の電化と和倉温泉−輪島間の運営方式変更を運輸大臣に提出…」「1991年9月1日に(中略)JR西日本は津幡−和倉温泉間で第1種鉄道事業者、和倉温泉−輪島間で第3種事業者。のと鉄道は七尾−輪島間で第2種事業者。JR西日本の営業区間は津幡−和倉温泉間、のと鉄道は七尾−輪島間で、七尾−和倉温泉間は両社の営業区間となった。」とのこと。つまり、のと鉄道の駅でもあり、JRの駅でもあった、ということだったのです。
とりあえずJRの列車でやって来たので、2476番目をJR、七尾に戻るのに次に乗ったのが「のと鉄道」の車両だったので、2477番目を「のと」としました。改札が共通なので、一つの駅と見なしてもいいんでしょうけど、当「駅ログ」ではこういうケースでは分けることにしているので、ダブルカウントとしています。ご了承の程を。

14:23に着きましたが、大勢の観光客が通った後に、ゆっくり改札を出たため、外の景色を目にしたのは数分後のことでした。雪がちらつく中、多くの送迎バスとお迎えの人々が待機していたのには大いに驚き、和倉温泉の底力を見る思い。そんなお迎えにあやかれるご身分ならいいんでしょうけど、こちとら単なるフリーきっぷ客です。14:41発の七尾行きでそそくさと復路に着くのでした。

私鉄の廃線跡を歩く〈3〉北陸・上越・近畿編―この50年間に廃止された全私鉄の現役時代と廃線跡を訪ねて (キャンブックス)
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