乗り降り記録ブログ[駅ログ]

全国の鉄道駅の乗り降り記録を綴ります

#3904 伊予長浜(2024.1.4)

下灘から再び伊予大洲方面の列車に乗って西へ。行って戻ってのパターンが成り立つ駅でこの時最も遠方だったのは伊予白滝で、17:14着-22発でした。候補として有力だったのは伊予出石の17:09着-28発で、駅を出ると肱川にすぐアクセスできることから、河畔でのんびり過ごすのもいいだろうと考えていたのですが、伊予大洲駅の観光案内所で長浜大橋のパンフレットを手にし、予定を変更。国の重要文化財かつ開閉式の道路可動橋(全国唯一)は必見ということで、最寄駅の伊予長浜で降りることにしました。

八幡浜行き普通列車伊予長浜16:53着-17:04発)
伊予長浜駅名標
伊予長浜駅構内。駅舎側ホームに1線、島式ホームに2線・・・2面3線ですが、中央の線路(2番線)は休止状態につき、実質は2面2線。
伊予長浜駅の列車は上下各9本。観光列車「伊予灘ものがたり」が停まってもよさそうな駅ですが、当駅は通過。
伊予長浜駅外観

伊予長浜での滞在時間は16:53着-17:33発で約40分。長浜大橋までは片道約0.9kmなので、時間的にはちょうどいい塩梅でした。駅の見物、撮影は数分程度で切り上げ、ともあれ橋の方へ。ところがこれといった案内標識がないため、リーフレットの地図を頼りに歩いていたら橋のある肱川ではなく、伊予灘(または河口部)にいつしか出てしまっていて橋は何処?という状況に。川沿いに進めば長浜大橋の袂に出られましたが、さらに500m以上歩く必要が... 残り時間を考え、橋が見られる場所まで行ってから駅に戻ることにしました。

海側に出て何より良かったのは沈む前の夕日を眺められたこと。長浜大橋が先で海が後だったとしたら、おそらく間に合わなかったと思われます。夕日に導かれての長浜散策。結果オーライと言えるでしょう。

伊予灘と夕日(大洲市長浜地区の沿岸部で撮影)
新長浜大橋付近から見た長浜大橋。愛称は「赤橋」。あいにく一部工事中でした。

そんなこんなで長浜大橋を離れた場所から撮ったところで、発車までの時間は20分ほど。駅まで1kmあるので、多少早足でとなりました。

途中で迷いかけたものの、駅には余裕を以って到着。定刻着・発の松山行きで次の駅をめざしました。

松山行き普通列車伊予大洲17:32着)

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#3903 下灘(2024.1.4)

四国内のJR線完乗を果たした後は、再び「愛ある伊予灘線」で松山方面へ。せっかく18きっぷもあることだし、そのまま乗り通してしまってはもったいなので、今となっては人気スポットとも言える下灘での降り乗りを加えることにしました。

伊予大洲15:35発で、下灘には16:20着。次の松山行きは17:49発なので、同じ方向に進む場合は約1時間半待つことになりますが、16時台は程よいタイミングで逆方向の八幡浜行きが来るため、それまでの間を当駅で過ごすプランにしました。

前々から気になっていた下灘駅でしたが、駅の北側の海沿いに国道378号(夕やけこやけライン)が整備されたことで、至近距離に海がある駅とは言えなくなっている現実がまずあって、それほどの感慨は正直なところありませんでした。無人駅ゆえにホームへの入退場が自在なのはまぁよしとして、観光スポット化したことで騒々しい駅になってしまっているのがまた残念なところ。有志団体の協力を得るなどしてスタッフを配置し、記念入場券を発売しつつ、外部からの客は同券提示でホームに立ち入れる運用にすれば、一定の収益が得られるし、鉄道利用者が優先的に駅を満喫できる状況もつくれるというものでしょう。乗降客以外で自撮りや記念撮影をする人が多い中では、ホームや駅外観のみを純粋に見物、撮影したい向きには厳しいものが。無人の状態でそれらをいかに収めるかに腐心しながらの滞在でした。

灘駅到着時の様子(16:20着)。伊予大洲に向かう際、13:45頃に当駅は一度通っている訳ですが、その時よりも明らかにギャラリーが増えていて驚きました。
松山行き「南予キャラクター列車『おさんぽなんよ号』」(下灘16:20着)
駅名標と「おさんぽなんよ号」を何とか撮影
西日を受けて「おさんぽなんよ号」が発車。2分遅れでした。
灘駅駅名標。このような感じで撮れれば確かに画になる?
駅舎側には「らぶらぶベンチ」。こちらはなぜか利用者ゼロだったので、自撮り等もすぐできました。
灘駅ホームからの伊予灘の眺め。国道の通行量はそれなりでしたが、クルマほぼゼロの状態になったところで一枚。
灘駅ホーム。日が落ちてきて雰囲気ある一枚が撮れました。(ベンチ利用者がいなくなるまで待機し撮影)
灘駅外観。出入口の奥に駅名標を入れるのがポイント・・・駅名標を囲んで撮影する人が多く、このように無人になるまで3分ほど待ちました。

そんなこんなで気が付けば八幡浜行きの発車時間に。定刻通り16:38発でした。



(参考)下灘駅時刻表(松山駅発着列車基準)

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#3902 伊予大洲(2024.1.4)

2023年はANAの「スーパーバリューセール」で熊本へ飛び、翌日からの5日間を18きっぷでのんびり移動する旅を敢行し、相応の成果を得ました。2024年もこれと同じような行程を組める機会を得たため、年明け早々に4泊5日の旅へ。1/4に出発し、1と4=「いよ」ということで、伊予は松山に向かいました。

今回も決め手になったのはANAの「スーパーバリューセール」。一般的な帰省客の流れの逆を行く旅行者向けと言えるもので、ありがたく利用させてもらいました。1/2の事故の影響で1/3の羽田→松山便は一部が欠航となり、1/4も同じ出発時刻の便は飛ばない可能性もあった訳ですが、幸いにも運航確定。予定通り空港に着き、当該の便に乗ることはできました。

滑走路が一本使えない状況下では予定時刻通りに離陸するのはやはり難しいもの。離陸時の渋滞もあって、松山到着は11時のところ約40分遅れでした。こうなると午後に予定していた列車旅も怪しい感じに。路線バスでホテル近くまで行き、荷物を預けてから松山駅へというプランは見送り、リムジンバスで駅に直行することにしました。

松山駅までノンストップというだけあって、乗車時間は10分余り。おかげで昼食の時間を含め、余裕のある状態で列車を待機することができたのは良しとしたいところです。

12:24発の特急「宇和海」にも間に合う時間でしたが、この日は18きっぷ*1を使うことに決めていたため、13:02発の八幡浜行きに乗車。四国内のJR線で未乗だった「愛ある伊予灘*2区間に乗るのが一大テーマだったので、とにかく乗車できてひと安心でした。



車両先頭部から見た伊予大洲駅構内。奥に見えるは大洲城

南予キャラクター列車」で海沿いをメインに1時間半ほど乗車。伊予大洲には14:31頃に着き、この時を以ってそのテーマはクリア・・・全国を地方別で見た時にJR線を完乗したのは関東、北陸に次いで四国が三番目となりました。

八幡浜行き普通列車伊予大洲14:44発)
伊予大洲駅名標。新谷(にいや)は予讃線支線、五郎(ごろう)は予讃線(愛ある伊予灘線)の駅ですが、下り方面の西大洲(にしおおず)に続く駅ナンバリングの記号は支線からの「U」になっています。
伊予大洲基準の路線図(近距離きっぷ運賃・料金)抜粋。向井原伊予大洲のうち、海側が予讃線、山側の内子~新谷は予讃線ではなく内子線なのが注目ポイント。
伊予大洲駅外観

次に乗る列車は15:35発。1時間ほどあったので、その時間内で大洲城を眺められる場所やルートを駅隣接の観光案内所で尋ね、肱川の河川敷まで行って戻ってくるなどしました。お城もさることながら、鉄橋を通過する伊予市行き(内子線経由)の普通列車宇和島行きの特急「宇和海」(アンパンマン列車)を見物、撮影できたのも上々。当てずっぽうに歩いていたら、こうした偶然はなかったと思われます。

肱川橋梁を通過する宇和島行き特急「宇和海17号」(アンパンマン列車)



松山行き普通列車伊予大洲15:34着-35発)。八幡浜からの折り返しにつき、再び「南予キャラクター列車」に乗車。

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*1:羽田空港への道中でまず使用。1/4の旅のエリアとしては「内子・大洲町並散策1日パス」(3,600円)が打ってつけでしたが、以前よりお高くなってしまったのと、特急に複数回乗らないとおトク感が出ないことからパス。「宇和海」で早めに伊予大洲に行けば、大洲観光も十分可能だったところ、パスの特典を使いこなすほどの時間はさすがにないだろうという判断もありました。

*2:路線愛称の対象は予讃線伊予市伊予長浜伊予大洲。このうち未乗だったのは向井原伊予大洲になります。ただし、予讃線の支線にあたる新谷~伊予大洲伊予長浜経由の五郎~伊予大洲とが重複する区間として伊予若宮信号場~伊予大洲があるので、内子、新谷経由で伊予大洲まで乗車済みだったことを考慮すると、残っていたのは向井原~伊予若宮信号場ということに。定義が難しい区間なのです。

#3901 長瀞(2023.11.14)

11/14は「埼玉県民の日」。埼玉県内などを走る鉄道各社はこの日に限り有効なフリーきっぷを発売するので、2018~2020年などは東武秩父鉄道の乗り降りに励んだ訳ですが、2023年は少し予定を変え、フリーきっぷを使わない最低限の乗車にとどめることにしました。

11/13は小鹿野の温泉宿に泊まり、その翌日は別の温泉施設などでゆったり過ごしてからシャトルバスで長瀞駅へ。温泉浴を程々にして早めに動けば、午後から夕方にかけて秩父鉄道の未乗降駅をめぐることも可能でしたが、長瀞エリアで紅葉(+ライトアップ)のイベントなどがあったため、乗り降りプランは見送りとしました。

長瀞駅前に着いたのは15時半頃。この時期の長瀞宝登山方面を含めて行楽客が多く、駅周りも駅も賑やかでした。とりあえず隣の上長瀞まで乗ることにし、15:42発の三峰口行きが来るまで駅を見物。2・3番線の島式ホームはすでに大勢の人が待機していたので驚きました。

長瀞駅外観
次の発車は、下りが15:42発、上りが16:01発。視認性良好なディスプレイだと思います。
駅舎内の掲示物で必見なのがこの沿線案内。ひろせ野鳥の森駅が辛うじて足されているので、路線・駅の表記は2003年に見直されていると言えそうですが、和銅黒谷駅は黒谷駅のまま。少なくとも2008年以降は手付かずということがわかります。

ICカードをタッチし、構内踏切を渡り、そのホームへ。多客のためか三峰口行き各停は1分遅れでの到着でした。

長瀞駅2・3番線ホーム。15:42発の三峰口行きは2番線からの発車。16:26発の羽生行きは奥の3番線から。
2番線から見た1番線ホームと駅舎
三峰口行き各停。5000系(旧都営6000形)でした。

長瀞駅は2000年9月に貸切バスの道中で立ち寄り、その際に硬券仕様の記念入場券を購入。入鋏はしなかったので入場した訳ではなく、単に駅を訪ねたのみでした。乗車、降車の機会がないまま月日が経ってしまった訳ですが、今回ようやく乗降対象に。秩父鉄道の駅はとにかく一朝一夕ではいかないことを改めて感じました。

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#3900 西小倉(2023.11.6)

直方19:43発の折尾行きに乗り、折尾では20:03着-08発の乗り換えで小倉へ。この時間になればさすがに遅れは解消されているだろうと思いきや3分遅れとの案内で20:11発でした。

桂川、直方で当初予定よりも遅れはしたものの、折尾で乗る普通列車はもともと20:08発。折尾駅で長く過ごすか、直方~折尾の途中の駅*1で降り乗りを一つ加えるかといった選択肢があったところ、それがなくなり帳尻が合う感じに・・・それはいいとして乗換時間が5分から8分になるというのは案外微妙なもので、結局ホームで主に過ごすこととなりました。

門司港行きでそのまま行くと小倉には20:32着→35着。ホテルに戻る時間に特に制約はなかったので、遅れたついでに小倉の隣駅で下車することにしました。西小倉です。

門司港行き普通列車西小倉駅5番線
西小倉駅の構内ディスプレイ。これで福北ゆたか線の遅延理由を知ることに。まさか「お客さま救護(Passenger rescue)」だったとは...

当駅は日豊本線日田彦山線の列車も通ることから、小倉までであれば本数がとにかく多いのがポイント。20:30着→33着と3分の遅延は変わらずでしたが、次が42、46、53、55、58と山手線並みの頻度で来るので、時間を気にせず駅で過ごせるのはありがたい限りでした。

西小倉駅発車標。小倉・下関方面は鹿児島本線のほか、日豊本線日田彦山線の直通列車も発着するため、頻度が高め。逆方向は路線別に三つ。これも当駅ならではの表示スタイルと言えるでしょう。

駅舎はなかなか立派なもので、明るい時間帯なら撮り甲斐も大いにありそうな訳ですが、夜間は自ずと必要最小限になります。駅周辺をざっと見回したところで引き返し、20:42発に乗ることに。日豊本線の新田原始発の3両編成でした。

夜の西小倉駅外観

こちらはほぼ定刻通りの運転で、小倉着は20:45頃。この列車が1番線に着いたことで、ちょっとした巡り合わせがありました。ホーム東側にある立食店舗「小倉駅ぷらっとぴっと1・2番ホーム」が目に入り、行ってみるとまだ営業時間中だったのです。オーダーストップは20:50。迷うことなくかしわうどんを注文し、美味しくいただくことができました。

期せずして当店でのこの日最後の客となり、1日乗車券での九州北部旅もこれにて終了と相成りました。旅の締めくくりとして打ってつけの一杯だったのはないかと思います。

小倉駅ぷらっとぴっと1・2番ホーム(5号売店)。閉店時間は21時(あと1分)。


旅の最終日(3日目)の11/7は、九州鉄道記念館などを見物し、門司港から小倉方面に戻る際、次はゼンリンミュージアムに行くことにしていたので、小倉よりは歩く距離が少ない西小倉で下車。晴天のもとで駅舎を改めて見物&撮影し、前夜の撮影分を補うことができました。

西小倉駅外観(2023.11.7撮影)

新たに乗降した駅はこの日はなし。上積みはなかったものの、九州エリアの駅を以って、乗降駅通算3900番台に乗せられたのは上出来と言えるでしょう。

・・・次に北九州エリアに来る時は、門司港レトロ観光線を含む平成筑豊鉄道の完乗をテーマにしつつ、日中時間帯に筑豊本線(主に直方~桂川~原田)を乗るなどしたいものだと思います。

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*1:前日の道中で下見していたので、ある程度の見当は付きます。駅の規模なら中間、駅構造の見聞を深めるなら東水巻といったところ・・・ただし暗い中では見物、撮影とも上々とは行かなかったでしょう。

#3899 桂川(2023.11.6)

原田から難度高めの一本に乗れたことで、この日のゴールが見えてきました。あとは桂川で直方行き、直方で折尾行きと乗り換えて行けば、宿泊先最寄りの小倉まで労することはありません。何事もなければ20時半には小倉に着く予定でした。

終点の桂川着は、時刻表通りであれば18:54。一つ前の上穂波までは定刻でしたが、そこから時折徐行する感じになり、2分遅れの到着となりました。こうなると次に乗る直方行き(18:57発)に間に合わない? 急いでその方面の番線に向かうことになる訳ですが、どうやらまだ来ていないようで、乗り換え客の動きも緩慢。何がどうなっているのかわからないまま、直方方面の1番線で待機することにしました。

桂川駅駅名標。駅は桂川町にありますが、所在地表示はなぜか嘉穂郡
2番線で発車を待つ原田行き普通列車桂川18:59発)

もともとの時刻では乗換時間3分だったため、桂川での降りて乗っては考えていませんでした。が、来る気配がないとなれば改札を出入りするくらいは可能。本来であれば18:56に直方行きが着き、乗り換えに合わせる形で発車する原田行き(折り返しの18:59発)という順番の筈ですが、接続も何もなく原田行きが出てしまった*1のだから驚きです。これはしばらく来ないと思いつつも、アナウンスも案内ディスプレイもない中ではどうにも動きようがなく、改札周りを何となく見物した程度でひたすら待つ感じに。予定外ながら桂川を乗降記録に加えられたのはいいとして、次の列車の時間が読めないというのはやはり困ったものだと思います。

桂川駅時刻表。原田線の本数が限定的なのに対して、福北ゆたか線は上下とも毎時3本程度。
桂川駅改札口

18:57から遅れること15分ほど。ようやく現われた直方行きは桂川19:13発となりました。直方着は19:22のところ、最終的には17分遅れ。直方からの列車は、もともと福北ゆたか線との接続を考慮したタイミングで出るので、この時は桂川19:12発→直方19:38着の列車に合わせたご案内でした。これが19:43発*2。当初予定では19:22着-28発・・・6分の乗換時間があったので、その間に駅前のイルミネーションを少しでもという考えもありましたが、残念ながらお流れとなりました。

直方行き快速列車に乗車後、桂川駅停車中に車内ディスプレイを撮影。桂川新飯塚は乗車済み。浦田、鯰田、小竹などが初めて通る駅でしたが、暗くなってしまったので撮影には及ばず...
直方駅ホームから見た駅前イルミネーション。近くで観賞したかったのですが叶いませんでした。

何はともあれ、原田~桂川~直方と乗ってきたことで、(すでに乗車済みだった桂川新飯塚を含め)筑豊本線の未乗区間はクリア。11/5の若松~折尾~直方と合わせ、筑豊本線完乗となった訳ですが、原田~桂川原田線区間福北ゆたか線新飯塚~直方が暗い中だったという点において万全とは言えません。まだ乗ったことのない平成筑豊鉄道と組み合わせるなどして、改めて乗りに来ようと思うのでした。

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*1:次の原田行きは21:02発。乗り換える予定の人がいたとしたら気の毒な限りです。

*2:次は20:01発だったのでそれでもよかったかも知れませんが、結果的にはこの選択が吉と出ました。その辺の話は次回にと思います。

#3898 原田(2023.11.6)

佐賀県内にある駅の乗り降りは1990年11月の旅以来で、11/22の鳥栖、佐賀、11/23のバルーンさが、11/24の伊万里唐津虹ノ松原を最後に33年のブランクがありました。長崎本線で移動したり、佐賀で降りたりというのはありましたが、それも2005.10.31の話。そんな訳で、当「駅ログ」には佐賀県の駅が載ることがなかったところ、西唐津と久保田が今回の旅で加わった次第です。

久保田から先はとにかく原田まで行くのが確定事項。筑豊本線の未乗区間に乗るのがテーマだったので、その一本に間に合うために動くのが要件でした。そのための選択肢はあとで調べた分も含めて以下のような感じ。

  • 久保田-佐賀(17:04着-10発)-鳥栖(17:36着-47発)-田代、弥生が丘、基山、けやき台のいずれかで降り乗り-原田(18:14着)
  • 久保田-佐賀(17:04着、17:08発の特急に乗り換え)-鳥栖(17:24着-29発)-田代 or 弥生が丘で降り乗り-基山 or けやき台で降り乗り-原田(18:14着)
  • 久保田-佐賀(17:04着、17:08発の特急に乗り換え)-新鳥栖(17:21着、17:30発の新幹線に乗り換え)-博多(17:43着-18:03発)-原田(18:23着)
  • 久保田-佐賀(17:04着、17:08発の特急に乗り換え)-二日市(17:35着-42発)-天拝山(17:45着-18:07発)-原田(18:10着)

この日の1日乗車券は、特急券を別に買えば特急、新幹線もOKだったので、その気になれば佐賀~新鳥栖鳥栖の500円、新鳥栖~博多の870円などを加えて乗降駅を増やす手もあったという訳です。佐賀から鳥栖まで「みどり・ハウステンボス」(42号)に乗ることで、田代~けやき台*1のうち複数の駅が加わり、佐賀県内の駅の上積みが可能だった点でこのパターンが理想ではありましたが、特急券をどう買うかなど現実的には厳しい面も。鳥栖までは普通列車に乗り、その先は門司港行きの区間快速に乗り換える順当な行程で臨んだものの、午前中同様、鹿児島本線が乱れていて不透明感が生じる展開に・・・仮に特急で鳥栖に早く着いたとしても、うまく進めたかどうかはわからなかったと言えます。

区間快速鳥栖で3両+6両の連結を経てからの発車というのもありますが、17:47発というのはもともと余裕を持たせた上での設定。これが3分ほど遅れたことで、田代~けやき台のいずれかでというのも微妙な状況になりました。実際に基山での特急通過待ちは1本の筈が、鳥栖で接続する予定の「ゆふいんの森*2が遅れていたことでこれがまず通過し、続いて「リレーかもめ」(鳥栖17:53発)と特急2本の通過を待つ形に。基山を発車した時点で4分遅れでした。次のけやき台では時刻表通りであれば18:01着-11発の降り乗りになるところが、こうした遅延を受けて18:05頃-15頃といったことになると原田での乗り換えが危うくなります。すでに暗い上に小雨模様という点も鑑み、この時は原田に直行。(定刻)18:04着→18:08着でした。

原田駅発車標。18:13発の大牟田行き普通列車は約3分遅れ。18:18発の門司港行きは時刻通りでした。
原田駅改札口。利用者数に比して改札機の数は少なめ?

何はともあれ無事に原田に着いたことで、筑豊本線への乗り換えは余裕のある感じに。18:25発の桂川行きを待つ間、駅周りを見物、撮影しました。驚いたのは下り列車が着くと結構な降車があって、通勤・通学帰りの人達を迎える自家用車が到着時間に合わせるように多く見られたこと。列を成したタクシーが次々と客を乗せて出発・・・そんな光景でした。博多から普通列車で30分台、快速だと20分程度の原田駅。いわゆるベッドタウンにある駅ということが実感できました。

原田駅外観
帰宅時間帯の駅前ロータリー。待機するクルマ、出発するクルマ・・・目まぐるしいものがありました。

都市的な面を持つ一方で、本数が少ない原田線桂川~原田)の列車が発着する駅でもあるのが当駅のポイント。平日は8往復、土曜・休日は9往復につき、決して多いとは言えません。ホームは何と「0番線」。鹿児島本線下りホーム(1番線)の端の方にあり、いかにもローカル線向けという印象を受けました。

1番線の隣、ホーム北側が原田線の0番線。のりばは東から0・1、2・3、4で、ホームは3面。
原田線普通列車(原田18:20頃着)。折り返し18:25発の桂川行きに。

桂川行きは定刻の発車。久留米行きの区間快速(18:23発)は同一ホームではなく隣ホーム(2番線)でしたが、特に接続待ちがどうのという案内はなかったような... 博多経由のプランを敢行していたら乗り損なっていた可能性は大だったと言えそうです。

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*1:田代、弥生が丘は鳥栖市、基山、けやき台は基山町

*2:鳥栖17:44発。遅延により、門司港行きが先発。

#3897 久保田(2023.11.6)

唐津を発って1時間ほどで久保田に到着。これで晴れて唐津線は完乗となりました。

平日の夕時間帯の列車ということもあり、途中の厳木、中多久、小城からは学校帰りの高校生が多く乗車。特に小城ではホームがすでにラッシュ状態で、車内は大入りに。降車も少なからずあったので、駅での停車時間が延び、その遅れにより久保田着は16:46のところ16:51頃になっていました。

列車は佐賀行き*1だったので終点まで乗る手もありましたが、次に乗る鳥栖行きは肥前浜始発につき、久保田での乗り換えが可。混雑した列車に乗って、おそらく大勢が乗り換える可能性が高い佐賀まで行くメリットはないと言っていいでしょう。手前から乗車(着席)して鳥栖に向かう方が気分的に楽ということもあり、久保田で降りた次第。好判断だったと思います。

佐賀行き普通列車。3番線の着・発でした。
1番線から西唐津行きが発車。こちらは時刻通り16:51発でした。左後方に見えるのが王子マテリア佐賀工場。

久保田駅は1面1線+1面2線の2面3線。駅舎は南側の1面1線(下り)の方にあり、1面2線の上り側から出入口に向かうには跨線橋を経由する必要があります。駅舎は至って簡素な造り。駅を出て右(西側)には、王子マテリア佐賀工場*2が広がっているため、一定数の通勤客が使う駅であればそれ相当の構造の駅になりそうな気もしますが、そうでないところが逆に見どころかも知れません。

久保田駅構内。下り方面(1番線)は1面1線。上り方面(2・3番線)ホームとは跨線橋で連絡。
久保田駅時刻表。長崎・佐世保方面と多久・唐津方面の本数を足すと、佐賀・鳥栖・博多方面と概ね同数になるのがわかります。
久保田駅外観

再び跨線橋を通って上り方面のホームへ。唐津線からの佐賀行きは3番線でしたが、長崎本線系統の列車は2番線でした。鳥栖行きは定刻通り16:58の発車。817系2両は程々の入りで、空席もチラホラ・・・鳥栖までの約40分は座って移動することができました。

鳥栖行き普通列車(久保田16:57着)。2番線着・発でした。

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*1:時刻表では佐賀16:56着。佐賀で次の上り普通列車に乗り換える場合は、鳥栖行きを待つことになります。佐賀では17:04着-10発です。久保田と佐賀の間、鍋島でも乗り換えは可能。その場合は16:51着-17:01発でした。

*2:古紙から段ボール原紙などを作るのがメインだそうで。1923年操業とあるので2023年で100周年。

#3896 西唐津(2023.11.6)

九州北部、未乗区間の旅。この日の行程で重視していた一つに唐津線がありました。その末端区間である唐津西唐津はまだしも、唐津線の非電化区間である唐津~久保田については本数が限られることから、逆算する感じで博多13:27発に乗車した次第。筑前前原から103系でひたすら移動し、終点の西唐津に着いた時点でその先は確約されたようなものでした。

 西唐津行き普通列車。折り返し15:15発の筑前前原行きに。
筑肥線103系唐津くんちヘッドマーク103系5本が掲出対象で、掲出期間は10/13~11/10だったそうで(→参考PDF)。

筑肥線に初めて乗ったのは1990.11.24のことでした。当時は伊万里唐津姪浜の順で乗り、その日のうちに同線は完乗。この時、筑肥線としては分断となる区間、即ち唐津線の山本~唐津は乗車したため、逆に唐津線の他の区間が未乗で残ることになり、以後すっかりご無沙汰になってしまった訳です。筑肥線唐津線も実に33年ぶり。西唐津行きに乗って唐津西唐津をクリアしたことで、唐津線の残りは山本~久保田という形になりました。何とも変則的な感じですが、パズルのピースをはめていくような感覚で楽しめました。

西唐津にはほぼ定刻通り15:02に到着。ここでまた折り返しとなりますが、次に乗る列車は選択肢があり、15:15発の筑前前原行き、15:22発の佐賀行きのどちらでも可でした。西唐津で見どころが多々あれば、ゆっくり過ごして後発でとなりますが、10分余りあれば十分だったので15:15発を選択。佐賀行きは15:25に唐津到着後、すぐには発車せず20分以上の待機時間があったので、ひと足先に唐津に行って、駅前の唐津焼の展示・販売施設などを訪ねるのもいいだろうと考えてのことでした。

西唐津駅外観
駅の北側には跨線橋があり、駅の東西を行き来可能。跨線橋からは唐津車両センターも見渡せたと思いますが、思い至らず...
筑肥線103系は3両編成。乗車したのは、筑前前原方からクハ103-1512、モハ102-1512、クモハ103-1512の編成。発車前は閑散としていて、車内もいろいろ撮影できました(写真はクモハ102-1512の車内)。
筑前前原行き普通列車西唐津15:15発)


かくして唐津では15:18着-48発と長めの滞在。プチ観光を経て、余裕を以って佐賀行きを待つことができました。

佐賀行き普通列車唐津15:48発)

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#3895 加布里(2023.11.6)

遅れていた福北ゆたか線の博多行きは、その遅延を短縮するには至らず、博多13:17着のところ13:20過ぎに到着。次は地下鉄空港線からの筑肥線の列車に乗り換えますが、何としても13:27発の筑前前原行きに乗る必要があったため、急ぎ足で地下鉄の博多駅に向かいました。姪浜から先に直通する列車に乗る場合、ICカードだと地下鉄分のみ(博多~姪浜)の運賃を一旦引くといった利用方法ができないためNG。ましてJR九州の1日乗車券を使っての乗車となれば尚更です。地下鉄分はきっぷを買うことが条件となるため、その時間も含めて乗換には一定の余裕が欲しかったところ7分というのは果たして... 結果的には間に合ったのでよかったのですが、冷や汗ものでした。

乗ってしまえばあとは楽なもので、とにかく西をめざすばかり。筑前前原では14:08着-10発で、同一ホームの乗り換えでした。当駅は糸島市の中心駅。ホームに降り立ったところで、初めての糸島市と言えなくはないものの、駅の外という点ではお預け・・・また別の機会にと思っていたら、外に出られるチャンスがこの後訪れました。加布里です。

加布里駅駅名標。当駅も糸島市にあります。

事前にきちんと調べていなかったので意表を衝かれる格好になりましたが、14:15着-22発ということで時間は長め。博多駅の7分とは大違いでゆったり過ごせました。

加布里駅橋上駅舎。駅舎部の後方に駅東西を結ぶ跨線橋があります。

とは言っても駅の構造上、あまり遠くには行けない感じ。橋上の小振りな駅舎を出た先に駅の東西に通じる跨線橋がありますが、どちらに行くにも距離感があり、ただ駅周辺を見渡すにとどめました。戻るなら行き違いの列車が来る前が無難と考え、早めにホームへ。短時間ながら、駅外での糸島市に「一足」を投じることができたのは、ちょっとした成果だと思います。

加布里駅出入口
加布里駅時刻表。博多方面の行先は筑前前原か福岡空港西唐津方面は西唐津唐津が基本で、平日は筑前深江行きも。
西唐津行き普通列車(加布里14:22発)。筑前前原~西唐津はこちらの103系(JNRマーク+「からつくんち」ヘッドマーク車両)で。

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