乗り降り記録ブログ[駅ログ]

全国の鉄道駅の乗り降り記録を綴ります

#3777 猪谷(2023.1.27)

富山入りした翌日(1/27)も電車であちこち動き回るのは控え、城址公園、梅沢町寺院群、ガラス美術館などを巡る程度にしました。お昼をとった後は電鉄富山駅を見物したりしましたが、高山本線の列車までの時間はまだまだたっぷり。早めにホームに行き、15:58発の猪谷行きを待つことにしました。

発車20分前、高山本線が発着する3番線にはすでに学校帰りの生徒さんらが列を作っていて驚くことに。その後も続々と乗客が増え、2両編成はほぼ満員状態となりました。早くに並んでいたので席には着けましたが、10分前では厳しかったかも知れません。

次の西富山ではさらに通学客が乗り込み、ラッシュの様相。速星でかなり減り、越中八尾を出た段階ではローカル線らしい程々の人数に落ち着きました。

雪が深まる中、激しくなる中でしたが、列車は定刻通り終点の猪谷に到着。16:54でした。この日の宿泊先は高山につき、猪谷から当駅17:17発の美濃太田行きに乗り換え、さらに1時間余り乗ります。時間があったので、一旦駅の外に出て周辺を少々散策。と言っても雪がそれなりに降っていたので、傘を使わずに済む範囲での行ったり来たりでした。

キハ120形@猪谷駅
猪谷駅駅名標。杉原(左)はJR東海、楡原(右)はJR西日本の管内になります。
猪谷駅構内
猪谷駅外観

猪谷まではキハ120形、猪谷からはキハ25形高山本線普通列車の旅は、車両の乗り比べができる点も一興です。

美濃太田行き普通列車(猪谷17:17発)

キハ25の方は実に美装で、車内環境も快適。乗客は数えるほどでしたが、2両編成という厚遇だったため、広々とした移動空間を満喫できたというのも特筆ポイントなのでした。

キハ25形@猪谷駅(車内の様子)



越中八尾駅停車中、キハ85系の特急「ひだ11号」(富山行き)が入線

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#3776 グランドプラザ前(2023.1.26)

全国旅行支援の再開に合わせて、冬の旅に出ました。初日の目的地は高山本線からの富山。富山は1/26~27の1泊2日で、1/27~29の2泊3日はまた別の都市で過ごすプランにしました。

名古屋到着後、特急「ひだ3号」(HC85系)で富山まで直行。雪の影響で遅れた新幹線からの乗り換え客待ちで、名古屋発は8:43→8:48頃に。途中の下呂では7分、高山では6分とそれぞれビハインドが続き、最終的に富山も5分ほど遅れての到着となりました。雪深い中で運転取り止めとならなかったことを考えれば、この程度の遅延は何のその。キャッチアップするには至らなかったものの、当初の遅れを拡げることなく走り切ったという点も素晴らしいと思いました。新型車両の本領発揮と言えるかも知れません。

富山駅周辺でしばらく過ごした後、ホテル方面へ。雪は断続的に降っていて、足元も万全とは言えなかったため、市内電車を使うことにしました。ただし、チェックインまではまだ時間があったので、ホテル近くの電停までは乗らず中心街で降りることに。グランドプラザ前です。

雪のグランドプラザ前(14:31着)

乗ったのは富山駅14:17発の環状線。雪のためか、実際は14:20頃の発車でした。時刻表に従えばグランドプラザ前は14:32着・発のところ、遅延を引っ張るどころか逆に前倒しになる勢いで、14:31には到着。フライング気味に出発し、西町交差点を左折して行きました。

駅名標など。9時~19時は毎時4本。当電停は一方通行区間(大手モール→グランドプラザ前→)にあるため、時刻表も一方向のみ。

市内電車、特に富山駅から南側の電停は概ね訪ねていたところ、なぜか未乗降で残っていたのがグランドプラザ前。満を持して、今回下車することができました。が、着くや否や雪の降りが激しくなり、傘が必要なレベルに。目の前には電停名にあたる「まちなか賑わい広場『グランドプラザ』」があるため、駆け込めば何とかなりますが、その前に記録用の写真を撮るとなると雪を避ける手立てがやはり欲しいところ。結局、十分な撮影ができないまま電停を後にし、翌日改めて外観などを撮ることにしました。

まちなか賑わい広場「グランドプラザ」。ガラスの屋根、壁により、雨雪もしのげるのが特徴。
グランドプラザ前電停外観(1/27に撮影)。後方の建物は総曲輪フェリオ(大和百貨店)。


グランドプラザに隣接する総曲輪フェリオ(大和百貨店)の6階では、「第30回全国有名駅弁とうまいもの大会」が偶然行われていて、見物がてら会場でひと休み。ホテルに着いたのは15時半と早めでしたが、雪の予測がつかないため、市内電車のプチ旅などは控え、客室の窓から電車を眺めるなどして過ごしました。

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#3774 三菱自工前(2022.11.5)

水島臨海鉄道に初めて乗ったのは1999年。10/23のことでした。当時は倉敷市~水島の往復で、水島から先はその時以来未乗のまま。「路線バス・臨鉄無料デー」に乗じて、ようやく残る区間の乗車を果たすことができました。

弥生を13:57発に出る三菱自工前行きは数分遅れての発車。遅れを挽回するには至らず、三菱自工前には14:06着のところ14:10頃の到着でした。東水島方面への分岐ポイント、水島港など、未乗区間の見どころを堪能する上で、遅れは遅れのままで可。回復運転で変に加速されるよりはよかったと思います。

三菱自工前から車庫線へ向かう列車(14:10頃)

普段なら乗降客もまばらと思われる三菱自工前ですが、この日は無料デーの効果か家族連れなどを含めて一定人数の下車がありました。日曜の昼下がりとしては珍しい光景と言えそうです。

当駅に着く列車は平日13本に対し、発車する列車は同17本(土休日はそれぞれマイナス1本)(→参考。発つ方が多いので、駅に着きさえすれば程よいタイミングで折り返しがありそうですが、工場関係者向けの駅だけあって日中時間帯は利便性上々という訳ではありません。次の倉敷市行きは14:48・・・到着が遅れた分、40分を切る待ち時間にはなったものの長めであることに変わりはありません。

工場エリアのローカル駅で過ごす40分は持て余し気味。降車した方々の動向としては、迎えに来てもらったクルマで駅を後にする、西や東に歩いて戻って来る、水島駅方面に向かって移動するといった例が見られましたが、駅や駅周りを見物するなどしてからホームで待機というのが大勢でした。

三菱自工前駅ホーム。側線がありますが、駅としては1面1線。
三菱自工前駅外観
三菱自工前駅駅名標。右(西側)は空欄ですが、倉敷貨物ターミナルが隣にあります。

西に500mも歩けば倉敷貨物ターミナル駅の近く、東に500mだと水島港の一角に出ます。港からさらに600mで水島駅という感じでしたが、復路も三菱自工前からというのは決めていたので基本的には待ちモード。かつては両備バスの671系統(倉敷駅BT~JFE南門前)があり、1kmほど歩くと三菱正門西といったバス停にアクセスできたのですが、それがないとなれば動き回るには及びません。当の三菱自工「水島自動車製作所」を外から見て廻る程度で、発車の10分くらい前からホームで列車の入線を待つことにしました。

駅東隣にある「自工前踏切」。起点の倉敷市駅からの距離は「10K471M」。
三菱自動車工業の水島自動車製作所。自工前踏切を渡った左手(東側)に入口があります。

西の車庫線の動きをズームでチェックしながらの待ち時間。当駅発とあれば5分前には来るだろうと思いきや、車庫から水色の列車が動き出したのは14:45頃。ゆっくりの入線で、発車1分前にようやく乗り込みました。

倉敷市行き普通列車三菱自工前14:48発)。後方の車両に乗りました。

この時の倉敷市行きは2両編成。乗客のほとんどが水島寄りで待っていたため、後方の1両から乗る客はおらず、水島までのひと駅は貸切状態でした。臨鉄完乗の余韻に浸りつつ、ありがたく乗車。栄で降り、再び栄駅北のバス停に向かい、15:03発の倉敷駅前行き(33系統)に乗り、美観地区をめざしました。

後方車両(キハ37-102)の車内の様子。当車両の乗客、水島までは一人でした。



三菱自工前→水島(貸切状態)の後方展望。港東線(左)と水島本線(右)の分岐点付近をしっかり撮影できました。
倉敷駅前行きの両備バス(33系統)。栄駅北停留所15:03発で、ほぼ定刻通りでした。

当初プランを変更したため、臨鉄の乗り降りの方は限られる結果となりましたが、無料デーのおかげでバスを含めた柔軟な行程が組めたのは何より。両備バスに揺られての30分弱も楽しいもので、古城池のほか、倉敷市の山間部や中心部を見ることができたのはちょっとした収穫でした。

倉敷観光を経て、岡山に戻ったのは18時頃。駅の外に出ると雨が降った跡があり、驚きました。臨鉄の旅の間は晴れていたので、いつの間に?という感じ。秋の長旅、岡山・香川編(11/3~5)は、雨に降られることがなかった点でも上出来だったと思います。

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#3772+3773 栄&弥生(2022.11.5)

11/3は岡山電気軌道と「ことでん電車まつり」、11/4は高松琴平電気鉄道がテーマでしたが、「岡山・香川の旅」の最終日、11/5は水島臨海鉄道でした。

この日は倉敷市による「路線バス・臨鉄無料デー」ということで、鉄道は水島臨海鉄道が全線無料。未乗区間のクリアを含め、とにかく乗りに行くことにしました。

当初考えていたのは、倉敷市10:40発の三菱自工前行きで終点まで乗り、そこから折り返す際に降り乗りをできる限りというものでした。未乗降駅を全て訪ねることも十分可能でしたが、結果としてこのプランは叶わず。高松~岡山~倉敷の移動がまずあったため、その過程でちょっとしたズレが生じると見事にかみ合わなくなるのを身を以って知ることとなりました。

倉敷に着いたのは11:32。昼食がどうのとやっていたら、程よい時間の臨鉄を逃すことになり、ならば路線バス(当日無料)で駅にアクセスできる系統*1に乗って、追いかけるなり待機するなりを画策するもこれまた丁度いいのがない・・・という訳で、13:00発の水島行き*2に乗り、行って戻ってパターンの降り乗りに臨むことにしました。

無料デーということもあって車内はそれなりの混み様。幸いラッシュ状態というほどではなく、途中駅での降車も少なからずあったため、想定していたよりは楽な乗車でした。

水島行き普通列車。13:19発のところ1~2分遅れでした。

まず降りたのは栄。13:19着(時刻表上)でした。高架駅なので見晴らしは良好。しばらく景色を眺めた後、地上部に出たところ、パネル展示「水島高架化の完成から30年~写真でなつかしい当時の様子を振り返る」が構内で展開されていて、今度はそれを見物することに。駅前には「緑と水のアート回遊」(→参考のモニュメントの一つ「白い森」があり、風車部分が風を受けて動く様を観賞・・・という具合に、ついつい滞在時間が長くなってしまうのが栄駅なのでした。

こちらは栄に戻ってきた際に乗った倉敷市行き(14:55発)。水色がいい色合いでした。



パネル展示の一例(高架化前の栄町操車場、弥生駅など)。水島~弥生の高架化工事は、11年(1981年~1992年)に及ぶ大がかりなものでした。
栄駅外観。臨鉄本社最寄駅というだけあって、インパクトある造りだと思います。
駅前(西側)にあるモニュメント「白い森」

高架に沿って北に少し行った地点に水島臨海鉄道の本社があるのも当駅のポイント。水島地区の行政機関が栄駅の西側に集まっているという点からしても、中心地の観があります。

水島臨海鉄道本社。栄駅から北に200mほどの地点にあります。

商店街を含め、そうした「栄」を裏付ける界隈まで足を延ばしてもよかったのですが、先にバス停を確認することに。栄駅北停留所からは、美観地区を経由する倉敷駅前行きが出ています。その時刻に合わせてまた栄に戻って来ることをこの時決めました。予定にはなかったプランです。


かくして、臨鉄の旅は降り乗りよりも完乗がメインに。停留所を後にし、高架下(水島彫刻通り)を散策し、栄の北隣の弥生に向かい、次の下り列車に乗ります。乗ったのは、午後一本目の三菱自工前行き。時刻表では13:57発でした。

弥生駅外観(西側)。ホームに通じる階段は西と東で別々(上り方面のホームはこちらから)。
弥生駅外観(東側)。下り方面のホームはこちらの階段からアクセス。
倉敷市行き普通列車(弥生13:58発)が到着
13:57発の三菱自工前行き(右)が遅れて入線。倉敷市行き(左)は定刻で発車。

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*1:倉敷駅前から臨鉄の駅に出られるバスは、浦田駅前を通る下電バス51・52系統、栄駅北を通る両備バスの31・32系統があります。

*2:13:00発の前は、12:20発、12:00発がありました。いずれも水島行きのため、三菱自工前に行くにはさらに後発を待つことになります。

#3770+3771 沖松島&春日川(2022.11.4)

琴電志度線の未乗降駅めぐり、ラストの組合せは、沖松島からの春日川(行って戻ってパターン)でした。降りて乗っての余力、余裕はまだありましたが、暗くなる前という条件下ではあと2駅がいいところ。時間は順に16:53着-17:00発、17:03着-15発で、駅周りを見物する程度であれば十分な配分でした。

 沖松島駅ホーム。1面1線で、ホームの両端に出入口があります。
瓦町行き普通列車(沖松島16:53発)
沖松島駅外観。駅東側の踏切を渡り、南に100m余り進むと御坊川に架かる沖松島橋に出ます。

沖松島、春日川の両駅はともに川に近いのが特徴。今橋→琴電志度の往路でもチェックしていましたが、東に向けて詰田川、春日川、新川の河口部を渡る区間があり、川の流れ、干満のほか、干潟や野鳥など見どころがいろいろあります。六万寺→沖松島→春日川→瓦町と西へ東へと移動する中でそれらをじっくり観賞。メインはその志度線屈指の眺望の方で、両駅の降り乗りはついでというのが実際だったかも知れません。

干潟が広がる春日川河口部(六万寺から沖松島に向かう際に撮影)。右に見える山並みは屋島

沖松島が近いのは詰田川と御坊川、春日川は駅名通りの春日川に近接。詰田川と春日川の間には線路と並行する水路もあります。そんな中から間近に見ることができたのは春日川でした。鉄橋を渡る列車とセットで撮れれば言うことなしでしたが、24分間隔ではそう易々とは行きません。まだ明るいうちに瓦町行きに乗り、志度線の旅を終えたのでした。

春日川駅構内。こちらは2面2線です。
琴電志度行き普通列車(春日川17:03発)
春日川駅西側には構内踏切があり、踏切手前の一区画に券売機が設置されています。
春日川駅出入口
瓦町行き普通列車(春日川17:14着)。この時点ではまだ明るかったのですが、瓦町到着時(17:25)には日が沈み、暗くなりつつありました。

11/4は、琴電三路線の乗り降りに励んだ一日。この日だけで新たに乗降した琴電の駅は20に上り、前日の仏生山、瓦町も加えて、全53駅中27駅を訪ねたことになりました。一定の本数が走る地方私鉄などでは、今回のような行程を組めばある程度の駅をこなせることがわかった次第。今後も励もうと思います。

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#3768+3769 八栗&六万寺(2022.11.4)

行って戻ってのパターンでの降り乗りが可能な組合せはいくつかありましたが、暗くなる前にこなすとすると計4駅といったところでした。組合せの一つは八栗と六万寺で、時刻表に従えば16:15着-26発、16:29着-36発と程よい感じ。両駅があるのは志度線高徳線が付かず離れずの区間のため、八栗から古高松南までを歩き、古高松南→八栗口とJRに乗り、八栗口から六万寺または大町まで徒歩といった別パターン*1も考えられましたが、予定していた通りにしました。

瓦町行き普通列車(八栗16:15着)

八栗は2面2線の行き違い可能な駅。駅舎もあり、日中時間帯は有人です。久々に大きな駅に来たという感じでした。駅の北側を中心に「源平屋島合戦史跡」の数々があり、名所案内には五剣山や八栗寺なども載っていることから、歴史ファンや登山客の利用も多そうな印象。六万寺界隈に至るウォーキングコースの地図もあり、その約4kmを歩いて移動というのも(時間がたっぷりあれば)試す価値ありと思うのでした。

構内踏切を渡り駅舎側へ。駅舎後方に見えるのが屋島
源平屋島合戦史跡案内図と名所案内。駅付近には「総門跡」「射落畠」があります。
八栗駅駅舎内。「“げんぺい”へおいでまあせ」のフレーズが目を惹きます。
史跡ガイドマップの一例(八栗駅六万寺駅
八栗駅外観。左のサイコロ状のオブジェは石造りで、各面に付近の名所がデザインされています。

この日は駅前の勝橋や川原川を眺めた程度。「ことでん1日フリーきっぷ」を女性駅員さんに提示し、発車数分前に入場しました。

琴電志度行き普通列車(八栗16:26発)

八栗→六万寺のひと駅乗車は、今橋→琴電志度と同じ600形(629+630号)でした。六万寺は1面1線の小駅ながら、降車、乗車ともにある程度の人数があり驚くことに。駅北側に出て五剣山を一望してからホームに戻ると、学校帰りの中高生がそれなり・・・パッと見に反して、賑やかな駅ということがわかりました。

六万寺駅構内。1面1線でホームは狭め。
六万寺駅外観。出入口はホームの両端にあります。駅名を示す看板等は見当たりませんでした。
六万寺駅駅名標。日が傾いてきて、暮色が増してきたのがわかります。

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*1:この時間帯の高徳線は古高松南16:39発→八栗口16:42着というまずまずの一本がありました。志度線の方は、瓦町行きに乗る場合、大町が16:58発、六万寺だと17:00発・・・これが明るいうちに動ける最終ラインとすると、琴電のフリーきっぷを使う分にはもったいない行程になります。

#3766+3767 房前&塩屋(2022.11.4)

八栗新道を15:46に出て、次に下車したのは房前。「房前の鼻」のカーブ区間から一望できる志度湾を再び観賞するとじきに到着・・・15:50でした。

琴電志度行き普通列車(房前15:50発)
房前は1面1線の小駅。東に100mほど歩けば房前漁港に出ます。

房前からは一つ戻って塩屋に向かいます。営業キロで0.6kmと短く、徒歩でもほぼ同じ距離なのは承知していたので歩いての移動でした。2014年10月、レンタカーで高松から鳴門方面に向かう際、両駅の間にある道の駅「源平の里むれ」に駐車して、塩屋→房前、房前→塩屋のどちらかのひと駅乗車を画策したのですが、タイミングが合わず断念。当地はその時以来の再訪になります。クルマで通った国道11号を歩き、道の駅はスルーし、とにかく塩屋へ。坂を上って下ってというのはありましたが、ゆっくりめに歩いても10分ほどで着きました。

塩屋駅外観。こちらも1面1線で、緩やかなスロープを進めばホームという構造です。駅周りに目立った建物はなく、見通し良好。山頂の形状が独特な五剣山も望めます。
発車時刻表。上りは6:53~21:41、下りは6:36~21:00の範囲でひたすら24分間隔・・・実に明快だと思います。

塩屋からは西へ。16:05発の瓦町行きに乗り、志度線の未乗降駅をめざしました。

瓦町行き普通列車(塩屋16:05発)

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#3764+3765 讃岐牟礼&八栗新道(2022.11.4)

志度から高徳線普通列車に乗り、隣の讃岐牟礼へ。JRと琴電が並行する中で、最も両線相互の乗り換えが楽なのがここ讃岐牟礼と八栗新道の組合せということで、その駅間を体感すべく訪ねました。

高松行き普通列車(讃岐牟礼15:41着)

この時の乗り換えは、讃岐牟礼15:41着からの八栗新道15:46発。5分というのは乗換時間としては短めですが、両駅とも1面1線のコンパクト設計の上、国道11号を横断してしまえばすぐにアクセスできることから何の問題もありませんでした。

讃岐牟礼駅は1面1線。緩やかなカーブ区間にあるため、列車は傾き気味。

高松行きは讃岐牟礼15:42発のところ少々ビハインド。すると琴電の方も瓦町行き(八栗新道15:43発)が出るところで、偶然にも同時発車*1を見送ることができました。

高徳線の高松行き(左)、琴電志度線の瓦町行き(右)
同時発車をしばらく見送ってからの乗り換え。国道11号を挟んだ区間志度線の大町駅手前まで)では、両列車が同じ速度であれば並走シーンが見られることになります。

八栗新道では西からの陽射しが眩しい中、ホームで1分ほど待機。琴電志度行きは定時の発車でした。

八栗新道駅外観。ホーム東端にあるスロープを経由して入場。
八栗新道駅駅名標。駅前で国道と分岐する県道145号の通称が八栗新道だそうで、それが駅名に。(JRの駅名に沿わせて「琴電牟礼」としてもよかった?)
琴電志度行き普通列車(八栗新道15:46発)

日射から逃れるように再び東へ。行きつ戻りつパターンで志度線の降り乗りに臨みました。

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*1:15:42発の列車は15:57に栗林に着くのに対し、15:43発の方は栗林とほぼ同じ距離の瓦町に着くのが16:13。スタートは同じでもJRと琴電でそれなりに差がついてしまうのが実際なのでした。

#3762+3763 琴電志度&志度(2022.11.4)

琴電志度線は瓦町から琴電志度までの12.5km。距離としてはそれほど長くない訳ですが、意外と時間がかかり、今橋から乗った列車(14:31発)は瓦町14:29発→琴電志度15:07着でした。所要時間38分です。JRの場合、栗林~志度がほぼ同じ(12.0km)ですが、栗林14:29発の三本松行きの場合、志度に着くのは14:47。駅の数に差があるとは言え、JRが琴電の倍の速さというのはかなりのもの。ということで、琴電志度に向かう往路は、その所要時間のカラクリをチェックしながらの乗車となりました。

走行中は速い時で時速50km。琴平線は70km/h、長尾線が50km/hを基調としている感じなので、やや遅い印象です。何よりの原因と思われるのは、ドア閉めから発車までに一定時間を要する駅が複数あること。閉扉すればすぐに動くというのは志度線ではあてはまらず、ひと呼吸おいてというのが運行スタイルのようです。

琴電屋島を14:45に出た後はいよいよ未乗区間へ。時間がかかる分、完乗に向けた高揚感を堪能できるのはよしとしたいところです。屋島志度(後掲)をじっくり眺められるのも志度線ならではと言えるでしょう。

かくして琴電志度到着を以って、高松琴平電気鉄道は全線での乗車を達成。あわせて、香川県内の鉄道路線の完乗も果たすことができました。

志度線600形(629+630号)@琴電志度駅。15:07着の後、折り返し15:10発の瓦町行きに。右奥の建物はJRの志度駅
琴電志度駅ホーム。長尾駅のような1面1線ではなく、こちらは1面2線。
名所案内には、志度寺のほかに平賀源内邸などが掲載。東には平賀源内記念館もありますが、なぜか掲載なし。偶然お遍路さんの姿が撮れました。
琴電志度駅外観



志度湾の眺め(房前~原)。浜辺に電車の影が映ったところを撮影。


琴電志度からは長尾線と同じパターンで、復路での降り乗りに励む手もありましたが、せっかくJRの駅が近くにあるので、一区間乗ることにしました。この時の高松行きの発車時刻は15:38。今橋で次の列車(14:55発)に乗っても間に合う時間*1でしたが、逆算して余裕を持った行程にしたのでした。

さぬき市の中心駅、志度駅。目を惹く外観です。

志度は平賀源内の生誕地。30分あればその一部なりを見物できると思っていましたが、何だかんだで時間が足りず、単なる乗り換えにとどまりました。駅前の「名物かまど」であれこれ物色したり、志度駅構内のパネル展示に見入ったりなどで押せ押せに。交通系ICカードでと考えていたら、当駅はきっぷを券売機で買う必要が・・・これも思わぬ足止め材料でした。

志度駅駅名標。後方の列車は、隣駅のオレンジタウン行き普通列車(15:39発)。
2・3番線ホーム階段。平賀源内がデザインされているのがポイント。
2番線に入線する高松行き普通列車志度15:38発)

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*1:琴電志度は15:31着。7分ではいつものドタバタ乗り換えになってしまうので、一つ前の列車にし、その前提で長尾線の降り乗りプランを組んだという訳です。

#3760+3761 花園&今橋(2022.11.4)

池戸からは花園まで乗って長尾線の旅は終了。瓦町を出てから2時間ほどが経っていました。

花園着は14:15。ここから北に歩き、次は志度線の往復に臨む訳ですが、乗車駅の候補が二つあり、どちらを選択するかで道順が変わることになります。めざすは今橋か松島二丁目か。直線距離ではなく、実際の道程で調べると今橋が約900m、松島二丁目が約1kmということで今橋にしました。琴電志度行きは14:31発だったので、それほど余裕はなし。少々早足で向かいました。

高松築港行き普通列車(花園14:15発)。ホームは南側が狭くなっていて、列車後方の撮影は困難でした。
北側にある構内踏切を渡り、駅出口へ。列車交換シーンを撮ることができました。左は井戸→高田で乗った1250形(1253+1254号)。
花園駅出口など。駅名を示す標示物がないため、駅に向かう際は下調べが必要。

脇道を入ったような場所にある花園駅と対照的に、今橋駅は道路が交差する角地にあるためすぐに見つかりました。今橋から花園だったら、駅が見つからず迷っていた可能性も。何はともあれ今橋に無事到着し、発車時刻までの間、駅西側の踏切から構内や検車区を見物することができました。

今橋駅外観
今橋駅構内。瓦町方面は構内踏切を歩いた先のホーム(左)になります。
駅併設の今橋検車区。800形2編成が待機していました。

今橋は高田と同じく、2面2線&乗降ホームが進行方向逆側の駅。琴電志度方面は左方向(北側)のホームではなく、駅舎のある右方向(南側)だったため、構内踏切を渡らずに済みました。

今橋駅駅舎内。当駅も「途中下車指定駅」です。
進行方向右側のホームに入線する琴電志度行き普通列車(今橋14:31発)。600形でした。

志度線の列車に乗るのは1988年8月以来。琴電屋島から先の未乗区間をクリアすべく、一気に終点まで乗ることにしました。

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