「地鉄観光列車フリーきっぷ」は、富山地鉄の路面電車区間でも有効。かつての富山ライトレールの区間も使えるため、富山駅から北に向けての乗り降りをメインにしました。
2020年3月21日に、富山駅の北と南の鉄路が結ばれ、岩瀬浜~南富山駅前などの直通運転が始まりました。その「南北接続」が実現してからは今回が初めての乗車です。富山駅の南側から来た「岩瀬浜」行きに乗って北に向かえば、僅かな距離ながら新しくできた区間を走ることになります。富山駅電停とライトレールの起点・終点だった富山駅北電停の間(約90m)がその新設部。ここを通過したところで、富山港線(旧富山ライトレール)は完乗となります。
富山駅北の跡地を含めた整備事業が行われる中を列車はゆっくり進み、今年3月21日に開業した新しい電停「オークスカナルパークホテル富山前」に到着。富山駅を15時ちょうどに出て1分後に着く近さです。とは言え、岩瀬浜方面しか停車しない特殊な電停なので、ひとまず下車。その特別な感じをしかと見物することにしました。
この時間帯の富山港線の本数は1時間に4本。次は15:16発で、隣のインテック本社前までは200mもないので、ひと駅歩いて次発を待つことも十分可能でした。そのつもりで少し歩き、牛島町の交差点からオークスカナルパークホテル富山前の電停を眺めるなどしていたところ、ふと富山駅方面の列車が通過するシーンを見送るのも面白い?と思い至った次第。電停に戻ってしばらく待っていると、富山大学前行きが近づいてきました。あとで調べたら15:10頃に通る筈が3分ほどの遅れ。それでも遅延をカバーするような走行ではなく、至ってスローな通過でした。
この時、富山駅方面の列車が停まらないことを知らずに待っていた二人連れがいましたが、列車が行ってしまうと顔を見合わせ、程なく富山駅の方に歩いて行きました。一方向しか停まらない駅というのはまずないので、これは致し方ないところ。富山地鉄としては、全国でも稀有な例としてPR方々、電停での但し書きを中心により入念に周知するといいのではないかと思いました。