大都市圏や政令指定都市においては、JRと私鉄が並行する区間が少なからずありますが、地方においては限定的。大手・準大手、路面電車を除けば、近江鉄道(彦根~彦根口など)、福井鉄道(福井~福井口)といったところでしょう。
今は第三セクターですが、国鉄、JRだった頃から寄り添うように走り、その区間が長い例と言えば、富山地方鉄道の中滑川~新魚津をおいて他にありません。ホームが隣接していたり、少し歩けばアクセスできたりというケースでは、駅の乗り降りを増やす観点においても魅力的。かねてより、あいの風とやま鉄道、富山地方鉄道との間で、その行き来をしてみたいものだと思いつつ、なかなか実現できずにいましたが、今回晴れてその一部が果たせました。
確実なのは、滑川と魚津。あいの風とやま鉄道の東滑川は、富山地方鉄道側に駅がなく、地鉄の早月加積、越中中村のどちらかからしばらく歩けば着くという位置合いなので、試すとするなら余裕のある時になります。地鉄は上市~電鉄黒部が未乗だったので、その区間の乗車を優先しつつ、行程の途中にあいの風とやま鉄道を組み入れることに。行ったり来たりで重複する区間が生じ、その分運賃もかさみましたが、両線が並ぶ区間を楽しむという点では上々だったと思います。
この時のプランは、上市~新魚津(地鉄)、魚津~黒部(あいの風とやま鉄道)、電鉄黒部~滑川(地鉄)、滑川~富山(あいの風とやま鉄道)という交互パターン。概ね予定通りこなせました。
有峰口から乗った電鉄富山行きは、途中の寺田での乗り換えが考慮されていない便でした。時刻表通りであれば、寺田10:15着で、宇奈月温泉行きは1時間半後の11:48発。さすがに時間的ロスが大きいので、有峰口~越中舟橋(#3619)~上市(#3618)~と降り乗りをはさみ、待ち時間を有効活用することに。越中舟橋で降りたのは駅併設の図書館で過ごすことを思いついたからでしたが、文化の日にもかかわらず、祝日→休館の原則通りで空振り・・・幸い10:39発の上市行きがあったので、ひとまず上市まで進み、そこで宇奈月温泉行きを待つのがいいだろうと相成りました。
そんなこんなで上市から先の区間の初乗車は12:01発で。電車は広々した田園地帯を北に向けて走り、西滑川を出たところで北東に進路を変え、あいの風とやま鉄道線との並行区間に入ります。両線とも本数が少ないため、列車が並走することはまずない訳ですが、地鉄の単線、あいの風とやま鉄道の複線が並ぶことで、都市部の幹線のように見えるのは一興。途中で離れる箇所はあるものの、新魚津・魚津まで10kmほどその横並びは続きます。結構な距離と言えるでしょう。
西滑川12:11発で、新魚津には12:30着だったので、並行区間の所要時間は約20分でした。しっかり堪能できたところで、次は魚津駅へ。昼食をとることも想定し時間は多めに見ていたので、新魚津駅、魚津駅ともに余念なく見物、撮影できました。








地鉄の「ecomycaカード」には提示特典(→参考)があり、魚津では駅構内にあるイートイン売店「ミラマルシェ」で、コーヒー無料のサービスが受けられるというのがありました。特典対象の食堂等も駅周辺にありましたが、定休日だったりでパス。「ミラマルシェ」では、甘えびと魚のすり身をベースにしたネタを食パンに包んで揚げた「魚津ハトシ」なる一品もあったので、それとコーヒーで軽めのランチとしました。ハトシとコーヒーでゆったり。その後は魚津駅観光案内所で、当地の各種パンフレットやガイドマップを入手しつつ、米騒動の話を聞いたり... ちょうどいい塩梅で駅に向かい、13:40発の泊行きに乗り込みました。次は黒部です。



以下は、富山地方鉄道本線(西魚津~電鉄魚津)の後方展望。左の線路(複線)があいの風とやま鉄道線。こんな感じの並行区間が10kmも続くのは全国でここだけ。

