徳島県内の鉄道路線で過去に乗ったことがあるのは、徳島〜佃と、土讃線くらいなもので、県の南東部にあたるエリアは、他の交通手段を含めて未知の世界。今回の旅では、鉄道を軸にその未知のエリアを訪ねるという点で、大変意義深いものがありました。
阿佐海岸鉄道に乗るのが初なら、牟岐線の方も当然初めて。海沿いを走るイメージが強い路線ですが、乗ってみると山間部が多い印象で意表をつかれました。日和佐までの区間に限れば、海が望める鯖瀬を含めた前後一帯程度。木々や山並みを楽しむ路線という趣でした。
海が見えなくなったところで着いたのが牟岐。16:01着−05発で4分あります。海部駅同様、構内踏切がある駅でしたが、地上駅のため改札を出ればすぐに駅の外。駅舎、駅前とも趣があり、どこか懐かしさを感じました。海をめざして散策するのも良さそう・・・そんな気分になる駅です。
次にめざすのは、日和佐。四国八十八ヶ所の一つ、薬王寺の最寄駅です。かねがね気になっていたので、その薬王寺を訪ねるべく下車した訳ですが、日が暮れる頃合いを考えると、それほど時間はありません。当駅では16:22着−18:08発で滞在時間長めながら、お参りを終えて駅に戻る時点で暗くなり始め、明るいうちに動く上ではギリギリな感じ。辺りが暗くなってからは、駅併設の「道の駅日和佐」で閉館時刻(18時)まで過ごすことにし、足湯館、産直館、物産館の順でゆっくりさせてもらいました。
↓ 日和佐駅構内(陸橋から撮影)。左に小さく見えるのは日和佐城。
↑ 日和佐駅北側の眺め。山の中腹に見える塔(瑜祇塔)が薬王寺の目印。
この日の宿泊先は、まだ先。暗い中ですが、牟岐線の旅は続きます。