広島7:53発の上り列車は、停車時間長めの駅が多く、下深川、狩留家、中三田の他に、さらにもう一駅ありました。吉田口です。
芸備線の乗車が初めてなので、広島市エリアの外に来れば、どの市も初上陸になります。吉田口の一つ手前、向原からは安芸高田市に入るので、吉田口で下車すれば同市は初。市を代表する駅にあたるため、いい記念になりました。停車時間は7分(9:25着−32発)。ここでも小雨に降られましたが、駅舎の中、外としっかり見学できました。駅舎は、市の施設を兼ねているため、なかなか立派。ただし、ホームから駅舎、駅舎から外は、いずれも二段構えのスライド扉を開閉する必要があり、出入りには少々時間がかかる設計になっています。寒さ対策を考えてのことでしょう。
吉田口での降り乗りを終えたら、次に降りるのは終点の三次。三次に来たのは、廃止前の三江線に少しでも乗るためで、その数少ない列車に間に合うように、今回の芸備線の列車を選んだという経緯があります。その列車、三次には9:53到着のところ、なぜか数分遅れ。三江線の石見川本行きは10:02発なので、一時はどうなることかと思いましたが、着いてみれば余裕でした。
乗って来た列車は1番線の到着。石見川本行きは、跨線橋を渡って3番線からの発車。俄かに集団移動の波ができ、駅員さんが大きな手振りで3番線への案内をする…廃止前ならではの現場に居合わせることになりました。幸い、改札が1番線に面していたので、その波を外れ、一旦改札外へ。さすがに駅舎の外に出る時間はありませんでしたが、三江線の案内や時刻表などを収集するというテーマは無事果たすことができました。
↑ 跨線橋からの眺め。芸備線の気動車は折り返しで快速に(10:30発)。
この時の石見川本行きは3両編成。大移動があったので、乗れるかどうか不安はありましたが、何とか乗り込むことができました。満員の列車は、定刻通り発車。立ったままの乗車になりますが、とにかく列車終点まで行くことにしました。