八積から南下し、この日に目標としていた最後の未乗降駅へ。東浪見と長者町の間にある太東です。当駅は17:29着-39発・・・他の駅と比べ、短時間の滞在でした。
太東は思いがけず構内が広く、2面3線。駅舎、出入口があるのは八積と同じく上りホーム側(西側)で、下りホームから駅舎に向かうのに跨線橋を経由する点も同じ。大きく異なるのは1面1線+1面2線という構造でしょう。中央に位置するその一本は2番線として一応残っていますが、駅設置の時刻表を見る限り2番線を使う列車はなく、休止状態。線路のサビ具合や雑草の生え方からして納得した次第です。当駅止まりや始発も設定できる構造と言えますが、そのような予定はなさそうです。
帰りは駅舎側の1番線から。上総一ノ宮行きに乗り、帰途につきました。今回のように本数がそれほどではない区間で降り乗りをまとめてこなそうとすると、どうしても行ったり来たりが増える訳ですが、結果としてその往復はかつてない感じに。ラストの太東→上総一ノ宮の移動を以って、東浪見~太東は3往復、太東~長者町と上総一ノ宮~東浪見は2往復となりました。時間や方向・方角を変えつつ同じ沿線風景を見る、撮るというのもなかなかない展開。水戸線や両毛線の未乗降駅を訪ねる際も、似たようなパターンになる可能性は大・・・その試行という意味でも、外房線5駅の探訪は意義あるものだったと思います。
上総一ノ宮から先、18きっぷで帰るなら18:06発の大船行きに乗るのが順当な線。ただしこの日は臨時快速「B.B.BASE外房」の運転日につき、それで一気に両国へというプランを組んでいました。ここまでの乗り降りの行程は、実はこの列車に合わせてのもの。上総一ノ宮に17:46に着いた後、「B.B.BASE」が到着する18:19までの約30分は、少々駆け足でしたが当の「上総国一之宮」(玉前神社)の参拝にあてることもできました。我ながらいいプランだったと思います。
18きっぷ(+指定席券)で乗車できる臨時快速はありがたく、心強い限り。途中、本千葉に停車(蘇我、千葉では運転停車)したのみで、感覚としては特急(またはそれ以上)に近いものがありました。終点の両国には19:38着。不定期特急「新宿わかしお」(上り)が上総一ノ宮(17:10発)→秋葉原(18:16着)というのを考えると、「特急並みの快速」と言っていいでしょう。「B.B.BASE」の臨時列車、今後も大いに活用しようと思うのでした。