綾川の次は一つ戻って滝宮へ。10:42着(時刻表上)でした。11:02発の高松築港行きに乗るまでの20分が当地での滞在時間です。
開業したのは1926年12月で、その当時からの駅舎が今なお現役というのが当駅の最たる見どころ。駅舎内には2009年に近代化産業遺産に認定されたことを示す掲示物があり、「初代社長が関西の私鉄を視察して、デザインされており、滝宮駅は唯一現存している駅」「急勾配の三角屋根と玄関のひさしは、末広がりになった形」といった解説があります。こちらも要チェックと言えるでしょう。
散策する時間があったので、ひとまず川が見えるところまで行くことにしました。めざすは滝宮橋。見下ろす川は綾川です。県内を流れる川の中で、有数の水量を誇るのがこの綾川。滝宮エリアは段丘を削る形で川が流れ、渓谷のようになっているのがポイントだそうで、その通りの光景でした。河床が花崗岩でできていて、水が地中に浸透しないことが流れの源とも。名所だと思います。
滝宮天満宮の前も通りましたが、社殿まで少々距離があったため見送り・・・遠くから一礼し、駅に戻りました。
駅には早めに着いたので、気になっていた点を駅員さんに尋ねました。「途中下車指定駅」(→参考)についてです。指定の駅ではその先の駅までのきっぷがあれば文字通り途中下車ができるというので驚くことに。琴平線では、片原町、瓦町、栗林公園、三条、太田、仏生山、一宮、岡本、滝宮、岡田が該当します。高松築港から岡田の隣の羽間までは片道610円*1ですが、そのきっぷがあれば、同一方向に進む限り10駅で降り乗りができるということになります。
今回は1日フリーきっぷを使った旅だったので、行きつ戻りつも含め自由度は高い訳ですが、片道旅に限ればこの制度はかなり有効。次にことでんに乗る際にはぜひどこかしらでと思います。