北海道は過去に何度か訪れていますが、近年は廃止を控えた路線や区間の乗り納め、撮り納めが主なテーマになっていて、今回も主題の一つはその手のものでした。
もう一つは、ダイヤ改正にあわせて廃止となる駅がとにかく多い宗谷本線に乗ること。全53駅中、実に12駅*1が3月12日を以って終了というのは同線ではかつてない話で、それらの駅の様子を少しでも見られればと思い、敢行した次第です。
宗谷本線の旅は、他にもいろいろと意義があり、①国内の鉄道の旅の北限*2を更新する、②鉄道駅の最北端*3を訪ねる、③気動車による在来線特急では日本最長距離を走る列車に乗る、といった具合でどれも重要度は高め。初めて乗る路線で一気に完乗というパターンで、片道259.4kmというのもなかなかのものでした。
大雪や低気圧の影響で、運休が相次いでいた後ということもあり、その日を迎えるまでは一部の予定は流動的でしたが、3月6日は至って平常。プラン通り、特急「宗谷」に乗って、ただただ北上する旅に出ました。札幌は7:30発。片道5時間余りの長旅です。乗ったのは、デビューしてまだ日が浅い「キハ261系5000代『はまなす』編成」。新しい車両は、さすが快適でした。
という訳で、特急で終着の稚内まで乗り通したため、乗降記録の対象駅はズバリ稚内。晴れて、国内の鉄道駅の最北端を訪ねることができました。が、列車の運行そのものはよかったものの、まだまだ雪深い中、かつ時には大雪の降る中を走ってきたためか、稚内到着は12:40のところ12:47とそれなりの遅れ。別の長大路線の旅を翌日に控えているため、稚内での観光や宿泊などは考えておらず、正にとんぼ返りという行程でのこの遅れは痛いものがありました。
折り返しの発車時刻は、13:01。つまり15分足らずで、最北端の駅を見て撮って廻らないといけません。駅舎内は、その列車を待つ人の列で思いがけず混み合っていて、思うように見物、撮影ができない状況。外に出ればさすがに寒く、メガネは曇るし、弱めながらも風雪状態で、駅舎外観を撮るのもままならない感じでした。運賃表などに廃止となる駅の名称が残っているのを見つければ、それらも外せません。駅隣接の「道の駅わっかない」は、時間があれば立ち寄りたかったのですが、叶いませんでした。
毎度のあわただしい降り乗り。まさか北の果てでも...という気はしなくもないですが、宗谷本線に乗ること、沿線の風景を楽しむことを最たる目的とするならば、駅の探訪はオプションのようなもの。国内最北の地(宗谷岬)を極めるというテーマを設けるなどすれば、また来ることになるでしょう。稚内観光は、その時にとっておこうと思います。
以下は、往路のダイジェストです。
ちなみに今回の旅の助っ人は、こちらのフリーパスでした。