博多南線の往復の後は、待望の長距離移動。初めての九州新幹線にして、終点までの一気乗りです。
乗るのは「さくら541号」。博多9:06発だったので、博多南から戻ってきた時点で20分余りありました。その間にホテルのチェックアウトを済ませ、コンビニに寄るなどしてからホームへ。何だかんだで発車数分前という、あわただしい中での九州新幹線デビューとなりました。
「どこでもドアきっぷ」がある以上、万一乗り過ごしても次の列車の自由席という選択肢もある訳ですが、この時の「さくら」は結構な乗車率で、指定席はおそらく満席。デッキには、自由席車両からあふれた人、人という状況でした。指定席のありがたみを実感しながらの1時間半の乗車。その時間で鹿児島まで行ってしまうというのは、何とも凄いことだと思います。
博多南付近までは1時間以内に見ていた景色になりますが、その先はいよいよ初めての車窓。と思っていたら、いきなりのトンネル・・・出鼻を挫かれた格好です。トンネルを抜けるとすぐに新鳥栖。そこからはしばらく筑紫平野を走るため、ある程度の眺望は楽しめます。ただし、新幹線区間ならではの高さのある遮蔽(または防音壁)が断続的に出てくるため、撮影は難しい感じ。ほかに見晴らしが利くのは、熊本~新八代と出水駅、川内駅の前後区間といったところですが、景観を一定時間楽しめる区間は少ない印象でした。
終点の鹿児島中央には、10:33に到着。熊本で少しは減ったかに見えましたが、気付けばホーム上は人の波で埋まっていて、思うように動けない状態でした。かくして改札を出たのは、列車到着から10分後。ホームやコンコースでゆったりしていたというのもありますが、思いがけず時間が経ってしまった次第です。
過去の日誌によれば、鹿児島中央駅に来たのはちょうど30年前(1990年11月21日)のこと。八代から「ハイパー有明7号」に乗り、西鹿児島(当時)入りした旨、記されていました。列車の時刻は、9:52発-12:12着。博多は8時発なので、鹿児島まで4時間余りかかっていたことになります。
当時の旅で、九州=長時間移動というのが定着していたところ、今回の九州新幹線乗車で見事に覆されることに。感慨深い限りです。