後免から先はいよいよ、土佐くろしお鉄道の「ごめん・なはり線」。初めて乗る路線です。
海が見え始めたのは15分ほど経った辺り。あかおかを過ぎるとほぼ海沿いになり、土佐湾の展望が開けます。夜須〜西分、赤野〜穴内、穴内〜球場前の3か所でトンネル区間があったり、西分〜和食では松林が続く一帯があったりしますが、そのほかは進行方向右は常にオーシャンビュー。球場前に着くまでの20分余り、楽しむことができます。この日は好天に恵まれ、午後の気温は概ね21℃台後半(安芸基準→参考)。日射が強いこともあって車内は暑く、夏の海を見ているようでした。(写真は、トンネルを出た後、西分に向かう途中で撮った一枚。海は近く、そして広く...の図です。)
海から少し離れたところで、列車終点の安芸に到着。12:23着です。路線はこの先、奈半利までありますが、一旦下車することになります。一般的なローカル線だと、終点まで行く列車が来るまで長々と待つことになりそうですが、ごめん・なはり線は違いました。安芸始発の奈半利行きがきちんと設定されていたのです。
↑ 1番線停車中の安芸終点の列車。折り返しの運用はなく、この後は車庫へ。
営業キロ15kmを結ぶその区間運転(安芸→奈半利の場合)は、早朝に2本ありますが、日中以降はこの一本限り。発車は12:34・・・安芸駅での滞在時間は10分ほどということになります。
駅舎、駅前広場、駅構内にある「ぢばさん市場」などを見て回ると、10分はあっという間。昼食用の品を何とか買い、ホームに戻りました。奈半利行きの発車がもう少し遅ければ...という想いはありますが、初めから奈半利まで行く列車に乗っていた場合は、安芸で下車することもなかったでしょうから、10分あれば十分。むしろ、“列車運用の妙”に感謝しないといけません。
↓ 駅前広場(右の像は、安芸駅のキャラクター「あきうたこちゃん」→参考)
↑ 12:34発は安芸駅始発。日中時間帯の奈半利行きは(区間運転を含め)概ね1時間に1本をキープ。
↓ 下車できたおかげで、ごめん・なはり線の略歴を標すプレートもしっかりチェック。2002年開業…改めて快挙だと思います。