この日は、広島〜小倉〜宇佐〜大分の約346kmをとにかく速い列車で乗り継いだので、快適ではあったものの、いつもののんびりした感じがありませんでした。大分からは、久大本線でようやく普通列車の旅。ただし、大分での乗り換えが15:35着−40発とタイトだったので、列車に乗り込むまでは引き続き特急状態でした。
久大本線は、今回が二度目。前回は1990年11月…「ゆふいんの森」で、大分から鳥栖まで乗ったのですが、速いし途中から暗くなるしで、沿線の様子はよくわからずでした。明るいうちに、しっかり車窓を楽しみながら、というのは今回が初。地形的な要素もあり、変化に富み、見ていて飽きない光景が続く、そんな路線だと思います。
単線区間なので、上下の交換がある駅では、何分かの停車時間があります。予め調べておいたところでは、豊後国分の5分間(15:55着−16:00発)というのが一つ。大分駅でのあわただしい5分間と比べ、こちらは至って悠長なもので、駅の外に出て構内全体を見渡したり、ホームと列車をいろいろな構図で撮ったり、とにかく堪能できました。造りは簡素ですが、田園風景になじむ佳い駅だと思います。
次に停車時間があるのは、庄内。「ななつ星 in 九州」のデビュー当初は停車駅(ティータイム運用、乗降扱いなし)だったので、一定の知名度はある駅です。この時の停車時間は、16:22着−24発の2分限り。降り乗りは厳しい?と思っていましたが、着いた番線のすぐ近くに改札口があったので、難なく外に出ることができました。駅舎はなかなか風情があり、時間があれば長居したいと思う駅でした。