乗り降り記録ブログ[駅ログ]

全国の鉄道駅の乗り降り記録を綴ります

#3752 滝宮(2022.11.4)

綾川の次は一つ戻って滝宮へ。10:42着(時刻表上)でした。11:02発の高松築港行きに乗るまでの20分が当地での滞在時間です。

琴電琴平行き普通列車(滝宮10:42発)
滝宮駅は2面2線。当駅終点・始発の列車もあります。

開業したのは1926年12月で、その当時からの駅舎が今なお現役というのが当駅の最たる見どころ。駅舎内には2009年に近代化産業遺産に認定されたことを示す掲示物があり、「初代社長が関西の私鉄を視察して、デザインされており、滝宮駅は唯一現存している駅」「急勾配の三角屋根と玄関のひさしは、末広がりになった形」といった解説があります。こちらも要チェックと言えるでしょう。

近代化産業遺産認定に関する掲示、解説など
駅舎内の注目ポイントの一つはパステルカラー。アンティーク調の照明器具も目を惹きます。
滝宮駅外観

散策する時間があったので、ひとまず川が見えるところまで行くことにしました。めざすは滝宮橋。見下ろす川は綾川です。県内を流れる川の中で、有数の水量を誇るのがこの綾川。滝宮エリアは段丘を削る形で川が流れ、渓谷のようになっているのがポイントだそうで、その通りの光景でした。河床が花崗岩でできていて、水が地中に浸透しないことが流れの源とも。名所だと思います。

滝宮橋からの眺め。綾川の豊かな水量は必見。左に見える鳥居などは「辨天宮」。滝宮公園にあります。

滝宮天満宮の前も通りましたが、社殿まで少々距離があったため見送り・・・遠くから一礼し、駅に戻りました。

駅には早めに着いたので、気になっていた点を駅員さんに尋ねました。「途中下車指定駅」(→参考についてです。指定の駅ではその先の駅までのきっぷがあれば文字通り途中下車ができるというので驚くことに。琴平線では、片原町、瓦町、栗林公園、三条、太田、仏生山、一宮、岡本、滝宮、岡田が該当します。高松築港から岡田の隣の羽間までは片道610円*1ですが、そのきっぷがあれば、同一方向に進む限り10駅で降り乗りができるということになります。

今回は1日フリーきっぷを使った旅だったので、行きつ戻りつも含め自由度は高い訳ですが、片道旅に限ればこの制度はかなり有効。次にことでんに乗る際にはぜひどこかしらでと思います。

高松築港行き普通列車(滝宮11:02発)。1080形(1088+1087)でした。
1080形の車内では「ことでん開業111周年」の企画展示が。前日の電車まつり会場(仏生山車両所)の車内公開で行き損なった一件だったので、この巡り合わせは幸運でした。

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*1:高松築港~岡田は590円。仮に羽間と同じ610円だった場合は岡田での途中下車は不可。「お持ちのきっぷと同一金額区間内はご利用できません」ということです。