乗り降り記録ブログ[駅ログ]

全国の鉄道駅の乗り降り記録を綴ります

#3539 名寄(2021.3.6)

稚内での短い滞在を終え、再び「はまなす」編成に乗車。特急「サロベツ4号」で、宗谷本線を南下します。

往路では、天塩川に沿って走る区間を中心に、時には吹雪、時には大雪といった状態で、新型のキハ261系といえど難儀する印象を受けましたが、復路は総じて降雪弱めで、特急ならではのスピード感を楽しむことができました。

この調子で終点の旭川まで一気にというのも考えましたが、その速さゆえに肝心の廃止になる駅の姿をきちんと押さえることができておらず、プランを変更。往路である程度予習はできていたので、地図で確認しつつ、その駅に近づいてきたら動画で撮るというのを繰り返していたものの、うまくいかない場合ももちろんあります。より確実に駅を見届けるには普通列車がいい・・・という訳で、途中の名寄で降り、乗り換えることにしました。

あまりの雪、寒さであれば断念する手もありました。幸い雪はそれほどではなかったので、ともかく下車。走り行くキハ261系を撮影することができたという点でも好判断だったと思います。

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特急「サロベツ4号」(名寄15:50発)
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雪舞う名寄駅ホーム。3番線には、音威子府行き(16:36発)が停車中。

名寄には定刻通り15:48の到着。乗り換えの普通列車旭川行き)は16:15発なので、25分あります。駅舎内外をしっかり見物、撮影し、外に出ると雪が強めに。風も出てきたのでフェイスシールドを取り出そうとしたところ、雪が深くなっている場所に誤って踏み込み、前のめりに転ぶ一件もありましたが、まぁ土産話としてはいいのかなと。ひと転びした後は、「Peachきた北海道フリーパス」の特典(→参考で、コーヒー1杯無料というありがたいサービスをいただきに「駅前交流プラザよろーな」へ。コーヒー後の転倒でなくてよかったです。

ちなみに16時時点での名寄の気温は-7.0℃で、風速は2.5m/s。寒い中でのホット飲料のありがたみは格別でした。

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きっぷ運賃表。豊清水、紋穂内、南美深、北星、下士別、北剣淵、東六線、北比布、南比布は見納めに。
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名寄駅外観
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名寄駅構内。中央(2番線)が旭川行き、右(3番線)が音威子府行き。
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旭川行き普通列車は「キハ40 1723」


以下は、普通列車に乗った区間(名寄~旭川)を含む、宗谷本線復路のダイジェストです。

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往路では激しく雪が降っていた幌延。復路では一転して青空が。隣駅「かみほろのべ」の表記は、3/12まで。
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佐久駅では、雪の重みのためか駅名標が傾斜?(14:37頃通過)
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天塩川の眺め(筬島付近、14:57頃)。音威子府の手前20km辺りから、川の蛇行に沿って線路もカーブの連続に。その区間では川が雪に覆われる範囲は少なく、水の流れを目にすることができます。
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音威子府到着まであと3分というところで、シカが複数登場。列車は一時停止(15:00頃)。
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往路では雪模様だった音威子府。復路では多少の晴れ間も。
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天塩川に架かる東恵橋(北星~日進)。沿線屈指の撮影スポットということをあとで知りました(15:39頃)。
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普通列車だと、駅名標の撮影もバッチリ。剣淵は3/12まで北剣淵と東六線の間の駅でしたが、3/13以降は士別と和寒の間に。特急停車駅に挟まれる格好になります。
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雪化粧状態のキハ40-1723。途中の吹雪も何のそので、旭川には定刻通り17:50に到着。
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旭川駅のきっぷ運賃表。ここに載っている範囲で3/12限りの駅は11(宗谷本線の7駅のほか、石北本線の東雲、将軍山、北日ノ出函館本線の伊納が廃止に)

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#3538 稚内(2021.3.6)

北海道は過去に何度か訪れていますが、近年は廃止を控えた路線や区間の乗り納め、撮り納めが主なテーマになっていて、今回も主題の一つはその手のものでした。

もう一つは、ダイヤ改正にあわせて廃止となる駅がとにかく多い宗谷本線に乗ること。全53駅中、実に12駅*1が3月12日を以って終了というのは同線ではかつてない話で、それらの駅の様子を少しでも見られればと思い、敢行した次第です。

宗谷本線の旅は、他にもいろいろと意義があり、①国内の鉄道の旅の北限*2を更新する、②鉄道駅の最北端*3を訪ねる、③気動車による在来線特急では日本最長距離を走る列車に乗る、といった具合でどれも重要度は高め。初めて乗る路線で一気に完乗というパターンで、片道259.4kmというのもなかなかのものでした。

大雪や低気圧の影響で、運休が相次いでいた後ということもあり、その日を迎えるまでは一部の予定は流動的でしたが、3月6日は至って平常。プラン通り、特急「宗谷」に乗って、ただただ北上する旅に出ました。札幌は7:30発。片道5時間余りの長旅です。乗ったのは、デビューしてまだ日が浅い「キハ261系5000代『はまなす』編成」。新しい車両は、さすが快適でした。

という訳で、特急で終着の稚内まで乗り通したため、乗降記録の対象駅はズバリ稚内。晴れて、国内の鉄道駅の最北端を訪ねることができました。が、列車の運行そのものはよかったものの、まだまだ雪深い中、かつ時には大雪の降る中を走ってきたためか、稚内到着は12:40のところ12:47とそれなりの遅れ。別の長大路線の旅を翌日に控えているため、稚内での観光や宿泊などは考えておらず、正にとんぼ返りという行程でのこの遅れは痛いものがありました。

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キハ261系5000代「はまなす」編成@稚内駅。吹雪の中を走ってきたとは思えない光沢感にただ感服。
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「日本最北端の駅」
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稚内駅名標など。北の端から南の端までJR線でつなぐと約3,100km!というのがまた...

折り返しの発車時刻は、13:01。つまり15分足らずで、最北端の駅を見て撮って廻らないといけません。駅舎内は、その列車を待つ人の列で思いがけず混み合っていて、思うように見物、撮影ができない状況。外に出ればさすがに寒く、メガネは曇るし、弱めながらも風雪状態で、駅舎外観を撮るのもままならない感じでした。運賃表などに廃止となる駅の名称が残っているのを見つければ、それらも外せません。駅隣接の「道の駅わっかない」は、時間があれば立ち寄りたかったのですが、叶いませんでした。

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稚内駅外観
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稚内駅からは、特急「サロベツ4号」(旭川行き)に。
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運賃表、券売機。券売機はこの1台のみ。運賃表に載っている駅のうち、徳満、上幌延、安牛はこれで見納め(駅ナンバリングは廃止後もそのまま)。

毎度のあわただしい降り乗り。まさか北の果てでも...という気はしなくもないですが、宗谷本線に乗ること、沿線の風景を楽しむことを最たる目的とするならば、駅の探訪はオプションのようなもの。国内最北の地(宗谷岬)を極めるというテーマを設けるなどすれば、また来ることになるでしょう。稚内観光は、その時にとっておこうと思います。


以下は、往路のダイジェストです。

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はまなす」編成による特急「宗谷」。最後尾、4号車(自由席)に乗りました。
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塩狩峠付近の蛇行区間(9:25頃)
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旭川の次の特急停車駅、和寒。同駅到着時点で4分遅れでした。
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進行方向左手、雪氷状態の剣淵川(東六線~剣淵)・・・東六線駅は北緯44度4分。これまでの鉄路最北だった遠軽駅が44度3分なので、この景色の辺りで記録を更新。
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廃止される駅の一つ、紋穂内駅(10:26頃通過)
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雪の中の音威子府駅。一つ手前の咲来辺りから大雪でした。10:47に発車(6分遅れ)。
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雪に埋まる天塩川(糠南~雄信内)。それでも川はしっかり流れていて、雪が途切れた間を力強く水が流れていく様も随所で目にしました。
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廃止を控えた上幌延駅(11:47頃通過)。次の幌延駅にかけ、再び大雪に。
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豊富駅に停車(12:07頃・・・定刻は12:00発)。この辺から晴天に。
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稚内西海岸(抜海~南稚内)。稚内もこの天気が続くと思っていたら...

ちなみに今回の旅の助っ人は、こちらのフリーパスでした。

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新千歳空港駅で「Peachきた北海道フリーパス」を購入。特急列車が乗り放題というのはありがたい限り。

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*1:南から順に、南比布、北比布、東六線、北剣淵、下士別、北星、南美深、紋穂内、豊清水、安牛、上幌延、徳満

*2:これまでは、石北本線遠軽駅が最北端

*3:最東端、最西端、最南端のいずれも未訪・・・かつての最西端、たびら平戸口駅は1990年11月に訪ねましたが、沖縄都市モノレール開業に伴い、順位後退...

#3537 上越妙高(2020.11.24)

「どこでもドアきっぷ」2日間用の旅、2日目はあちこち周遊するのは見送り*1、京都周辺で過ごしてから西日本エリアの東の端に移動して帰途につくプランにしました。例年ならインバウンド客などでオーバーツーリズム状態の京都ですが、それがないとなればわざわざ遠出することもありません。ただし、「どこでもドアきっぷ」の出番が全くないのももったいないので、この日はひとまず奈良線で宇治へ。結果的には宇治観光で所定の時間を過ごすことができたため、あとは特急と新幹線の乗り継ぎで帰るばかりとなりました。

東海道新幹線で帰るのが早道ですが、「どこでもドアきっぷ」がある以上は、その有効区間の端までしっかり利用したいもの。往路では「e5489」対応の券売機の都合で、糸魚川#3519)を起点にスタートしましたが、復路は券売機の制約はないので、事実上の東の端にあたる上越妙高まで使うことにしました。上越妙高からは、JR東日本の「お先にトクだ値スペシャル」にバトンタッチ。これで、「どこでもドアきっぷ」と「お先にトクだ値スペシャル」を組み合わせて、同一列車で乗り通すことができればより楽だった訳ですが、ICカードを使った新幹線の乗車サービス「新幹線eチケット」が一つの関門となりました。「新幹線eチケット」がお先にトクだ値の利用条件だったため、上越妙高で一旦降りないといけなかったのです。磁気券の「どこでもドアきっぷ」で出て、トクだ値適用のICカードで入るというのがこの時の降り乗りのカラクリ。乗降した駅数が増えるという点では有意義でしたが、もうちょっと何とかならないものかと思った次第です。

はくたか574号」(上越妙高19:13発)。次の「はくたか576号」は20:09発。

上越妙高でのこの件を踏まえ、京都から「サンダーバード29号」に乗り、金沢では17:55着-18:09発の乗り換えで、「はくたか574号」に乗車。上越妙高での滞在時間は19:12着-20:09発の約1時間でした。

上越妙高駅駅名標
上越妙高駅コンコース。閑散としていました。

駅周辺の飲食店で夕食というのも考えましたが、上越妙高駅前には銭湯の感覚で利用できる天然温泉「釜ぶたの湯」があります。ここでしっかり温泉浴し、体を癒してから帰京することにしたのでした。

上越妙高駅外観(西口)。暖色系の照明で明るくなっている箇所は「光のテラス」。
階段、エスカレーターから見た「光のテラス」。駅は全体的に美観、美装だと思います。
駅の東西を結ぶ自由通路。旧駅名をとって「脇野田通り」(→参照)と呼ぶそうです。
入場時はSuicaでタッチ=「新幹線eチケット」

旅の最終日、11/24に新たに降り乗りした駅は北陸新幹線上越妙高のみ。えちごトキめき鉄道の駅もありますが、糸魚川同様、別の機会にと思います。

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*1:「どこでもドアきっぷ」を使いこなすということであれば、京阪神エリアのJR未乗区間を組み入れたプランもいくつか。和歌山線を完乗し、「くろしお」や「はるか」で戻るとか、福知山線加古川線を巡って新幹線とか... これらはいずれチャレンジしようと思います。

#3536 トロッコ嵯峨(2020.11.23)

保津川を離れ、トロッコ嵐山を過ぎると間もなく終点のトロッコ嵯峨へ。

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「リッチ号」の天井部はガラス窓。竹林など全体がよく見えます。(山陰本線の下り線路を走行中)

トロッコ嵐山からトロッコ嵯峨の間は、山陰本線の旧線ではなく本線に入る訳ですが、複線のうち片側(山陰本線下り)を使うため、トロッコ列車の上りがそこに入ると、山陰本線の視点だと逆行する状態に映ります。複線でなく単線であればどっち向きでも列車は走るので何ら違和感はありません。実際の運用は不明ですが、隣の線路を同じ方向の列車(京都行き)が走るとなれば、それは何事?となるでしょう。

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トロッコ嵯峨駅に到着。隣はJRの嵯峨嵐山駅

騙されたようなしっくり来ないような気分の中、列車は無事トロッコ嵯峨に到着。定刻通り、17:04着でした。

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ディーゼル機関車「DE10-1104」。トロッコ亀岡駅では先頭部やヘッドマークは撮れなかったので、トロッコ嵯峨駅が格好の撮影スポットになります。

こちらもホームは人だかり。降車後も列車を撮る人がそれなりに残っていて、ついついホームで長居することになりました。改札を出たのは、臨時の「嵯峨野81号」(トロッコ嵯峨17:10発)が発車する頃。列車が出た後は、ホームも駅舎内も閑散としていて、それはそれで驚きでした。

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トロッコ嵯峨駅改札口
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トロッコ嵯峨駅発車標。臨時の81号・91号も含め「満席」。

この後は京都駅近くのホテルに向かうだけだったので、時間的な制約はなし。トロッコ嵯峨駅には、グッズショップはもちろん、SLや人車鉄道などを展示する「19世紀ホール」などもあって、ゆっくり過ごすことができます。ショップで記念硬券を買い、SLをくまなく見学、撮影し、駅を出たのは列車が着いてから30分余り後。日はすっかり暮れていました。

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ショップ前には、嵯峨野観光鉄道鉄道むすめ「嵯峨ほづき」などのパネル展示コーナーが。トロッコ列車の写真には「トロッキー」のイラストも。
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C58形48号機。「つばめ」のヘッドマークつき。保存状態は極めて良好。
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C56形98号機。こちらは「はと」。SLはこのほか、D51形603号機(カットモデル)と「若鷹号」も展示されています。
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トロッコ嵯峨駅外観

せっかくの嵐山でしたが、現地での観光はパス。隣接の嵯峨嵐山駅に向かい、17:41発の快速で京都に直行・・・これにて「どこでもドアきっぷ」2日間用の旅、初日を終えました。

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#3535 トロッコ亀岡(2020.11.23)

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トロッコ亀岡駅外観
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トロッコ亀岡駅入口

トロッコ亀岡駅に無事着いたのはいいものの、列車が発着するホーム階に上がると予想以上の混雑で、ラッシュ時間帯のようでした。トロッコ列車の到着シーンを撮ろうと構える人も相当な数で、なかなか大変。人気の高さを実感しました。

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トロッコ亀岡駅ホーム。16:25に「嵯峨野15号」が到着。

列車が着くと、降車する人の波が加わり、ホーム階はさらに押せ押せ。改札口に向かうのもひと苦労でした。「どこでもドアきっぷ」の特典で、「トロッコオリジナルグッズ」*1をプレゼントというのがありましたが、この時はそれどころではありません。駅に着いた時点で気を緩めてはいけない・・・列車に乗ってようやくひと息という感じでした。

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トロッコ亀岡駅発車標。この日は16号に続き、ライトアップに合わせた臨時列車も運転。いずれも大人気です。
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トロッコ列車先頭。機関車はDE10-1104です。

嵯峨野観光鉄道*2は初めての乗車。せっかくなのでトロッコ気分が味わえる車両「リッチ号」(5号車)を予約して臨みました。天井はありますが、側面にガラス窓がないタイプで、床も素通し。小銭などを落とすと線路に直行という設定です。そんな訳で風通しは万全。満員御礼の状態ながら、感染症対策上は最適な車両と言えそうです。

乗ったのは「嵯峨野16号」で、トロッコ亀岡16:30発。明るい中で移動できる時間帯の上り列車はこれがギリギリだったと思います。

嵯峨野観光鉄道は、保津川大堰川)沿いの景観が楽しめるのがポイントですが、川を間近に眺められる席は途中で入れ替わります。上りの場合、トロッコ亀岡からトロッコ保津峡の先のトンネル区間までは進行方向左が川沿い。トンネルを出て少し行ったところで川を越え、トロッコ嵐山の手前くらいまでは進行方向右になります。予約した席は進行方向左側だったので、より長い区間、川の景色や流れ、沿線の紅葉を観賞することができました。

以下は、その川沿いの写真(4例)です。

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JR嵯峨野線との最初の交差地点。JRと嵯峨野観光鉄道の交差は3か所あり、タイミングが合えば列車の通過シーンを撮ることができます。
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列車は川の蛇行に沿うように走行。ただし、Ω状に蛇行している箇所はトンネルでショートカットします。この写真はそんなトンネルの一つ、朝日トンネルに入る前に撮影。
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紅葉シーズンに入っていましたが、文字通り紅い状態の木々は少なめ。ライトアップもされていたものの、まだ明るい時分だったため、光に照らし出される紅葉観賞とは相成りませんでした。逆に暗くなってしまうと、撮影は難しかったと思われます。
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亀岡市京都市の境界付近。川の流れがよく見える一帯です。右に見える橋梁は、JRの保津峡駅

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*1:後日問い合わせたところ、送ってもらえることに。グッズは、嵯峨野観光鉄道のキャラクター「トロッキー」のマグネットでした。

*2:山陰本線の旧線区間については乗車済み。嵯峨野観光鉄道区間としては初です。

#3533+3534 亀岡&馬堀(2020.11.23)

竹田を出た後は、和田山、福知山で乗り換え、再び特急に乗車。福知山14:44発の「はしだて4号」で亀岡をめざします。

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特急「はしだて4号」(亀岡15:48着-49発)。途中、綾部駅で「まいづる10号」と連結。

亀岡には15:48の到着で、乗り換える普通列車は16:05発。時間はそれなりにあった訳ですが、思いのほか駅舎の規模が大きく、南口も北口も開けていて、南北自由通路も長め・・・結局、北口の方は行かず、観光案内所に立ち寄った程度で時間が来てしまいました。

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亀岡駅外観(南口)
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青空と陽光が映える駅舎
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京都行き普通列車(亀岡16:05発)

この日の宿泊先は京都駅近くのホテルだったので、特に予定がなければ長居してもよかったのですが、目玉プランが控えていたので次の目的地へ。向かったのは隣駅の馬堀です。

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馬堀駅に到着。2面2線の駅です。

亀岡が一大ステーションだったのに対して、馬堀は実に長閑な感じの駅で、周辺の景色を含めてちょっとした驚きがありました。

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トロッコ亀岡駅へは当駅で下車してください」・・・そのトロッコ亀岡駅は、写真の右方向にあります。
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馬堀駅外観

ここで下車したのは嵯峨野観光鉄道に乗り換えるため。そのトロッコ亀岡駅までは約500mです。着いたのは16:08で、トロッコ列車の発車は16:30。線路沿いに歩けばいいので迷うことはありませんが、道中の風景(→参考が実に素晴らしく、何だかんだでトロッコ亀岡駅に着いたのは発車10分前でした。とりあえず、ここまで行程通り。厚狭の朝の出発時刻、竹田での観光の時間など、トロッコ列車に合わせて設定したようなものなので、これに間に合えばあとはもう...なのでした。

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駅後方は、深まる秋の風景。絵になる駅だと思います。

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#3532 竹田(2020.11.23)

11月23日からは、「どこでもドアきっぷ」2日間用を使っての旅。2日間用のフリーエリアは、JR西日本管内に限られるので、その中でどれだけ新幹線や特急を組み入れられるかがポイントになります。

この日の新幹線利用は、厚狭~姫路の範囲。「こだま」~「のぞみ」~「ハローキティ新幹線」と乗り継いで、姫路には10:28に着きました。

姫路からは初めて乗る特急「はまかぜ」で、やはり初となる播但線の旅に出発。そのまま乗っていれば豊岡、城崎温泉なども楽々でしたが、せっかくなので沿線の一大観光地を訪ねる行程にしました。「はまかぜ」は3往復走っていますが、停車駅は少々変則的で、この時に乗った1号(姫路10:44発)は折よく竹田に停車。竹田城跡などの観光が可能という訳です。

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「特急はまかぜ」の一部が竹田駅に停車いたします・・・期間限定というのは意外な気も
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特急「はまかぜ」@竹田駅(11:43着・発)

竹田到着は11:43。竹田城跡の近くまで行く「天空バス」は、駅前を11:55に出るのでちょうどいい設定です。竹田から先、播但線終点の和田山をめざすには13:44発に乗ればいいと考え、その後の行程も一応組み立て済み。つまり竹田での滞在時間は2時間を見ていて、それでよしとしていたのでした。

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和田山方面は、11:43の次が12:30、13:44と続くも14時台がなし。生野14:08発の「はまかぜ」が停まれば、空白が埋まります。

結果的に間に合ったのでよかったのですが、帰りの登山道については、より入念なチェックが必要と思った次第。バスを降りてから竹田城跡に着くまでがちょっとした山道だったこと、竹田城跡は眺望のみならず、その場所自体にも見どころが多々あったこと、徒歩で下山する場合は、登山道(複数あり)をコンディションに応じて見極める必要があったこと・・・竹田では、(鉄道利用時は特に)時間配分を考えた行程を立てて臨むのがいいようです。

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竹田駅外観。風格ある造りです。竹田城跡は、駅後方の山の頂にあります。

あわただしい中にあっても、駅構内や駅舎など、ひととおりの見物、撮影はできました。小雨だったので何とかなりましたが、これで雨が全く降っていなければ、より楽な感じで観光や移動などできたと思います。もっとも、雨が降ったり止んだりだったことで、竹田城跡では絶好のタイミングで虹(→参考が現われ、虹を見下ろすというレアな体験も。観光にしろ「観虹」にしろ、ともかく竹田に来た甲斐は大いにありました。

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和田山行き普通列車。とにかく間に合ってよかったです。


以下は、姫路駅での「はまかぜ」と、途中停車駅での様子です。

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姫路駅で発車を待つ「はまかぜ1号」。当駅で進行方向が変わるため、停車時間はやや長め(10:38着-44発)。
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福崎駅(11:02着)。103系の回送列車が停まっていました。電車が走る区間は姫路~寺前で、ローカルな中にも近郊の雰囲気を保っている印象。寺前から先の非電化区間は、里山、山間部の趣で景観が一変します。
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生野駅停車中に見た虹。北に向かうにつれて雲量が増え、時折雨も降りましたが、急に晴れ間が出ることも。竹田城跡で見た虹も同じような天気によるものでした。

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#3531 宇部新川(2020.11.22)

小野田線の続きにあたる雀田から居能まで乗ったところで、小野田線は支線を含めて完乗。居能には18:58に着きました。宿泊先の厚狭に戻るのであれば、ここで19:01発の宇部行きに乗り換え、宇部で下関行きに乗る行程になりますが、夕食をとるには厚狭だと厳しいものがあったため、その帰り方は見送り。飲食店が多そうな宇部新川*1に向かうことにしました。

宇部新川駅は2面3線で、留置線などもあって構内は広め。宇部市の中心地に近いとあって、駅舎は一定の規模があり、駅周辺も建物や店舗が集積している観がありました。

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宇部新川駅構内。最左が1番線で、島式ホームに接するのが3・4番線。1と3の間に中線の2番線があります。
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2021年11月で、宇部市は100周年
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宇部新川駅外観。駅名の表記を入れた形で駅舎全体を撮れる構図が見つからず、これが精一杯...

当地での滞在時間は19:01着-57発の1時間弱。飲食店は複数候補があり、一つに決めて入るまでに時間を要しましたが、入店後はそれなりに円滑で時間的にはちょうどいいくらいでした。

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宇部新川駅1番線から見た3番線側。19:57発の列車(宇部新川→宇部)は当駅始発につき、すでに待機中。

19:57発で宇部新川を出た後は、宇部で20:08着-12発の乗り換えを経て、20:22に厚狭に到着。厚狭を発ってから厚狭に戻るまで約3時間の小旅行・・・この間、本数としては7本の列車に乗りましたが、いずれも黄色い電車だったというのは一興だと思います。

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*1:乗った列車は新山口行きだったので、終点まで乗って夕食を・・・という手もありました。ただ、暗い中を宇部線で50分余りというのも何なのでパス。新山口から厚狭へは「こだま」を使えば10分というのは大きなポイントではあります。

#3530 長門本山(2020.11.22)

雀田から分岐する小野田線本山支線は、2.3kmの短小区間。2020年3月のダイヤ改正で支線を走る本数がさらに減ったことで、すっかり稀有な存在になってしまいました。今後はどうなるかわからない面もあり、乗れるうちに乗っておこうとなるのは愛好家ならなおのこと。夕方のこの一本のために行程を組むという人もきっと多いことでしょう。

雀田を18:12に出て、終点の長門本山には18:17の到着。途中の浜河内駅で女性客が一人降りたほかは全員そのままで、おそらく長門本山が最終目的地という乗客もゼロ・・・折り返しの18:37発で戻るパターンで、これが主流なのだと思います。

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停車中のクモハ123-5(長門本山駅18:17着-37発)
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長門本山駅外観

駅周辺の灯りは乏しく、明るいのは駅そのものと黄色い電車程度。あいにくと雨も降り続いていて、遠くへ行く訳にもいきません。時間はたっぷり20分あります。自ずと駅や車両の撮影に専念することになり、ひととおり済んだ人から車内に移るといった具合で、団体ツアーのような趣でした。

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字体が印象的な「長門本山駅」の表示。海岸(周防灘)には割とすぐにアクセスできる立地ですが、海抜は約5.7mとのこと。
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長門本山駅の時刻表。1日3本です。
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長門本山駅駅名標

長門本山発の最終列車は、雀田ではなく宇部新川行き。同乗の人数は当方二人を除き10人で、大方は単独での移動と見受けました。「どこでもドアきっぷ」を使って本山支線を往復する二人組というのもまた希少だった?と思われます。

次は宇部新川をめざしていたので、そのまま乗っていればいいものと思っていたら、雀田18:42着-19:20発とのこと。先に小野田18:33発*1小野田線宇部線の列車が先に来るというので、そちらで宇部新川に向かいました。この時の車両は、クモハ123-3でした。

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*1:雀田は18:49発。終点は宇部新川ではなく、何と新山口。小野田→新山口小野田線宇部線経由で結ぶ列車もレア。平日は1本のみです。

#3529 雀田(2020.11.22)

小野田17:42発の列車は、宇部線宇部新川行き。小野田線は小野田を起点に、宇部線と接続する居能までの区間と、途中の雀田から分岐する支線で成り立つ路線ですが、小野田発で居能止まりの列車はなく、基本的に隣の宇部新川まで向かいます。ただし、山陽本線経由で宇部から宇部線に入り宇部新川に行く列車も少数ながらあるため、間違えると小野田線を外すことに。小野田駅では、経由ルートを確認してから乗車する必要がある訳です。

車窓はすっかり夜モードになってしまったので、沿線風景などはわかりませんでしたが、乗客の動向はある程度把握できました。特筆されるのは、南中川からの乗客が多かったこと(しかも若い女性客が多数)。1両の車内は、これでほぼ満席となりました。

続く南小野田、小野田港では乗ると降りるが同じような感じで、その次の雀田では降車が多め。当駅は希少路線と言える本山支線との分岐駅です。夕方は1本のみ(あとは朝の2本・・・1日3本限定)という長門本山行きに乗り換える人が大勢と見受けました。

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本山支線用123系電車。夕方の長門本山行きは雀田18:12発。
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雀田駅の時刻表。小野田方面、宇部新川方面とも決して多くはありませんが、長門本山方面に至っては3本と僅少です。

雀田は17:57着で、その長門本山行きは18:12発。暗い上に小雨模様でしたが、15分あれば余裕を以って見物、撮影ができます。10数人はいたでしょうか。皆さん適度に間隔を保ちつつ、順番を考慮しつつ、思い思いに発車までの時間を過ごしていました。

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雀田駅外観など。長門本山行きはクモハ123-5でした。
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雀田駅構内。小野田~居能の線路とホームは奥。そのホームと本山支線のホームとの間に駅舎がある構造です。
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[参考]山口エリアの路線図(拡大)。小野田~新山口は複数のルートがあります。

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