石狩月形からはいよいよ札沼線ローカル区間の極み。北海道医療大学から並行していた国道275号と離れ、森に入ると、ほどなく豊ヶ岡に到着。そこは正に秘境駅でした。このままの世界が続けば、利用者が極端に少ない区間になるのも無理はないと思うところ、次の札比内からは再び国道が並走。人家が目立つ中を走るため、利用がないというのがどうにも信じ難い、そんな区間でした。
晩生内からはご婦人2名が乗車。こちらは駅に着く度に席を外し、見納めになるかも知れない駅名標などを撮ってましたが、この際ということで、一旦席を譲り、前方の扉付近に陣取ることにしました。黄金色の穂が揺らぐ田圃、そこに時に姿を見せる猛禽類。進行方向左には、雲を背景にしつつ、ピンネシリなどの山々が居並ぶ。そうした光景をゆったり眺めながら過ごしました。
ご婦人方を含め、浦臼では3人が下車。ここから先が1日1往復の超ローカル区間になります。今回は、その「往」の分のみの乗車につき、席に戻りながらも、より丁寧に見つつ撮りつつ...不思議なことに途中の駅舎や駅名標を撮る愛好家の方はあまり居らず、前方の扉はほぼ独占状態でした。終点の手前、下徳富からは席には着かず、前面展望に集中。新十津川駅に近づくと、気動車の到着シーンを撮る方々が踏切付近やホームにいるのが見え、駅舎が視界に入ると、その前で待つ園児の姿が目に留まりました。お出迎えイベントのような状況です。
9:28、無事到着。札沼線完乗です。前方にいたので、早々にホームに降り立ち、新十津川から先の線路、賑わうホーム、園児や保育士さん*1の様子などを撮影。新十津川からの行程は、バスで函館本線の駅に向かうことにしていて、その停留所までの移動時間とバスの発車時刻の関係から、あまり長居ができなかったため、駅舎の内外は、運賃表、時刻表、ホーム横の小牧場など最低限の撮影にとどめました。
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新十津川駅、何とか残ってほしいものだと思います。
↑ 園児の一人からいただいたポストカード。また来たいものです。
[イベント情報]
「新十津川駅85周年を祝う会」という催しが開催されるそうです。開催日は、開業日にあわせ、10月10日。以下、概要です。
- 日時:2016年10月10日(月)9:00〜14:00
- 場所:新十津川駅前広場
- 主なイベント: