畝傍から大和八木に向かう際、「下ツ道」(中街道)という旧道を歩いていたところ、現れたのが「八木札の辻交流館」。横大路(伊勢街道)と下ツ道が交わる位置にあり、近世には高札が立つ場所になったため、札の辻なのはいいとして、交流館という名称には物足りなさを感じることでしょう。建物が旅籠の名残をとどめたものになっていて、なかなか立派なのです。(歴史的建造物であることがわかる名称にした方がいいだろう、と思います。) 館内を見学できるというので、上がらせてもらった訳ですが、これがドタバタの始まりでした。早足で見学させてもらい、再び下ツ道へ。この時点で、11:40をとうに過ぎていました。
ここを北上し、踏切を渡ってから左へ、と交流館の人には教えていただいたものの、普通に考えれば踏切の手前で左折です。幸い踏切は開いていたので、とりあえず近鉄大阪線の北側の沿道を小走りで進み、駅前に来ると今度は交差点が阻む・・・地下道だったので信号待ちの時間はなかったものの、ヒヤヒヤです。さらに大和八木駅の入口(南口)まではまだ距離があり、改札に来るとちょうど目の前に列車が入線! そんな展開でした。
踏切の手前で曲がっていたら、地下道ではない代わりに、信号待ちには遭っていたかも知れません。とにかく幸運だったのは、乗る列車が橿原神宮前方面だったこと。11:50発の橿原神宮前行き急行に無事乗車し、予定していた行程を何とか続行できたのでした。
大和八木駅は、通ることはあっても、これまで降り・乗りの機会がなかった駅です。京都から畝傍御陵前(#2413)に向かった時は、大和八木で長めの停車時間があったにもかかわらず、それに気付かずパス。乗り降り自由のスルッとKANSAIがあった上に、改札(南口)は目に見える位置。今にして思えば、もったいない感じですが、今回のためにとっておいたということにしましょう。
*駆け足だったため、この時の写真は、パッとしたのがありません。ドタバタ中、下ツ道の踏切から撮ったものと、この日の帰途、大和八木で再度下車した際の一枚を載せます。

↓ 八木札の辻交流館
