乗り降り記録ブログ[駅ログ]

全国の鉄道駅の乗り降り記録を綴ります

#3918+3919 若桜&郡家(2024.1.6)

初めての若桜鉄道は、往路が八頭高校前→若桜、復路が若桜→郡家という変則パターン。完全往復ではありませんが、行きも帰りも進行方向右の車窓に専念することで、沿線風景をひととおりカバーできるようにしました。

若桜鉄道の大きな特長は、駅舎や橋梁を中心に23の施設等(→参考が国の登録有形文化財に指定されていること。予習はしておいたので、概ね把握はできたものの、対象の六つの橋梁については通過中の様子を撮るのがやっとでその全体像を目にするのは困難・・・今回は車両後方からの展望をいくつかといった成果にとどまりました。

駅舎(本屋)の方は、全9駅中6駅が登録有形文化財。進行方向右側の場合は、往路(下り)では因幡船岡、隼、八東、若桜、復路(上り)では丹比、安部の順になります。窓越しではありましたが、途中の5駅については大まかな撮影ができました。

そんな訳で片道30分ほどの乗車時間ながら、いい意味で気が抜けないのが若桜線の旅。終点の若桜駅に至っては駅舎やプラットホームはもとより、給水塔、転車台、さらには物置や番所なども指定されていて、件数にして八つもあります。道中も到着後も盛り沢山なのです。

「八頭号」(左)と「隼」ラッピング車両。この後、連結し2両編成の鳥取行きに。
車両連結が行われた場所付近で見かけた「若桜鉄道若桜駅物置及び灯屋」。これも立派な登録有形文化財

若桜到着は14:58。次の上り(鳥取行き)は15:13発なので、すぐに折り返す場合は15分しかありません。この日の宿泊先が鳥取であれば次の16:13発でもいいのですが、山陰本線で東に行った先となるとそういう訳にも行かず、最短コースの滞在となりました。

鳥取行きは先頭に「八頭号」(→参考を連結した上での2両編成。その連結シーンを見物(+動画撮影)してから駅舎や駅の外に出たこともあって、さらに時間が限られる形に。駅舎内の「わかさカフェ『retro』」でくつろぐことも、入構券(300円)を買って、構内留置のSLやブルートレインなどを間近に見ることもなく、駅を後にした次第です。橋梁を渡る列車を撮ったり、歴史ある木造駅舎を堪能したりという向きには1日乗車券を前提としつつ、別の手立ても必要なことがよくわかりました。

駅終端側には、ディーゼル機関車「DD16-7」、蒸気機関車「C12-167」(若桜線での運行は1944~1946年)が留置中。薄緑の円柱は登録有形文化財の給水塔。パンフレット「各駅沿線ガイド」には、若桜駅のシンボル的施設との紹介がされていました。
さらに奥には12系3両が留置(というか放置)中。何らかの手入れをしてもよさそうですが、今はこれが現状。
若桜駅ホーム。文化財上の扱いは「若桜鉄道若桜駅本屋及びプラットホーム」で、指定は駅舎と一体。線路脇に見える溝は、除雪後の雪を流すための導水路。こちらの「流雪溝」も文化財に指定されています。
駅舎内部。水戸岡デザインならではの趣を感じます。
若桜駅外観
「八頭号」車内。外観の「ロイヤルレッド」に合わせて、車内の基調も暖色系。
こちらは「昭和号」。進行方向右側、若桜駅の洗浄線に停車中。

復路はせっかくなので「八頭号」に乗車。ゆったり過ごしつつも引き続き車窓に集中し、文化財関係は余念なく押さえることができました。八頭高校前を出て郡家に着いた時点で、若桜線はめでたく完乗に。鳥取県内の鉄道路線もこれで全線達成と相成りました。


郡家では15:45着-52発。鳥取まで直通する列車だったので、そのまま待機してしまいそうでしたが、ここで一旦下車しないと若桜鉄道郡家駅のカウントが成り立ちません。ホームに一応降り立ち、「八頭号」を含む2両を記念に撮影。かくして郡家駅の乗降記録は、JRが通算3916番目、若桜鉄道が3919番目と分かれる形となりました。あまり例がないパターンですが、逆にいい記念になったと思います。

鳥取行き普通列車(郡家15:45着-52発)


以下は、若桜線の往復で撮った登録有形文化財関係。比較的よく撮れた分を順にご紹介します。

第一八東川橋梁(八頭高校前~因幡船岡)。1929年建造。
隼駅駅舎。こちらも1929年から現役。
第三八東川橋梁(丹比~若桜)。後方からの眺めだと短く見えますが、橋の長さは110m。
第三八東川橋梁の先にある急カーブ区間を過ぎると、落石覆(1955年)、雪覆(1948年)の順で文化財建造物が続きます(手前が雪覆)。
赤い屋根が目印の安部駅駅舎。木製のラッチも注目ポイントです。

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#3916+3917 郡家&八頭高校前(2024.1.6)

智頭から乗った普通列車鳥取行き。そのまま終点まで乗って行けば行程上は楽ですが、この日の一大テーマに従い、途中で下車しました。

降りたのは郡家。テーマは若桜鉄道です。因美線に乗る機会がないとアクセスできないので、今回ようやくとなった訳ですが、むしろ若桜鉄道に乗るためにこのプランにしたと言った方がいいでしょう。

鳥取行き普通列車(郡家13:28発)

郡家着は13:28。2016年6月の鳥取旅行の際、レンタカーで当駅とその周辺に来たことはありましたが、駅の乗降は初めてです。因美線の列車からの下車でまずJRの郡家駅をクリア。一旦出てから次に若桜鉄道に乗れば、同線の郡家駅もカウントに入りますが、次の若桜行きは約1時間後・・・ということで変則パターンで臨む形になります。

郡家駅は2面3線。若桜行き列車(14:26発)は1番線に停車中。
津山線因美線を乗り継いで郡家に到着。運賃表には、「若桜鉄道の切符は、後方の観光案内所でご購入下さい」との注記があります。なお、この日のゴールは「E」の山陰線方面。

さて、1/6に若桜鉄道を組み入れる件は、ANAのセールで羽田→松山を押さえた時から立てていたもの。当初は通常の1日フリー乗車券(760円)を買って往復するつもりでしたが、12/21に願ってもないリリースが出され、その偶然に驚くことになります。正に1/6のその日、「親子切符半額キャンペーン」なるものが始まるというのです。

親子切符は名称の通り、親子向けの1日乗車券。2人1組760円と元々おトクなところ、それが半額の380円で、しかも当キャンペーンでは大人単独での利用可というので万々歳なのでした。郡家駅で買えそうなものですが、若桜鉄道の関係は駅窓口ではなく、駅舎内の観光協会カウンターでというのがポイント。智頭駅と違い、JRと若桜鉄道で駅舎は共有していても、改札窓口の方はあくまでJR専用なのでこうした形になります。予め承知していたので迷うことなくその切符(硬券)を購入。この一枚さえあれば、どこから乗ってもどこで降りてもOKです。

八頭町のスタンプと若桜鉄道「親子きっぷ」
郡家駅外観。JRのみの駅のように見えますが、若桜鉄道もここから。八頭町の観光拠点「ぷらっとぴあ・やず」を兼ねた駅舎で、同町の観光協会も中にあります。
郡家駅前。基本的に県道293号に沿って歩けば隣の駅まで行けます。

となれば郡家で長々と列車を待つよりは、隣の駅から乗るのもいいだろうという話に。用意していた地図や情報を手に、小雨の中を歩き出しました。めざすは営業キロで0.9km先の八頭高校前。その道中は基本的には平坦でしたが、当の高校付近は少し小高くなっていて、坂道を上がり高校を目印に進むと、線路を見下ろす場所に出るという感じでした。

八頭高等学校は線路を越えた先。駅の出入口は橋の手前にあります。階段を下るとホーム。

住宅街にあるその坂道を歩いている間は近くに駅があるようには思えない雰囲気。駅の所在を示す案内もないので、高校が頼りです。何とか迷わずには着いたものの、のんびり歩いていたため20分ほど経過。階段を下った後、ホームに着いたのは14:15頃でした。

八頭高校前駅ホーム(因幡船岡方面)
八頭高校前駅ホーム(郡家方面)
ホーム壁面には八頭高等学校のあらましも。生徒信条は「真摯明朗」「克己盡力」とあります。

若桜行きが来るのは14:28。待合室などがないため、冷たい強風が吹くとどうにもならないのが当駅の難点です。手持ちのカイロで暖を取りつつひたすら待機。郡家駅で見ていた「隼」ラッピング列車が姿を見せた時は救われる思いでした。

若桜行き列車(八頭高校前14:28着・発)

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#3915 智頭(2024.1.6)

2024年1月の18きっぷ旅、3日目。1/6は岡山を起点に、鳥取兵庫県北部をめざしました。経由するのは津山線因美線因美線は2016年6月に乗った特急「スーパーはくと」で、智頭~鳥取についてはクリアしていましたが、東津山~智頭の方が未乗でした。同線の完乗すべく行程を組み、快速「ことぶき」からの津山11:34発の普通列車で智頭へ。智頭には12:43に着き、その時点で鳥取県内のJR線は全区間達成*1となりました。

因美線普通列車(智頭12:43着)
智頭駅駅名標。ふりがなは「ちず」。所在地の鳥取県智頭町の方は「ちづちょう」なのだとか。ちなみに隣接する八頭町は「やずちょう」。「ず」か「づ」か・・・ちょっとしたクイズに使えそうです。

智頭で鳥取行きに乗り換える訳ですが、12:57発なので多少時間があります。過去に特急で通り過ぎた駅を今回はしっかり下車。ただし、駅に来たのも駅を発つのも因美線普通列車なので降りて乗ってはあくまでJRの智頭駅の話になります。

因美線ホームから見た智頭急行のホーム(1面2線)。智頭線内の列車は当ホームの発着ですが、特急列車や因美線に直通する普通列車はJR側のホームを使用。

智頭急行智頭駅は構内は共通でも駅舎は別にあるのでカウント外。全区間乗っている智頭急行ですが、その起点・終点の駅を含め、どの駅でも下車したことがないのは、特急列車が智頭線を間借りする感じで走っているため・・・スーパーはくとスーパーいなばに乗り、上郡または智頭で一旦降りていれば、起点・終点スルーの件は一応クリア可能な訳です。次に当エリアに来る時は、その手で臨むか普通列車に乗るかしてきちんと来駅しようと思うのでした。

智頭駅構内。因美線の方は2面3線。駅舎側の1番線にはすでに乗り換え待ちの乗客が多々...
因美線の標準時刻。「大阪・京都・岡山・津山方面」にある黒で記載の分は、津山行きか上郡行き。このうち上郡行き2本は鳥取発(JR直通分)。智頭線内を往復する方の上郡行きはここには載っていないので注意を要します。
東津山~智頭が今回初めて乗った区間。美作河井~那岐を乗車したところで岡山県内の鉄道路線は全線完乗に。

駅到着時に本降りだった雨は、外に出た時には小雨に。傘を開いたり閉じたりしながらの見物、撮影でしたが、とりあえず相応の成果はありました。

智頭駅外観。こちらはJRの駅舎。
鳥取行き普通列車(智頭12:57発)。車両は智頭急行のHOT3500形でした。HOT3500形=智頭線内の運用、ではないことがこれで判明。

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*1:智頭に至るまでの途中、美作河井を出て那岐に着いた段階で岡山県内の鉄道路線は全線完乗。中国地方の5県では岡山県が初です。

#3914 丸亀(2024.1.5)

「サンポート南風リレー号」は、多度津で10分ほど停車(14:51着-15:02発)。こうなると後続の普通列車との時間差が縮まるため、きちんと調べておけば詫間では14:39着-57発、海岸寺で14:47着-15:03発といった降り乗りも十分可能でした。

多度津駅ホームの時刻表を見ると、15:02発の次が08発、(特急を挟んで)30発とそれなりの頻度。ここで6分差となればなおのこと、多度津に着く前にどこかで一駅という思いはあれどすでに過去形です。とりあえず予定通り進むことにしました。

多度津の次は讃岐塩屋。後続に乗り換えることにすれば当駅では15:05着-12発というのも可能だったところ、今回は見送りその次へ・・・丸亀です。

高松行き「サンポート南風リレー号」(丸亀15:08発)

丸亀城をはじめとする観光要素があり、うどんや骨付鳥などの名物もある丸亀。当地での滞在時間をできるだけ長くとるため、途中駅での降り乗りを控えた訳ですが、その必要はなかったかなという結果に。駅周辺で名物をいただける飲食店がこの時間帯は営業しておらず(観光案内所情報)、城の方は入城時間(16時まで→参考には間に合うものの観覧する時間が限られてしまうということで、当地で長居する理由がなくなってしまったのです。

丸亀駅外観(南口)
上りは高松、岡山の2方面、下りは観音寺、琴平の2方面で分かれますが、それらが重なる区間にあることで当駅の本数は多め。特急も全列車が停まるので利便性は高いと言えます。

かくして丸亀では15:08着-36発と短めの滞在に。短時間ながら、丸亀市*1に足を踏み入れたのは今回が初めてにつき、いい記念にはなりました。

高松行き普通列車(丸亀15:36着)。琴平始発の2両編成でした。

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*1:同市内にある駅は、讃岐塩屋、丸亀、高松琴平電鉄の2駅(栗熊、岡田)の計4駅。いずれも通り過ぎるばかりだったので、今回の丸亀下車を以って、初の丸亀市となった訳です。

#3912+3913 本山&高瀬(2024.1.5)

箕浦での遅れは観音寺に着くまでに概ね解消。観音寺では14:00着-14発で、その間に普通列車は快速「サンポート南風リレー号」に種別を変え、回送扱いだった後方の1両も開扉→2両編成での運転となりました。

快速になったとは言え、坂出までは各駅停車。行き違い等で一定の停車時間がある駅も引き続き複数ありました。多度津までの間だけでも、本山(14:19着-21発)、高瀬(14:28着-33発)、詫間(14:39着-42発)の三つ。本山は駅の構造次第でしたが、構内踏切を渡れば駅舎(+列車の到着番線は踏切の遮断がない側)だったため、すぐに外に出ることができました。

本山駅駅名標。当駅の所在地は香川県三豊市。同市は初上陸です。
構内踏切を渡って駅の外へ
1番線に停車中の高松行き「サンポート南風リレー号」(本山14:19着)。隣の側線は保守車両用。
本山駅外観。町家風の造りが特徴的。

最低限の撮影後、ホームに戻りましたが、下り普通列車(14:21発の松山行き)が少々遅れていたことで当駅滞在は4分ほどに。あわてる必要はなかったかも知れませんが、降り乗りができただけでも御の字だと思います。


次は高瀬。本山で遅れた分タイトな感じになったものの、跨線橋を行き来すれば済む話だったので早足で駅舎をめざし、駅周りを軽く見物、撮影しました。当駅は一部の特急が停まるため、駅舎や周辺などそれなりのスケール感を想定していましたが、いい意味で程々な印象。香川県内の都市では三番目に人口が多い三豊市の中心地にある駅にしては...といった観はあります。

高瀬駅構内。1面2線という構造と番線の位置は本山駅と同じですが、構内はこちらが広め。着いたのは1番線ではなく2番線でした。
高瀬駅外観。型枠のような見た目がポイント。
ホームに戻る途中、跨線橋から駅舎と駅周辺を撮影。建物の集積具合はまずまずといったところ。三豊市役所は駅前から300m余りの場所にあります。
高瀬駅駅名標。後方は三豊市のPR看板。

高瀬では逆方向の特急「しおかぜ」(13号)の通過を待っての発車でしたが、これまた数分遅れだったことで結果的に6分ほどの滞在に。こうなると詫間での下車は厳しいだろうと思っていたら、案の定・・・下り貨物列車との行き違いを踏まえた停車時間でしたが、ここで遅延を吸収する形になり、降りて乗っては叶いませんでした。

着・発の時刻がわかっていてもその通りになる保証はなし。気を取り直して、次の目的地をめざしました。

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#3911 箕浦(2024.1.5)

新居浜を出て40分余り。愛媛県から香川県に入ったところで停車時間長めの駅に着きました。箕浦です。

箕浦駅出入口

時刻表通りであれば当駅は13:42着-50発。下調べが十分でなかったのでノーマークの駅でしたが、貨車を改造した簡素な駅舎、外に出れば国道11号を挟んですぐに海、そしてその燧灘の先には荘内半島紫雲出山...と見どころが多く、有意義なひとときを過ごせました。

箕浦駅駅舎
箕浦駅時刻表。上り下りとも1時間に1本程度あるので、さほどローカル観はありません。
箕浦駅外観
高松行き普通列車箕浦13:42着)。左奥に見えるのが荘内半島紫雲出山

構内踏切を渡ればすぐに駅舎という構造上、8分もあれば多少の遠出は可能でしたが、車道の端=護岸になっていて海岸には出られず。燧灘などを一望し、早めに戻ることにしました。程なく下りの特急「しおかぜ11号」が通過し、その5分後には松山行きの普通列車が到着。行き違いの列車を2本待ってからの発車だった訳ですが、普通列車が少し遅れていたためその分ビハインドに・・・結果、箕浦では10分ほどの停車となりました。

西の方に少し足を延ばし、漁港まで行って帰って来るのも可能だったかも知れませんが、あくまで仮定の話。海を間近に眺められただけでもよしとしたいところです。

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#3909+3910 中萩&新居浜(2024.1.5)

横河原から路線バス「新居浜特急線」に乗ること約1時間。時刻通りとは行きませんでしたが、伊予西条駅の北口「西条駅前」に着きました。ここまで来れば高松方面の普通列車は1時間に1本程度になるので、乗り損なうと一大事ということはなくなります。

乗る予定にしていたのは当駅始発の高松行き(12:38発)。2時間ほどあったので、主に四国鉄道文化館の見学時間に充てました。時間的にはちょうどいい感じでしたが、隣接の十河信二記念館を見る時間は十分に確保できず。同館と四国鉄道文化館(北館・南館)、それに観光交流センターから成る「鉄道歴史パーク in SAIJO」全体を見て廻るなら3時間は見た方がいいことが今回わかりました。

ともかく東に進まないといけないので、予定通りに乗車。この日は岡山をめざしていたので終点までは乗りませんが、時刻表によれば高松着は何と15:33・・・3時間近く*1というのはなかなかだと思います。

なぜそこまで時間がかかるのかという理由はすぐにわかりました。行き違いや通過待ちなどで数分間から10分前後停車する駅が思いがけず多く、調べ直してわかったのが観音寺までだけで少なくとも4駅あり、次の中萩、その次の新居浜、さらに次も...だったのです。

こうなるとできる限り降りて乗ってを試みたいもの。中萩は12:44着-47発、新居浜は12:51着-13:01発で、両駅とも降車ホーム=出入口直結だったため、難なく駅の外観などを見物、撮影できました。

高松行き普通列車中萩12:44着)
中萩駅外観
中萩駅駅名標。これを見て当駅の所在地が新居浜市であることを認識した次第。

愛媛県新居浜市に足を踏み入れたのは今回が初めて。その記念すべき一歩が市の中心駅の新居浜ではなく、西隣の中萩だったというのは乗り降り旅ならではのポイントと言えそうです。

新居浜駅発車標。普通列車は当駅で10分停車。後続の特急「しおかぜ」(13:33発)とは新居浜では30分の差がありましたが、観音寺で抜かれます。
新居浜駅外観。重厚感のあるレンガ調の外壁が目を惹きます。
高松行き普通列車新居浜13:01発)。2両編成ですが、後方車両は観音寺まで回送扱い(観音寺から2両運転に)。

新居浜市にある駅は、中萩新居浜、多喜浜の三つ。多喜浜も13:04着-07発と3分間ありましたが、駅舎が跨線橋を渡った先で距離もあったため、断念しました。叶いそうで叶わなかった新居浜市内全駅クリア。そう易々と行かないのもまた乗り降り旅の醍醐味なのだと思います。

新居浜駅名標。両隣を合わせた三つが新居浜市内の駅。

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*1:特急に乗れば伊予西条~高松は約1時間半。その差は2倍。

#3908 横河原(2024.1.5)

前日に郡中線を乗り通したことで、伊予鉄道の残りは高浜線の大手町~松山市横河原線石手川公園~横河原ということに。1/5は郊外電車の完乗をテーマに行程を考えていた訳ですが、過去の記録を調べ直すと市内電車も一部区間が不確かなことがわかり、この日は朝早めに出て市内電車をクリアした上で、郊外電車の未乗区間に臨むプランにしました。

ホテル最寄りの電停から環状線「大街道まわり」に乗り、松山城の北側を大回りする感じで30分余り。上一万~本町六丁目を乗車したことで、市内電車の完乗は確実と相成りました。あとは郊外電車との乗り換えがしやすい停留場で降りればOK。未乗区間と重なることもあり、大手町駅前電停で降り、横断歩道を渡ればすぐの大手町駅から郊外電車に乗り換えました。

余裕を以って動いたため、大手町では8:18発の横河原行きに乗車。予定よりも30分早い列車でした。横河原線のめぼしい駅で降り乗りを一つ加えるのも十分可能でしたが、これといった情報も特になかったのでひとまず通しで乗ることに。横河原には8:51に着き、伊予鉄道の全線完乗を達成・・・愛媛県内の全路線も晴れてクリアとなりました。

横河原駅ホーム
横河原駅駅名標駅ナンバリングは「IY24」。数字は高浜線横河原線の通し番号なので、高浜から24番目の駅ということになります。
折り返し8:59発の高浜行きに

横河原駅は1面1線。駅舎も含めてシンプルかつコンパクト(機能的)な駅だと思いました。駅前には伊予鉄バスの停留所があり、簡素ながら交通結節点の要素を備えている点もポイントでしょう。

横河原駅外観
大手町~横河原は580円。改札窓口で使用済みの印をもらい「乗車記念」の一枚に。



大手町駅券売機。きっぷを買うとすぐに列車到着というタイミングでした。
横河原行き列車(大手町8:18発)。当駅名物の「ダイヤモンドクロス」を通過する際の音に感服しつつ撮影。


1/5も主に使うのは18きっぷ。ただし予讃線で東に進もうとすると程よい時間帯にこれといった普通列車がなかったということもあって、伊予鉄の乗車を組み込んだ上で路線バス「新居浜特急線」を使って移動するプランにしました。横河原に来たのはそのバスに乗り継ぐための一手。駅前ではなく、200mほど歩いた先の県道沿いの停留所からの乗車です。

バスは9:38発だったので、かなり早めに着いていたことになりますが、バス停を探す時間などを考えるとそんなものかなという気も。実際にバスが現われたのは9:45頃につき、当初予定の横河原9:21着でも悠々間に合ったものと思います。

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#3907 松山市(2024.1.4)

伊予鉄道郡中線に乗るのは2006年11月以来。当時は土橋~古泉~と行ったり来たりの乗車で郡中港までは行かなかったため、郡中港から古泉に来た時点で同線はひとまず完乗となりました。

その頃の古泉駅周辺は長閑な雰囲気だったところ、今や広大なショッピングモール「エミフルMASAKI」の最寄駅で賑わいのある駅に。せっかくなので途中下車してエミフルで過ごす手もあった訳ですが、ホテルにチェックインするのを優先し、この時は松山市に直行しました。

松山市には18:53に到着。当駅は郡中線横河原線の乗り換えでホームに降り立ったことはあったものの、改札を通るのは今回が初。JTB時刻表の路線図にある「都道府県代表駅」を見た時、愛媛県のそれはJRの松山駅が指定されていますが、県庁所在地の都市を走る私鉄の代表駅*1も加えるなら、松山市駅が該当することになるでしょう。沖縄県を除く46都道府県でそうしたJR以外の代表駅で最後に残っていたのが当駅。満を持しての下車となりました。

 松山市到着後、折り返し19:00発の郡中港行きに
松山市駅時刻表など。「郡中方面」の9~19時台は、平日が毎時00・15・30・45、土日祝が00・20・40の発車・・・赤字と青字の見極めが必要ですが、わかりやすいダイヤになっています。
松山市駅出入口

駅の外に出たのは19時ちょうど。駅周辺は過去に何度か来ていますが、駅名がわかる形で駅ビル等の全体を撮ったのはこれまた初めて・・・記念すべき一枚と言えそうです。

松山市駅(いよてつ髙島屋)外観。駅前にある市内電車の停留場名は「松山市駅」・・・〇〇駅前ではないところがポイント。

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*1:言うなれば、JRの代表駅と離れた場所にある私鉄のターミナル・・・例としては、群馬県上毛電気鉄道中央前橋駅島根県一畑電車松江しんじ湖温泉駅、福岡県:西鉄西鉄福岡(天神)駅が挙げられます。

#3905+3906 伊予市&郡中港(2024.1.4)

伊予長浜から乗った松山行きは途中の下灘で多くの乗客を乗せ、遅れ気味な感じで伊予市に到着。18:11着のところ、数分の遅延でした。

松山行き普通列車伊予市18:27発)

18きっぷ旅なのでそのまま松山まで乗ってもよかったのですが、宿泊先に行くには伊予鉄道松山市か南堀端に行く必要が... どこかしらでその分の運賃がかかるのであれば早々に伊予鉄道に乗るのもいいだろうと考え、伊予市で下車しました。当駅の出入口の先には乗り換え容易な伊予鉄道郡中線の駅があるので、多少の加算はあっても好都合だったのです。

伊予市駅構内。跨線橋を渡って駅舎(出入口)へ。エレベーターなどのバリアフリー設備はなし。
伊予市駅時刻表。特急停車駅なので一定の本数はありますが、普通列車(黒字)に限ればやはり少なめ。

駅名は、JRが伊予市伊予鉄道郡中港。JRの普通列車は松山まで所要時間23分、運賃330円に対し、伊予鉄道は市の中心部へのアクセスで24分、520円でした。運賃ではJRに分がありますが、JR松山駅前から市内電車(200円)で松山市駅に向かうとすると時間も運賃も逆転。列車の本数も考慮すれば、伊予鉄道の方が優位・・・その辺りの検証を兼ねて乗り換えてみたという次第です。

伊予市駅外観
郡中港駅外観

駅の設備面でも伊予市駅が何かと古さを感じさせるのに対し、郡中港駅はコンパクトながらも行き届いた印象。暗い中で両駅とも外観等の撮影は十分にできませんでしたが、その違いは少なからず把握できました。

郊外電車運賃表。郡中港松山市は520円。同じ運賃で高浜線の大手町、横河原線いよ立花まで行けます。

郡中港からの列車は、スムーズな乗り換えができれば18:14発に間に合った可能性はありますが、遅れにより次の18:29発にシフト。もっとも松山行きも伊予市での長めの停車時間があり、時刻表通りなら18:27発で郡中線の列車と大差ありませんでした。松山市駅により早く向かうという意味でも、上々の乗り換えプランだったと言えそうです。

郡中港駅時刻表。全列車が松山市行きで、日中~夕方などの本数は平日が4本、土日祝が3本・・・JRとの差は歴然。
松山市行き列車(郡中港18:29発)

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