琴電志度線は瓦町から琴電志度までの12.5km。距離としてはそれほど長くない訳ですが、意外と時間がかかり、今橋から乗った列車(14:31発)は瓦町14:29発→琴電志度15:07着でした。所要時間38分です。JRの場合、栗林~志度がほぼ同じ(12.0km)ですが、栗林14:29発の三本松行きの場合、志度に着くのは14:47。駅の数に差があるとは言え、JRが琴電の倍の速さというのはかなりのもの。ということで、琴電志度に向かう往路は、その所要時間のカラクリをチェックしながらの乗車となりました。
走行中は速い時で時速50km。琴平線は70km/h、長尾線が50km/hを基調としている感じなので、やや遅い印象です。何よりの原因と思われるのは、ドア閉めから発車までに一定時間を要する駅が複数あること。閉扉すればすぐに動くというのは志度線ではあてはまらず、ひと呼吸おいてというのが運行スタイルのようです。
琴電屋島を14:45に出た後はいよいよ未乗区間へ。時間がかかる分、完乗に向けた高揚感を堪能できるのはよしとしたいところです。屋島や志度湾(後掲)をじっくり眺められるのも志度線ならではと言えるでしょう。
かくして琴電志度到着を以って、高松琴平電気鉄道は全線での乗車を達成。あわせて、香川県内の鉄道路線の完乗も果たすことができました。
琴電志度からは長尾線と同じパターンで、復路での降り乗りに励む手もありましたが、せっかくJRの駅が近くにあるので、一区間乗ることにしました。この時の高松行きの発車時刻は15:38。今橋で次の列車(14:55発)に乗っても間に合う時間*1でしたが、逆算して余裕を持った行程にしたのでした。
志度は平賀源内の生誕地。30分あればその一部なりを見物できると思っていましたが、何だかんだで時間が足りず、単なる乗り換えにとどまりました。駅前の「名物かまど」であれこれ物色したり、志度駅構内のパネル展示に見入ったりなどで押せ押せに。交通系ICカードでと考えていたら、当駅はきっぷを券売機で買う必要が・・・これも思わぬ足止め材料でした。