名鉄尾西線の最終区間は、津島9:55発→弥富10:06着。津島と弥富を含み、この区間には5つの駅がありますが、いずれも海抜ゼロメートルよりも下にあります。津島駅の立地は海抜マイナス0.9メートルで、最も低いのは五ノ三駅のマイナス1.9メートル。南に向かうほど、つまり海に近づくほど標高は下がり、それに従うように、雪もなくなっていきました。弥富に着くと、実にカラッとしたもので、高度を上げた太陽が眩しいばかり。このまま駅周辺を散策したい気分でしたが、またまた折り返しで、津島方面に戻らなくてはいけません。豊明行きの発車時刻は10:19なので、滞在時間は13分。比較的長めではありますが、弥富駅そのものに見どころがいろいろあるので、短いくらいでした。
弥富は、JRとの共用駅なので、豊橋と同じような構造と考えるのがよさそうです。名鉄専用で、3番線が充てられているのはいいとして、同一ホームの隣の2番線がJR関西本線の名古屋方面のため、2番線側から3番線を撮ると、JR側の駅名標が写ってしまい、名鉄電車がJRの隣駅に向かうように見えてしまうというのがまず一興。豊橋同様、名鉄用の改札はなく、名鉄→JR(またはその逆)の「ICのりかえ改札機」がホーム端にあるというのも見どころの一つでしょう。駅の外に出る際は有人改札を通ることになりますが、そこにいるのは、JR東海系(東海交通事業)の社員のため、名鉄の駅というのが実感しにくいという点もまた...。駅舎外観は、見事にJR東海一色でした。
こうした駅の乗降記録というのは、付けにくいものがありますが、この日は名鉄のフリーきっぷと青春18きっぷの両方を使っているため、一応、2駅分のカウントが可能です。名鉄に乗ってやって来たので、この流れで改札を出れば、名鉄の弥富駅で1、次に18きっぷを提示して改札を通れば、少なくとも入場記録として、JRの弥富駅に1が付けられます。折りよく1番線に、10:09発の四日市行きというのが到着するも、これに乗ってしまうと、この後の行程が成り立たなくなるので、見送り。18きっぷを持っているが故の衝動を何とか抑え、おとなしく再び名鉄3500系に乗り込むのでした。
発車前に少し時間があったので、2・3番線ホームの奥の方へ歩いて行くと、「地上で日本一低い駅 海抜0.93M」との看板(駅名標の枠を利用)を発見。この時は、感慨深く受け止めていましたが、果たして本当に日本一なのか...と今は思います。五ノ三駅のマイナス1.9メートル*1が日本一(?)ということであれば、弥富駅の方は「JRの地上駅で日本一低い駅」ですね。